カテゴリー: ユーザー通信 WEB版

  • ローデ・シュワルツ/高利得アンテナと高速EMIテストを発表

    ローデ・シュワルツは、2026年5月4日から7日までマレーシア・クアラルンプールのKuala Lumpur Convention Centre(KLCC)で開催されるAPEMC 2026に参加する。シルバースポンサーとしての参加は、IEEE委員会との長年にわたる協力関係と、EMC試験手法の発展における同社の役割を示すものだ。同イベントには、電磁適合性に取り組むエンジニア、研究者、学術関係者が多数集まる。

    ブースA04では、ローデ・シュワルツの最新技術を紹介する。新たに発表されたR&S HF1444G20高利得EMSアンテナとR&S HF1444G14高利得EMIアンテナは、14.9 GHzから44 GHzまでの周波数範囲をカバーし、CISPR16-1-4およびCISPR 16-2-3の規格要件に対応している。R&S HF1444G14は業界をリードするR&S ESW EMIテストレシーバと組み合わせることで最大44 GHzまでのフルコンプライアンステストを実現し、MIL-STD-461H(今年4月発行)に基づくEMS測定はR&S HF1444G20とR&S SAM200高性能パワーアンプにより効率化される。

    ライブデモでは、R&S ELEKTRA試験ソフトウェアにより生成される3D放射プロットを用いた高速EMIテストを紹介し、一般的な商用EMI試験における迅速なデバイス特性評価を実現する。さらに、R&S RTO6およびMXO5オシロスコープをEMC Partnerと組み合わせたデモでは、高電圧ESD発生器ESDEXのパルス出力を検証し、IEC 61000-4-2などの規格への適合性を確認する。これらの統合ソリューションは、最新のIEC、車載、軍用および航空電子規格に対応する。

    展示に加えて、ローデ・シュワルツのエンジニアによる3つの技術ワークショップが開催され、マルチメディア機器の放射測定に関するCISPR 32の最新動向、人口密集地域における無人航空機(UAV)の課題、リバブレーションチャンバー測定の実践的手法などが取り上げられる。また、SIRIM Berhadと共同で実施されるテクニカルツアーでは、実際のEMC試験施設を見学し、測定環境や適合プロセスを体験できる。


    ▲最新のEMC試験ソリューションを紹介する

     

  • ARC Informatique/サイバーセキュリティ戦略で重要な節目

    ARC Informatiqueは、PcVueプラットフォームがIEC 62443-4-2 SL2認証を取得したことを発表した。サイバーセキュリティ戦略における重要なマイルストーンとなる。

    IEC 62443-4-1認証に続き、この新たな成果は製品セキュリティへの当社の取り組みを裏付けるもので、PcVueは、重要インフラ向けのサイバーセキュリティ要件を満たす限られたソリューションの一つとなった。

    すでにISO 9001、ISO 14001、ISO 27001の認証を取得しているARC Informatiqueは、あらゆるレベルでサイ
    バーセキュリティを統合することにより、ガバナンスモデルの強化を継続している。

    IEC 62443-4-1がセキュアな開発プロセスに重点を置くのに対し、IEC 62443-4-2はPcVueプラットフォームの各コンポーネントが厳格なセキュリティ要件を満たしていることを保証し、製品レベルでリスクに直接対応する。

    PcVueのユーザーおよびパートナーにとって、この認証は、高い性能だけでなく、安全性・信頼性・進化し続けるサイバー脅威への耐性を兼ね備えたプラットフォームを提供することで、さらなる安心感をもたらす。

    同社は、信頼性が高くサイバーレジリエンスに優れたソリューションで運用を支援し続けることに引き続き注力していく。

    PcVueプラットフォームを使えば、パートナー企業はもとより、エンドユーザーの皆様も最新技術を組み込んだアプリケーション開発が行える。同社のソリューションがお客様による生産コスト削減や工場の生産性向上を支援している。また、豊かな技術と人材を活用して高水準なサポートを提供するほか、世界中の市場の様々なニーズに応えられるソリューションを提供している。


    ▲PcVueプラットフォームがIEC 62443-4-2 SL2認証を取得

    ▲公式証明書
  • RealMan Robotics/ロボット駆動の基盤を統一するために

    RealMan Roboticsは、超小型のWHJ03、高トルク・中空コアのWHJ120、広い電圧に対応したWHJ48V Wide-Voltageシリーズという次世代の関節モジュール3機種を発表した。軽量なデスクトップ型ロボットアームから重工業用のシステムまで、ロボットのための統一的な駆動ソリューションを提供するものであり、ロボットの中核となる部品ラインナップの戦略的拡大をはかる同社にとって、また一つ大きなマイルストーンとなった。

    これらの高出力密度(High-Power-Density:HPD)サーボ制御関節は、高いトルク密度と高速な動的応答性に加えて、高い精度・信頼性・費用対効果を実現している。新しい3種のモジュールはいずれも、コンパクトに統合されたモジュール設計を採用して多様な産業ニーズに応えるとともに、一般消費者向けから商用および産業用アプリケーションまで、高性能なロボットの構築を可能にする。

    WHJ03は、わずか33×48 mmのサイズで駆動トルク3 Nmを発揮する関節モジュールであり、デスクトップ型ロ
    ボットやスペースが限られる一般消費者向けヒューマノイドのために設計されています。一般的な代替品と比べて、同じ体積で35~55%も高いトルクを実現するとともに、50%以上の小型化を達成している。また、バックラッシュとジッタを最小限に抑えたWHJ03なら、液体のハンドリングや壊れやすい物体の操作といった精密作業において円滑で正確な動作を保証できるほか、ヒューマノイドロボットの頭部や首の自然な動きにも対応できる。

    WHJ120は16 mmの中空コアモータとして120 Nmの定格トルクを実現しており、高いトルクと柔軟なケーブル配線が必要な協働ロボットやヒューマノイドロボットに最適です。中空コア構造の採用で機械的な複雑さを低減すると同時に、高負荷な動作に対応できるようにしている。代表的な用途として、協働ロボットの肩・肘・腰、ヒューマノイドロボットの肩・股・膝といった関節などが挙げられ、コンパクトながら、より大きなペイロードを扱えるパワフルな設計が可能となる。

    WHJ48V Wide-Voltageシリーズ「高出力で高効率」

    最大60 Vの入力電圧に対応したWHJ48Vシリーズは、より高い最高速度と大きな出力密度に加えて、エネルギー効率の向上を実現し、電流や発熱、ケーブルによる損失も低減されています。また、24 Vシステムとも完全な互換性を備え、ハイエンドのヒューマノイドロボットやモバイルロボット(四足歩行や車輪式プラットフォームを含む)、協働ロボット、外骨格式の装置などに最適であり、動的応答性や耐久性、軽量設計に対する厳しい仕様に応える。

    RealMan Roboticsは、これら次世代モジュール3機種の発売によって製品ラインナップを拡充し、ロボット技術のグローバルなエコシステムの重要な推進役としてのポジションをさらに強化する。標準化されたモジュール式の高性能関節ソリューションをご提供することで、次世代のインテリジェントなエンボディッドAIロボットを高い効率で精度よく確実に駆動できる統一された駆動系の基盤を整える。


    ▲高性能ロボットに向けた高出力密度の次世代型関節モジュールを発売

    ▲WHJ03「超小型で高精度な制御」     ▲WHJ120「高トルクな中空コア設計」

     

  • テレダインFLIR OEM/検知範囲を拡大しドローン脅威への対応時間を提供

    Teledyne FLIR OEMは、高性能な対無人航空機システム(C-UAS)の検知および追跡ソフトウェアスタックであるPrism® C-UASの提供を開始した。世界的に拡大する不正ドローン活動の脅威に対応するために設計されたPrism C-UASは、小型で検知が困難なドローンに対する検知および追跡距離を拡張する。特許取得済みのサーマル赤外線(IR)画像信号処理と人工知能(AI)による認識技術を組み合わせることで、同ソフトウェアはターゲット上のピクセル数が4未満でも小型ドローンを検知可能とし、カウンタードローン対策に必要な対応時間を最大化する。

    C-UASにおけるソフトウェアの重要な役割

    連邦航空局(FAA)によると、米国の空港周辺では毎月100件以上のドローン侵入が報告されている。また、米国国土安全保障省は、2024年後半の6か月間で米国・メキシコ国境付近において6万回以上のドローン飛行が検知されたと証言している。低コストで使い捨て可能、かつ自律性が高まりつつあるドローンの普及により、不正ドローン活動は単なる規制上の課題から、軍事領域、国境警備、民間空港、重要インフラ、さらにはワールドカップやオリンピックなどの大規模イベントに影響を及ぼす重大なセキュリティ脅威へと変化している。この増大する世界的脅威に対応するため、防衛およびセキュリティ業界ではC-UAS能力の強化が急速に進められている。

    「今日のC-UAS環境において、ソフトウェアは性能を左右する重要な差別化要因となっている」と、Teledyne FLIR OEMのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントであるJared Faraudo氏は述べ、「Prism C-UASは、2×2ピクセル未満のドローン検知および追跡を可能にし、従来システムと比較して検知距離を大幅に向上させる。当社の垂直統合と分野専門知識を反映し、生のサーマルデータを実用的なインテリジェンスへと変換することで、現代の多層防御アーキテクチャを支える」と続けた。

    卓越したPrismソフトウェア性能

    特許取得済みのノイズ除去、ローカルコントラスト強調、およびアップサンプリングアルゴリズムを活用してターゲットの信号対雑音比(SNR)を向上させることで、Prism C-UASは移動目標指示(MTI)の検知距離を拡大する。検知後は、AIベースの物体検出器によりターゲットを処理し、効率的なマルチオブジェクト追跡ソフトウェアによって追跡することで、誤検知を低減しつつ継続的なトラッキングを維持する。同システムは、小型で高速かつ機動性の高いドローン目標に特化して最適化されている。

    Prism C-UASは統合の簡素化を目的として設計されており、Teledyne FLIR OEMの市場をリードするBoson®+およびNeutrino®赤外線カメラファミリーからのデータをネイティブにサポートするほか、一部の市販可視光カメラにも対応し、マルチスペクトルセンサー構成を実現する。Teledyne FLIR OEMの実績ある技術、堅牢な開発ツール、専門的な技術サポートにより、統合リスクを低減し、世界中の多様なC-UASアーキテクチャへのスケーラブルな展開を可能にする。


    ▲ドローン脅威検知範囲を拡張し対応速度を向上させるPrismカウンターUASソフトウェアを発表
  • IDS/航空機製造におけるデジタル精度

    現代の航空機製造では、精度こそがすべてです。安全性と品質を確保するため、すべての穴と固定点は正確に位置決めされなければならない。ドイツ航空宇宙センター(DLR)が主導する DiCADeMA(DigitalCabin Architectures and Design for Manufacturing)プロジェクトでは、全く新しい、完全にデジタルネットワーク化されたプロセスが開発された。インテリジェントオートメーションを通じて、この手法は航空機キャビン製造を新たなレベルへと引き上げる。このプロセスにおける重要な構成要素は、IDSImaging Development Systems GmbHのEnsenso 3Dカメラであり、ドリル位置の極めて精密な検出と位置合わせを実現する。

    設計から生産までをつなぐデジタルプロセスチェーン

    同プロジェクトの目的は、設計から生産までをつなぐ連続したデジタルスレッドを確立することです。座席間隔の変更や、それに伴う荷物棚の新たな配置など、キャビン設計の変更はデジタル設計データに直接記録され、自動的に生産計画へ反映される。シミュレーションにより、物理的な部品を製造する前に設計バリエーションの妥当性を検証できる。デジタル検証が完了次第、直ちに生産を開始できる。このデジタルプロセスを具現化するため、航空機フレーム構造のモックアップ上で、自動化されたドリル位置マーキングシステムが開発された。この仕組みでは、複数のネットワーク化されたシステムが連携している:自律走行ロボット(AMR)がフレームに接近し、対象エリア付近で停止する。AMRには軽量ロボットが搭載されており、3Dカメラを含むマーキングユニットを撮像位置まで移動させまる。ここで、Ensensoカメラが微調整を引き継ぐ。統合された製造実行システム(MES)が、すべてのサブプロセスを管理する。

    3Dカメラの役割

    使用されているEnsenso N36カメラは、周囲環境を3次元点群として捉え、それを航空機フレームのCADデータと照合する。このようにして、目標モデルと実際の形状とのわずかな差異さえも検出することが可能だ。システムはこのデータを用いて正確な補正値を算出し、その値を上位 MES へ送信する。通信は標準化されたOPC UAインターフェースを介して行われ、カメラ、ロボット、制御システム間の信頼性の高い安全なデータ交換を保証する。MESは取得したデータを具体的な制御コマンドに変換し、ロボットがそれに基づいてドリル位置のマーキングを行う。

    自律型ロボットは、約5ミリメートルの位置決め精度を実現している。これにより、カメラは衝突リスクなく撮像位る置へ移動できる。Ensensoカメラは、デジタル設計と実世界の製造を結ぶ鍵となる。このカメラは局所的な形状を認識する。この例では複数のリベットとその取り付け面を認識し、取得した点群データをCADの参照データと比較する。この比較は、ハンドアイキャリブレーションや反復的な最小化処理などによって実現されている。その結果、穴あけ位置に必要な補正を正確に記述する変換行列が得られる。この補正値を適用することで、穴あけ位置を正確に設定することができる。作業員は車両の後ろを追従し、マーキングされた箇所にすぐさまドリル加工を行う。この工程は各設置ポイントごとに繰り返され、ロボットと人間が安全に近接して作業することができる。

    航空機製造における本用途では、撮影位置から穴あけ位置までの経路をなるべく短くするため、ワーキングディスタンスが非常に短いコンパクトカメラが必要となる。そうすることで高い精度を維持し、ロボットの過剰な動作を回避できる。Ensenso N36はこの要件を満たしている。Ensenso Nシリーズは、厳しい環境条件下での使用を想定して特別に開発されている。コンパクトな設計により、カメラは省スペースで設置することが可能で、固定設置も、ロボットアームへの取り付けも可能だ。そのため、移動体・静止物の3Dキャプチャのどちらにも適している。内蔵プロジェクターは、厳しい照明環境下でも高コントラストなテクスチャを実現する。ランダムドットパターンのマスクを用いて対象物表面に追加構造を投影し、欠けている特徴や弱い特徴を補完する。すべてのカメラは工場出荷時にあらかじめキャリブレーションされており、すぐに簡単に運用を開始できる。

    製造現場にもたらすメリット

    このデジタルプロセスは、DLRにいくつかのメリットがあります。カメラベースの位置合わせは、精度と再現性を大幅に向上させる。同時に、継続的なデータ取得により、すべての工程の完全な記録とトレーサビリティが実現される。位置決めのような時間のかかる作業をロボットが代行することで、作業者の負担が軽減され、熟練工は実際の組立作業に集中できる。さらに、手動での採寸や再調整が不要となるため、生産時間が大幅に短縮される。

    今後の展望

    このモックアップを用いた実証実験は、デジタルプロセスチェーン・ロボティクス・3D画像処理を組み合わせることによって生まれる可能性を、明確に示した。今後のプロジェクトでは、システムの精度や評価アルゴリズムの性能について、さらに詳細な検証を行う。検証対象はカメラだけでなく、理論上の点群と実際の点群を整合させる数学的手法の最適化も含まれる。現在航空機製造で試験中の技術は、将来的には他の産業分野にも応用される可能性がありる。このシステムは、光学センサー技術とインテリジェントソフトウェアによる、ネットワーク化された効率的で高精度な製造の新時代の到来を明確に示している。


    ▲Ensenso 3Dカメラにより、取り付け位置の精密な位置決めが可能に
     
    ▲目標値と実測値の比較点群          ▲ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、ドイツ連邦共和国の航空宇宙研究機関

     

  • シュトイテMeditec/手術室のためのユーザーインターフェース

    医療技術におけるイノベーションの国際的な拠点となるドバイで2月9日から12日まで、WHX(World Health Expo)が開催地され、シュトイテMeditecも出展した。

    「未来の相互運用可能な手術室で、医療機器はどのように操作されるのか?」これが、シュトイテMeditecブースの主なテーマとなった。シュトイテMeditecの専門家たちは、その課題に対するさまざまなソリューションを開発しており、その一例がGP412シリーズの新しい4ペダル式フットスイッチで、これらのフットスイッチは、革新的な機能性と高い柔軟性、そして自由な操作性を兼ね備えており、手術室での使用に最適だ。

    新しいユーザーインターフェースシリーズの主な特徴は、医療技術分野の要件に合わせてシュトイテが独自に開発した、低消費電力無線システムによるワイヤレス信号伝送である。また、充電式リチウムイオンバッテリーによる電源供給、清掃が容易で衛生的であること、人間工学に基づいた設計といった特長がある。

    ドバイではさらに、電気医療機器や眼科分野(超音波乳化吸引)などの医療機器メーカーのために、シュトイテが開発・製造したカスタマイズ仕様のユーザーインターフェースの事例も紹介された。これらのカスタム製品や標準シリーズのユーザーインターフェースには、希望に応じて、医療機器コンポーネントとして包括的な製品ドキュメントを付属させることが可能であり、医療機器メーカーはそれらを自社の主要な技術文書に組み込むことができる。これにより、システム全体の承認・認証プロセスが大幅に簡素化される。

    WHXドバイにおけるシュトイテMeditec の見どころは、「統合型手術室の未来」をテーマとした、ユーザーインターフェースに関する革新的なアプローチの紹介。シュトイテMeditec の開発者たちは、研究機関や主要な医療機器メーカーと連携しながら、必要なすべての機器を直感的かつ人間工学的に操作できる中央制御システムの開発に取り組んでいる。ドバイでは、最新の開発状況や今後の成果予測を紹介し、シュトイテMeditec が目指す「将来の相互運用可能な手術室」の展望を提示した。

     
    ▲GP412
  • ローデ・シュワルツ/高速な測定と広い周波数レンジで効率を向上

    ローデ・シュワルツは、0.80 mm RFコネクタ搭載でDC~150 GHzをギャップレスに測定可能な世界初のRFパワー
    センサの販売を開始した。

    新しいR&S NRP150Tサーマル・パワーセンサは、次世代の高性能な0.80 mm同軸RFコネクタを搭載して最高150 GHzの周波数に対応できるという、世界で市販されるRFパワーセンサのなかで、帯域に制限されない最も広い周波数レンジを実現している。そのため、将来の車載レーダー用帯域などを含む高周波パワー測定に新たな応用が広がる。加えて、この新しい広帯域パワーセンサを使えば、RF計測機器の検証やキャリブレーションも効率化できる。

    新しいR&S NRP150Tサーマル・パワーセンサによって、ローデ・シュワルツはR&S NRPxTシリーズの周波数レンジを150 GHzにまで拡張する。現在、自動車産業ではADAS/ADをめぐって、先進のレーダーセンサのために最高148.5 GHzまでの新しい周波数域を設定しようと標準化機関と協力して取り組んでいる。これに対し、新しいR&S NRP150Tは、その新たな高周波数域を含めて車載レーダーのすべての帯域をカバーできる初めてのRFパワーセンサとなる。もちろん車載アプリケーション以外にも、同センサは衛星/衛星間通信や電波天文学などさまざまな分野のパワー測定にも対応でき、より高い周波数域での調査や探査を可能にする。

    R&S NRP150Tサーマル・パワーセンサなら、最大500回/秒の測定を実現する。そのうえ広い周波数レンジを兼ね備えているため、スペクトラム全域を一度にスイープ測定でき、ベクトル・ネットワーク・アナライザをはじめとするRF計測機器の検証やキャリブレーションを素早く行えるようになる。また、同パワーセンサは150 GHzまでの周波数をサポートする次世代の0.80 mm RFコネクタを採用したあらゆるアプリケーションに利用でき、デバイスの開発や部品の製造をしっかりサポートする。

    技術の卓越性と使いやすさを両立

    R&S NRP150Tサーマル・パワーセンサは、-35~+20 dBmという広いダイナミックレンジに加えて、長期的な
    安定性も実現している。動作温度0~+50℃の範囲内では環境温度の変動が補正されるため優れたドリフト性能を発揮して、周囲の温度変化や帯域外信号に対する耐性を維持する。この最大電圧定在波比(VSWR)1.7を実現したセンサがあれば、優れた整合性のもとでの効率的な電力伝送を保証できる。しかもUSB接続であるため使いやすく、標準的なPCやAndroidモバイル端末では無料のリモート制御アプリが使えるほか、ローデ・シュワルツのR&S NRXベースユニットを介しての互換性も備えている。

    NMIトレーサビリティ

    R&S NRPxTシリーズのすべてのパワーセンサと同じように新しいR&S NRP150Tセンサも、ある周波数帯を商業
    利用や産業利用するうえで前提となる国家計量機関(NMI)へのトレーサビリティを実現している。ドイツ連邦物理・技術研究所(PTB)をはじめとする欧州のNMIは、ローデ・シュワルツの技術をもとに同社と協力して、110~170 GHzのDバンドにおけるNMIトレーサビリティを世界で初めて確立した。この周波数帯にはR&S NRP150Tパワーセンサが利用する150 GHzまでの周波数も含まれている。

     


    ▲最高150 GHzまでに対応可能な新しい0.80 mm同軸コネクタを採用した世界初のRFパワーセンサ
  • Redex/ハイエンドなCNC複合加工機で直動機構が活躍

    NILES-SIMMONS社はMCシリーズとして、最高水準の精度で高い柔軟性と適応性をも兼ね備えたCNCミル/ターン・マシニングセンタを提供している。

    もともと航空宇宙産業に向けて開発されたこれらの複合加工機は、同業界で非常に人気が高いのはもちろんだが、他の産業分野からも需要を集めている。そのスライドの駆動には、ラック&ピニオンと与圧を加えた2つの遊星歯車を組み合わせたバックラッシュのないRedexの駆動機構用いられており、これが最終部品精度±2 μmという精密かつ効率的な加工に貢献している。

    このような精度はCNCによる旋削とフライス加工としては最高水準だ。NILES-SIMMONS社のN40 MCマシニングセンタを使えば、最長9 m・最大径1,100 mm・最大重量4トンもの軸物を一度のクランプで加工でき、必要に応じて自動加工プロセスとしても実行できる。旋削からフライス加工、研削、測定までさまざまなプロセスすべてが高い精度で統合されているからであり、その加工精度に大きく寄与しているのが、鉄鋼フレームを溶接したうえ、コンクリート充填した傾き60°のスラントベッド技術となる。

    狙いは航空宇宙産業のための高精度な完全加工

    このマシニングセンタは主に航空宇宙産業で導入されており、ほかにも同じMCシリーズのより小型なN20 MCモデルや大型のN60 MCモデルなども同分野で活用されている。こうした工作機械を使って製造する部品のなかには、航空機の着陸装置といった高い応力に耐えなければならない部品がある。そのため実際に、このような使い方を機械の設計段階から想定して創り込まれている。

    NILES-SIMMONS社でN40/N50/N60シリーズのプロジェクトマネージャを務めるCarsten Hirche氏は、「目標としたのは、ジェットエンジンの国際的な大手サプライヤと共同で、次世代の旋盤を開発することだった。しかし、このシリーズは石油・天然ガス産業など、極めて厳しい精度と安定性が要求される複雑なワークを重切削しなければならない一般的な用途でも使われるようになっている」と説明している。

    オプションのモジュールを選んで柔軟な加工を

    N40 MCを特徴づけるのは、スライドを1台あるいは複数台の構成とすることができるうえ、最大限の精度を実現するとともに非常にユーザーフレンドリな極めて高い柔軟性を備えている点だ。モジュールシステムであることから、工具システムや工具マガジンの本数を変えられるなどの幅広いオプションによって、さまざまなユニットを追加して最も要求の厳しい加工にさえも対応できる。また、N40 MCは複数の標準長で提供しているため、マシニングセンタ自体のサイズも要件に合わせて適応をはかることが可能である。

    課題は高性能かつ高精度なスライド駆動機構の設計だった

    開発の段階で設計チームが取り組んだ数多くの課題の一つが、位置決め精度と加工精度に対する最高水準の仕様を満たせるような駆動コンセプトの選択だった。そこで、電子制御のダイレクトドライブ主軸と各種のギア駆動のバージョンをユーザーが選べるようにした。

    ベッド上のスライドには、NILES-SIMMONS社の設計者によってRedexのラック&ピニオン駆動機構が採用された。これにより、大型部品の高速加工プロセスが可能となっている。主な仕様は、最大送り速度30m/min、加速度3m/s²、最大積載重量4,500 kg。設計にもよるが、最大30,000 Nの推力を発揮できる。

    電気的に与圧したラック&ピニオン駆動が決定的な支持を集める

    先述のような仕様はそれだけで素晴らしいものだが、さらに精度についてもご紹介しなければならない。Carsten Hirche氏は、「この工作機械は、非常に高い精度要求にも応えるものとなっている。大きな荷重や高い加速度が作用する場合でも、バックラッシュのない最大限の精度を確実に保証している」と続ける。具体的な数値を挙げると、繰り返し精度をμmレベルに抑え、加工部品全体として±2 μm以内の精度を実現している。

    このアプリケーションでRedexのDRP2シリーズが選ばれた理由の決定的なポイントは、動力伝達性能と振動特性、精度に加えて、機械のスペースへ最適に統合できるという点だ。

    DRPで高精度かつバックラッシュ・フリーの直進駆動を実現

    DRP駆動装置は、ねじりに強い一体型ブロックに高品質な2つの遊星歯車を組み合わせた構成になっている。統合された2軸の出力ピニオンがラックと噛み合い、モーターによる電気的な張力を通じてピニオン-ラック間に所定の与圧をかけ、高精度かつバックラッシュのない駆動を実現している。

    このような設計コンセプトは理論的にも実践的な観点からも優れており、ボールねじに比べてより長い運動距離と精度を実現できる。特にボールねじでは、高い送り速度や機械構造の温度上昇のために、ワークの加工精度に限界が生じる。

    NILES-SIMMONS社の設計チームは、Redexの駆動装置そのものにとどまらず、プロジェクトの計画段階からの協力体制にも完全に満足されている。Carsten Hirche氏は、「Redexから優れたサポートが得られ、問い合わせにはいつも丁寧に答えてくれた」と話している。こうしたことから、N40 MCは航空業界だけでなく、世界中の非常に要求の厳しい用途で活用されるまでになった。


    ▲バックラッシュなくスライドを駆動して高品質な加工を実現している
  • Teledyne FLIR OEM/コスト効率に優れたサーマルカメラを発表

    Teledyne Technologies Incorporatedの一部門であるTeledyne FLIR OEMから、ISO 26262機能安全(FuSa)規格に即して初めて開発した自動車安全度水準(ASIL)Bの長波長赤外線(LWIR)カメラTura™が発売された。自動車用ナイトビジョンや先進運転支援システム(ADAS)/自動運転車(AV)には、高性能で供給リスクが低く、コスト効率に優れたサーマルソリューションが求められるが、Turaはそうした機能のための厳格な認識仕様を満たすように特別に設計されている。

    この車載向けのTuraは、業界最高レベルの感度を備えた解像度640×512の新しい高性能パッシブ遠赤外線(FIR)センサを採用し、道路を利用する歩行者や動物などをはじめとする弱者の検出・分類に不可欠な性能を実現している。完全な暗闇、霧・煙、太陽光や対向車ヘッドライトのグレアが存在するといった厳しい条件下でも、自車のヘッドライトの照射範囲をはるかに超えた認知力を発揮します。

    Teledyne FLIR OEMの社長でゼネラルマネージャのPaul Clayton氏は、「安全性と信頼性は自動運転技術を支える妥協の余地のない主柱だ。そこでTuraにより、センシングに基づくFuSa機能への適合性に業界の新基準を打ち出ししている」とした上で、「当社はこの20年にわたってドライバー警告システムに向けた車載用サーマルカメラ・モジュールを100万台以上も生産してきた。今後もコスト効率に優れた量産型ソリューションの提供を続けていく」と説明している。

    Teledyne FLIR OEMは従来から、世界中の自動車関連企業にとって重要な技術パートナーとなっているValeo社との協業を公表していた。今回もValeo社とTeledyne FLIRが協力して、ナイトビジョンADASに向けて初めての自動車安全度水準(ASIL)B対応サーマルイメージング技術を提供する。このシステムはValeo社の幅広いセンサを補完するとともに、同社のADASソフトウェア・スタックを活用して、乗用車や商用車における夜間の自動緊急ブレーキ(AEB)などをはじめとする自動運転車のための機能をサポートする。

    Turaは、人命を救うための対歩行者自動緊急ブレーキ(PAEB)の能力を強化し、より円滑で安全な走行を実現する。さらに米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の連邦自動車安全基準(FMVSS)No. 127に対応している。この安全基準では、既存のAEBシステムが苦手とする夜間の高速テストシナリオが求めらている。

    Teledyne FLIR OEMのサーマルカメラは、完全自動運転車にも搭載されている。前方監視用の知覚データを提供するだけでなく、複数のサーマルカメラ・モジュールを統合して360度にわたる状況認識能力の強化を可能にしている。視界が不良の場合においても、人や車両、動物などの発熱体を確実に検知することができるのだ。

    Turaサーマルカメラ・モジュールは、次のような安全性と信頼性に関する主な機能を備えている。
    ▽ASIL-B準拠:ISO 26262 FuSa規格に即して開発▽全天候型の動作:加熱式のIP6K9Kエンクロージャにより、365日24時間の信頼性の高い稼働を実現▽シャッターレス設計:AEC-Q認定部品により稼働時間・電力効率・コスト効率を最大化▽AIの統合と最適化=Teledyne FLIR OEMのトレーニングデータと数百万件のアノテーションでトレーニングしたPrism™認識ソフトウェアでシンプルに導入・運用。


    ▲歩行者緊急ブレーキと自動運転車の安全性を実現するASIL-B準拠サーマルカメラ
  • IDS/イノベーション部門でTRUMPFサプライヤーアワードを受賞

    ハイテク企業TRUMPFは、卓越した長年の協力関係を評価し、3社のパートナー企業にサプライヤーアワードを授与した。IDS Imaging Development Systems GmbHは、優れた革新力が評価され、「最優秀イノベーター」賞を受賞した。

    受賞理由として、IDSはTRUMPFにとって戦略的に重要な用途向けに、特注ソリューションを短期間での開発があがる。uEye Liveモニタリング技術とインテリジェントなIDS NXTカメラプラットフォームを組み合わせ、最大IPコー
    ド69K保護性能を備えた高解像度4Kストリーミングを実現し、これによりIDSは、遠隔操作、プロセスのデジタル化、機械の自律性といった、製造業の未来にとって重要なテーマとなる分野の新たな可能性の基盤を築いている。

    「信頼、品質、そして共に前進する姿勢は、サプライヤーとの協業において、最も大切にしている。TRUMPFサプライヤーアワードは、卓越した信頼性、並外れた革新力、そして当社と共に新たな道を切り開く勇気をもって、日常を超える取り組みを実践するパートナー企業を表彰する」と、TRUMPFのコーポレート購買責任者であるJan Kistner氏(ヤン・キストナー)は述べている。

    「このたびの受賞は、当社のイノベーション戦略が正しい方向に向かっていることを示している。各チームの素晴らしい取り組みに感謝するとともに、TRUMPF社とのさらなる素晴らしいプロジェクトを楽しみにしている」と、IDSのマネージングパートナー、Jan Hartmann氏(ヤン・ハートマン)は述べる。

    この賞は、産業製造の未来にとって、イノベーションとパートナーシップに基づく協力の重要性を強調するものだ。IDSは今後も引き続き、この方針を追求していく。


    ▲左から3番目が、Jan Hartmann(IDS マネージングパートナー)
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