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  • ユーザー通信197号抜粋 山善、過去最高決算。売上5千億円秒読みに。中計の経常150億円を「一期前倒し」達成

    山善、過去最高決算。売上5千億円秒読みに。中計の経常150億円を「一期前倒し」達成

    「山善親交会」に326社・390名参集

    山善は5月22日、帝国ホテル大阪(大阪市北区)にて「2018年 山善親交会」を開催し、主力仕入先326社・390名が参集するなか、2018年3月期/72期の決算報告と新年度経営方針(※本紙7面参照)を発表した。
    売上高は4,979億6,300万円、営業利益は153億8,300万円、経常利益は151億5,200万円、当期純利益は102億500万円で過去最高の連結経営成績となり、これは「売上高 5千億円、経常利益 150億円」という、本来、今期(2019年3月期/73期)を最終年度とする中期経営計画の最終定量目標を、経常利益では「一期前倒し」で達成する結果ともなった。
    売上高ではすべての四半期で1千億円を超え、うち3つの四半期で1,250億円を上回り、特に第4四半期は初めて1,300億円を超過した。
    事業部別の売上高は、生産財関連事業が前期比15%増の3,488億1千万円、消費財関連事業が2%増の1,405億7,200万円。
    生産財関連事業では、海外において、省力化や自動化につながる設備投資が幅広い業種で旺盛となり、工作機械や関連設備の需要が伸長し、機械事業部の海外が大幅な増収となった。
    今期の事業環境については、生産財関連分野は前期同様の好環境下が続き、加えて、新しいテクノロジーが次々に生まれていることから、市場が激変ともいえるスピードで変化し、新たな事業領域が広がると予想。旺盛な海外需要を含め、まさにグローバルでボーダレスな市場環境が広がっている。
    一方、消費財分野においてもAI、IoTの流れにより、例えば、スマートハウスなど、新たな商売のチャンスが生まれてくると見通す。
    こういった背景から、今期の連結損益計画は、3ヶ年計画の当初目標を上方修正し、売上高 5,150億円、経常利益 155億円、当期純利益 105億円を公表数値とし、これを「再下限の取り組み」として臨んでいる。

    長尾雄次社長(※写真)は報告に先立ち、「IoT、AIに代表される圧倒的なテクノロジーがすべての産業に大胆な変革を求めてきている。これからはIoTという新しい道具を『使いこなせる』かどうかが、明暗を分けるように思う」と、あいさつの口を切った。
    「変化対応業」を標榜する山善グループは、IoT時代に合致する商品開発や提案をさらに進めるとしたうえで、「一方では、AIやロボットではできないビジネス、つまり、当社独自の『人間力』で差をつけたい」と続けた。
    さらに、「ここでいう人間力とは、スキルはもちろん、人の機微がわかり、琴線にふれる、喜びを分かち合う『人間くさい』仕事、さらにいえば、この人とならいっしょに仕事をしてみたい、と思われる力」と説明した。
    決算報告と新年度の取り組みを挟み、長尾社長は最後に、「中期経営計画の最終年度を、きっちりと仕上げて参りたい。今年度も山善グループは、親交会のメンバーの皆さまとの連帯と共存の絆をさらに強くして、総合発展をめざして参る所存」と、引き続きの協力、支援を呼びかけた。
    続いてあいさつに立った、メーカー代表・ダイキン工業の十河政則社長 兼 CEOは、「時代の変化にいち早く対応している会社」と山善をあらためて表し、「変化への先手」として、次の3つを説きながら、呼応した。
    「メーカーはコア技術をいかに、徹底的に磨き上げていくか」「市場・顧客の価値の変化を見極める力」「人材はイノベーターであれ」。

  • ユーザー通信197号抜粋 今年も「東芝機械グループソリューションフェア」が大盛況

    今年も「東芝機械グループソリューションフェア」が大盛況

    「先進自動車への対応」を注力ドメインに7千人が来場

    東芝機械(三上高弘社長)は、5月17~19日にかけ、沼津本社・工場(静岡県沼津市大岡)と御殿場工場(同御殿場市駒門)の両会場にて、プライベートショー「東芝機械グループソリューションフェア2018」を開催した。
    来場者は3日間で6909人を数え、昨年(6623人)を上回り、最高記録をさらに更新した。
    各事業の注力ポイントは、射出成形機は自動車部品、光学(CFRP成形、ハイサイクル化、システム提供)。ダイカストマシンは自動車部品、電子機器(成形品の高品質化、構造体に適用)。押出成形機はリチウムイオン電池、光学(フルライン提供)。
    そして、精密加工機では自動車用光学、スマートフォン(さらなる先進化、生産増対応)。工作機械では自動車用金型、航空機(航空機強化、NC操作性向上)といった、総合機械メーカーとしての選択と集中にて、「先進自動車への対応」を注力ドメインとした。
    そんななか、工作機械では、自動車産業で加工品質・加工効率が求められる大型アルミダイカスト金型などに対応した横形マシニングセンタ『BM‐1000Q』(※写真)を御殿場工場内で初披露し、自動車用ダイカスト部品の加工実演を行った。
    高剛性クイル繰出主軸の搭載、ワークへの柔軟なアプローチを可能とするBM‐1000Qとは別に、ユニバーサルヘッドを搭載し、複雑形状を1段取りで5軸加工が可能な『BM‐1250U』は御殿場テクニカルセンター(以下、TC)に展示され、BMシリーズのそろい踏みとなった。
    TCでは、BM‐1250Uによるダイカスト金型仕上加工、チタン製ブリスク5軸加工のほか、航空機等で使用される耐熱難削材加工の加工コスト低減、納期短縮に寄与する大型金属3Dプリンタによるファンケース造形など、数々の実演が行われた。
    また、ナノ加工システム事業部が担当するセミナーでは、超精密立形加工機『UVMシリーズ』におけるオペレータ支援機能や最先端の超精密加工システムの紹介、解説を連日実施した。

  • ユーザー通信197号抜粋 DMG森精機「伊賀イノベーションデー」に9200人超来場

    DMG森精機「伊賀イノベーションデー」に9200人超来場

    DMG森精機は5月22~26日の5日間、伊賀事業所(三重県伊賀市御代)にて「伊賀イノベーションデー2018」を開催し、約90社のパートナー企業(DMG森精機認定周辺機器=DMQP+NAGANOものづくり諏訪圏「新技法・新工法展示商談会」参加企業)が出展するなか、来場者は9200人を超える大盛況となった。
    世界最大のショールーム「伊賀グローバルソリューションセンタ」をメイン会場に、最新鋭の工作機械約50機を展示。なかでも、コンパクトかつ自動化に対応するターニングセンタ『ALXシリーズ』を参考出展として世界初披露、横形マシニングセンタ「NHXシリーズ」の第3世代モデルとなる『NHX 4000/5000 3rd Generation』と複合加工機「NTXシリーズ」の第2世代モデルとなる
    『NTX 2000/2500/3000 2nd Generation』は日本初披露となった。
    さらに、汎用機に特殊工具を搭載することで専用機を使用しない複雑加工を多数披露し、ユーザーへ幅広いソリューションを紹介した。
    また、自動化のコーナーでは、ロボットの専門知識を必要としない画期的なロボットシステム『MATRIS』や、ロボット1台に機能を集約しスペースを最小化したロボットシステム『MATRISmini』(不二越とのオープンイノベーションで誕生)、搬送を安全でコンパクトに実現する工作機械用搬送ロボット『D‐Carry』(デンソーと共同開発)を披露した。

    一方、ガソリン車と電気自動車が並存することにより深化する部品加工の2極化と多様化に対応する同社のソリューションを提案したが、こういった「EV化の波によりもたらされる新たな自動車部品加工」については、開幕日午前に、森雅彦社長、藤嶋誠専務、酒井茂次執行役員、新海洋平執行役員の4名による「テクニカル記者会見」においても、森社長は「重要なメッセージ」として、次の旨述べた。
    ディーゼル含めガソリン車そのものは徐々に減少していくが、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車を併せ、何らかの形でエンジンが搭載され、複雑な制御が必要な自動車は現在よりも数千万台増加し、もちろん、電気自動車自体の伸びもあることから、一部で危惧されているような、「ほとんどの自動車部品がなくなってしまう」といった観点は、「明らかに間違っている」。
    確かに、40%程度の部品はなくなるが、一部のモータ部品が車載されることにより、従来より、さらに大ロット生産が必要となる。
    逆に、その他の部品は非常に少ロットになるため、現在の自動化/専用機加工から、さらに、自動化/多軸化による大量加工と、5軸/複合化の多品種少量生産に大きく移行することから、「設備に関する要求は、ますます多様化してくる」。
    加えて、リチウムイオン電池の生産工程(すべてに生産設備が必要)についても言及しつつ、「このように、どこかで次の需要と技術の要求が出てくると考えてみれば、EV化の動きは『追い風』にしかならない」と断言した。
    このほか、今期第1四半期(1~3月)では、工作機械/周辺機器合計10台以上の「大規模自動化システム案件」を32件受注(日本)し、情報系データのハンドリングも含めた「工場丸ごと請け負い」の事例(自動車産業、農業機械産業)を紹介した。このような「10~15億円の受注」となるフルターンキー案件の増加傾向などを、トピックスとして挙げた。

  • ユーザー通信197号 抜粋 三菱マテリアル MSM改め『DIAEDGE特約店会』を開催


    三菱マテリアル MSM改め『DIAEDGE特約店会』を開催

    事業方針のハイライトは「真のパートナー」としての信頼(中村伸一カンパニープレジデント)

    三菱マテリアル(本社=東京都千代田区大手町)の特約店会にあたるMSM(三菱拡販戦略会議)、改め『2018 DIAEDGE特約店会』が5月22~25日にかけ、九州・名古屋・大阪・東京の順に各地区で開催された。このうち、5月24日に帝国ホテル大阪で開かれた西日本特約店会には、特約店69名、代理店25名の計94名が臨席した。
    第1部ではまず、今年2月15日付で加工事業カンパニープレジデントに就任した中村伸一常務執行役員(※写真)より、昨年後半の同社グループによる品質に関する不適切行為の発覚を陳謝し、次のようにふれながら、理解と協力を求めた。
    「過去に起こしたことを取り消すことはできないが、再発防止策を確実に、かつ迅速に実行することにより、我々、超硬製品事業としてもお客様の信頼を取り戻すことを第一に置き、襟を正した行動、想いをお客様に伝え、一日も早い信頼回復に取り組んでいる」。
    そのうえで、超硬製品事業の経営実績と計画について、次の旨述べた。

    全社に占める加工事業の割合は、売上高ではここ2、3年で二桁台に近づきつつあり、数年前に比べて確実に割合を増している状況。加工事業カンパニーの利益では、昨年度は19%と比較的高い割合を捻出しており、「これらの数字に甘んじることなく、売上高は安定的に二桁以上に、加工事業カンパニー利益は20%台を維持できるような体質にしていきたい」。
    経営方針における事業方針(ビジョン)は、「顧客視点に立ったスピードと変革を常に求め、実現し続けることで、顧客より『真のパートナー』として信頼を得る、活力溢れたワクワクする事業体となる」を不変としながらも、冒頭にふれた品質問題を受け、「真のパートナー」を強調、ハイライトとする。
    売上高の中期計画と長期目標においては、3ヶ年新中期計画の初年度であった昨年度(2017年)の実績は、2000年代のピークである07年度を100とした場合の指数で122と非常に高いレベル、今年度(18年)は対前年比約10%の成長を見込んだ134を予算としスタートしている。
    設備投資の中期計画では、昨今の旺盛な受注環境のなかで、18年は07年指数比193とのかなり高水準な設備投資を行う計画であり、製品供給力の質を上げていく投資の継続に、ぜひ期待してほしい。
    加えて、4年前から鋭意取り組んでいる「ワクワクプロジェクト」について、「MMCマガジン」発行による惜しみない情報公開、教育ニーズ・技術伝承に応える「切削アカデミー」の開催等を例に、プロジェクト実施前後の独自調査による自社イメージや主要工具メーカーの売上高推移比較グラフを用いながら、プロジェクトの奏功について、あらためて説いた。

    次に、金子善昭営業本部長 兼 ロジスティック本部長による営業概況説明では、最初に、中期経営計画の骨子である「プロダクトアウトからマーケットインへ」「徹底した選択と集中」「大手ユーザー攻略」について、次のように説いた。
    「従来、当社の考え方は、どちらかといえば製品起点であり、我々が開発した商品を特約店様に販売してもらおう、という考え方をガラリと変え、起点を顧客(キーとなるお客様)・マーケット(産業・地域)からの視点、そのために我々はどういった製品を開発し供給するか、というように、企業文化を変えようと努力している」。
    納期については、「ほぼ100%近くに推移しており、標準インサート製品に遅れはない」としながらも、改善を要する一部の製品やコンスタントな供給を継続するため、筑波、岐阜、明石の各製作所における改善の取り組みについて、次のように言及した。
    ▽筑波製品=増員・設備投資によりインサートの生産能力を増強(18年度年初から年度末比で14%増)。18年度末までにM級・P級ともに在庫サービス率98%以上を目指す。また設備投資、海外拠点の増産対応によりP級特殊インサートの生産能力を約20%増強する。
    ▽岐阜製品=超硬ソリッドドリルの安定供給に向けて、「スーパーロングドリル」と「MVシリーズ」の在庫整備に注力し、さらに計画的な設備投資により、20年までに生産能力を18%増強する。
    ▽明石製品=超硬エンドミルの安定供給に向けて、「VC/VF」と「VQシリーズ」の在庫整備に注力し、かつ同製品の生産を海外にも展開し、受注残を16年度比で今年度末には73%にまで減少と、受注残を解消。
    新製品に関しては、今年度は第3四半期(12月末)までに約1600アイテム(インサート245・ドリル220・CBN922・エンドミル23・金物工具189)を発売予定。新製品化率(特殊品を含めた全販売金額に占める新製品の販売比率)は35%以上を目指す(17年実績は24%)。
    このほか、工具価格改定、特許公開件数、テクニカルセンターのグローバルネットワーク、IoTの取り組み、JIMTOF2018出展等々を取り上げながら、営業本部の今年度の取り組み重点テーマとして、「自動盤用工具の浸透」「ターゲット顧客のポテンシャル情報深化」「産業別ユーザーに軸足を置いた活動、新製品比率向上」「テクニカルセンターの有効活用」「人材育成・教育システムの構築」とまとめた。

    続いての年間優秀特約店表彰を挟み、営業本部 流通営業部の堀江武夫部長が、「主力販売店店内シェア№1奪取」を方針とする、流通営業部施策の説明に立った。
    そしてこのタイミングで、同会の呼称が今年度より、新ブランド浸透への想いを込め、『DIAEDGE特約店会』と改められ、JIMTOF招待、サマーセールといった拡販キャンペーン告知のほか、主に次の内容が語られた。
    代理店からの発注金額の推移(金額ベースでの全国受注推移)では、17年度実績は前年度比108%、18年度計画は同111%を設定する。
    小型旋盤での自動車向け小物部品は今後も拡大傾向であることから、ツーリングフルターンに対応したレパートリーの拡大を実施し、自動盤・小型旋盤向けのトータルツーリングを拡充する。伴っての、シチズンマシナリーとの協業取り組みでは、低周波振動切削の事例がある(中部テクニカルセンターに導入済み)。
    キャラバン活動について当初(15年~)は、震災(筑波)、洪水(タイ)後に商品供給の復活をアピールするため、キャラバンカーに自前在庫を積み込み、主に、本取り組みに理解を得られた事業所を訪問(即売)していたが、今年度からは新商品PR、拡販を重視した活動へと変更し、新規のユーザーやキャラバン未実施の特約店での取り組みに重きを置き、キャラバンカーを改造し、展示品、加工ワークを搭載する。
    なお、キャラバン活動の17年度実績は、①工数=349日②訪問件数=2280件③売上金額(定価ベース)=3億6200万円(1日あたりの売上=100万円)。18年度目標は、①350日②2300件③4億円。
    最後に、昨年6月に開設した中部テクニカルセンター(岐阜製作所内)の、今年3月までの利用者数は計338件(加工テスト53、講習会・勉強会145、見学会140)を報告し、引き続いての開発本部 独創工具開発部によるプレゼン、「切削加工ソリューションと次世代工具」、第2部の懇親会へと会は進行した。

  • ユーザー通信197号 02 端面溝入れに「特化」した『コロカットQF』(サンドビック)

    端面溝入れに「特化」した『コロカットQF』(サンドビック)

    専用工具で端面溝加工の高剛性を実現

    5月の同時期に行われた「東芝機械グループソリューションフェア」と「MEX金沢」の両展では、サンドビック コロマントカンパニーの新製品、端面溝入れ用工具『CoroCut(コロカット) QF』の展示が目についた。

    折しも、少し前に京滋地区のある機械工具ディーラー(の代表者)と会話するなかで、「サンドビックの『コロカットQF』っていう新製品、あれはええ(良い)工具やで~」としきりに絶賛していたシーンを回想しつつ、両展での説明スタッフの談も交えながら、あらためて特長を整理してみた。

    他メーカー含め、これまでは、端面溝入れ加工に「特化」した「専用」工具は存在しなかったというなか、コロカットQFはホルダの高剛性化をコンセプトに、細く深い端面溝加工で、切りくず処理が困難な加工にも抜群の安定性をもたらす。

    チップ幅は3㎜、4㎜用。QSシャンクタイプ、CoroTurn(コロターン) SL カッティングヘッドを導入。

    革新的なホルダのスリット設計により、高剛性なホルダを実現。びびりのリスクを低減しつつ、より高い動的剛性を実現し、より溝深さの深い加工も可能にしている。

    「従来ホルダで負荷の応力が集中する弱い部分の肉厚を厚くし、逆に、一見、強度が重要そうに見えるブレードフロント部は、意外に負荷を受けにくいことから、その部分の肉厚をそぎ落とすことによって軽量化を図り、びびりを抑制する。結果、従来よりも突き出し量を長くすることができるのが、最大の特長」

    チップには高剛性・高生産性を実現する新しい独自のレール形状のチップクランプを採用。また3方向にレール形状を採用し、より強固にクランプしてチップの動きを最小限に抑制する。

    「端面溝入れでは、チップ幅3、4㎜に対して、深さ30㎜以上の加工をしたいという依頼をよく受けるが、従来では標準品でも特殊品でも対応できなかったが、コロターンQFでは4㎜幅でも最大38㎜まで付き出せるようになり、テーラーメード(順標準品)では42㎜まで対応可能になった」

    さらに、ホルダ内部を通じて、逃げ面・すくい面の双方からクーラントを供給する。特に、端面溝入れ加工で問題となりやすい切りくず排出性の向上、優れた加工面品質が可能となり、切削しているエリアへのダイレクトなクーラント供給により、チップ寿命も向上する。

    端面溝入れは、条件が上げにくいなど苦労が多く、困っているユーザーも多い。だが、「専用」となれば、「それしか使えない」が最初の印象となりがちだが、逆に、Oリング溝入れ加工など「そこだけ」を手掛けているユーザーにとっては、かなりの最適工具になり得そうだ。

  • ユーザー通信197号 01 若園精機に「ハームレオーナーズクラブ」が来訪、工場見学

    『C40U』導入の現場は「ホワイトボード」による工程管理が奏功

    「切削に特化」した、各種金型向け部品、単品保証の部品製作メーカーである若園精機(岐阜県養老町、若園明人社長)はINTERMOLD名古屋に、4月の大阪開催に引き続き、金型工業会から共同出展する。
    ブースでは、モーター駆動自動車向けパワーコントロールユニットのカバーやケースを想定したアルミ削り出し試作品サンプルを数多く展示するほか、金型測定に最適な非接触三次元測定「FARO」のスキャンデモを実施する。
    そんな若園精機に6月1日、独・HERMLE製マシニングセンタの国内ユーザーで構成される「ハームレオーナーズクラブ(HOC)」(事務局は日本総代理店の愛知産業)が来訪(8社・22人)し、工場見学を実施した。当然、若園精機自身も、2009(平成21)年に『C40U』を導入(当時、岐阜県下初)しているHOCのメンバーである(ちなみに、翌年にはLANGクランピングシステム一式を導入)。
    若園拓馬専務は、工場案内への先立ちミーティングを開き、自動車部品向けアルミ鋳造用金型、試作部品製作を手掛ける自社について、「毎日、常に、違うものをつくり続けている」と表現し、ダイカスト金型のキャビコア部品やアルミの削り出し部品、金型への肉盛り溶接、ミガキ、品質保証を得意とするなど、あいさつを交え話した。
    そのなかで、「3軸の考えを全て捨て、金型製作やCAM作業の初工程であるジグ製作やクランプ方法、完成イメージまでつくり上げ、そこから順番に金型や試作部品づくりを始める」と5軸と金型部品製作についての考えを述べたほか、特に強調したのが、小会議システムと工程管理全般の司令塔ともいうべき「ホワイトボード」の存在、活用である。
    「毎朝のミーティング、週1の営業工程会議、新規と緊急依頼物件ごと、図面と3Dデータをモニターで確認し、ホワイトボードへ書き込む。ホワイトボードは、常に現場で仕事の合間に確認できる場所に、なるべく大きく設置することで、金型の動きと、機械の現在状況が、ココに集まれば全て、ひと目で把握できるようにしてある」
    さらに、人材教育と教育に関して、14年から取り組んでいる外国人雇用について、金型磨きを4人のベトナム人女性(実習生)が担当する現状にふれながら、外国人雇用がもたらした効果にも言及した。
    そのうえで、工場見学のポイントを、「まず、『ひと』(実習生含めた社員21人)を見てほしい」とし、①人②機械・工具、品質保証体制③短納期、緊急物件対応で役立つ小会議システムと工程管理(ホワイトボード)④省エネ対策と温度対策、を挙げ、一行を現場へと招いた。

  • ユーザー通信196号抜粋 新製品、近日発売ラッシュだったOSGブース

    新製品、近日発売ラッシュだったOSGブース

    オーダーメイド工具、タップホルダ、セラミックエンドミル等々、多様に展開

    INTERMOLD2018/大阪(4月18~21日、インテックス大阪)でのオーエスジーの新製品展開は、切削工具では事前に明確にされていた、超硬防振型エンドミル『AE‐VMS』のバリエーション充実(ショート形Φ16,20,25/スタブ形Φ1,1.5,2,2.5の追加)と、ワンレボリューション スレッドミル『AT‐1』の発売(MECT2017で発表)のみならず、実際にはさらに続々と、新製品、近日発売の展示、発表が相次いだ。
    低速高送り加工、超深掘り加工の実現に有効なフェニックスエンドミルシリーズ『PHX』は、ペンシル、ロング両ネックタイプを中心に176アイテムを追加した(順次)。
    インデキサブル工具のPHOENIXシリーズに、4コーナーラフィングエンドミルシリーズ『PSFL』をラインナップ。ヘッド交換式エンドミル『PXM』にはΦ10、Φ32サイズ、オイルホール付き26アイテムを追加(6月発売予定)。
    また、高温域で高速加工が可能なセラミックエンドミル(外周刃タイプ、底刃タイプ)の案内も行った。
    さらに、完全オーダーメイド工具(超硬エンドミル・ドリル・リーマ、その他)の新ブランド『Q3』についてはOSGブランドではなく、あくまでOSGのグループ会社プロデュースによるもの。現状は、窓口である西部営業部のみの取り扱いだという。
    切削工具以外では、MECT2017で参考出品したタップホルダのデザイン、仕様が正式に決まり、『シンクロマスター』として6月発売を予定、同期送りでA‐TAPの性能をさらに引き出す。

  • ユーザー通信196号抜粋 タンガロイ 西部特約店会定時総会を開催

    タンガロイ 西部特約店会定時総会を開催

    1990年の記録更新し過去最高の売上を達成を報告(2017年度)

    さらなるフルラインサプライヤーへ「ソリッドエンドミル拡充(305アイテム)」の新機軸

    タンガロイ(本社=福島県いわき市好間工業団地)の平成30年度西部特約店会定時総会が4月23日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で開催され、79社が出席した。
    第一部の総会では、最初に西部タンガロイ特約店会の阪本正孝会長(阪本㈱社長)があいさつに立ち、3Dプリンターの台頭など製造方法の変化にふれながら、「5年、10年先を見据えた仕事の進め方、人材の動かし方を突き詰めて考える」旨を説き、各議案の審議、承認を経て、NaITOの坂井俊司社長が賛助会員を代表して、「好調なときこそ新しい挑戦が大事」とあいさつ。
    続く第二部のタンガロイ行事では、成績優良特約店表彰のあと、タンガロイの木下聡社長と和泉剛司営業本部長が、概ね次のとおり、メーカー方針を発表した。
    日系自動車メーカーの生産台数(国内より海外の伸びが期待できる)、工作機械産業(国内の投資も盛んだが、やはり、海外の受注状況が良好)、超硬工具業界(対前年比国内5%増、輸出12%増)といった各推移を鑑みれば、「海外での売り上げを伸ばすことで、企業としては成長していく」必要がある。
    こういった状況下で、タンガロイの2017年度切削事業の売上高伸長率は、国内10%増、海外18%。国内外ともに順調にシェアを拡大するなか、輸出比率は64%であり海外ビジネスが非常に重要。
    ここ数年注力している転削工具が、08年を100とした指数では、昨年度は234%の生産状況。これは、「売れる商品を狙って開発」しているためで、「かつては『ターニングのタンガロイ』『旋削のタンガロイ』といわれたものだが、最近ではミーリングについても大きな開発をし、切削加工に関わることは、旋削であれ、転削であれ、穴あけであれ、またツーリングであれ、すべて一貫して差別化した商品が出揃ったのが、現状のタンガロイだといえる」。
    17年度連結売上高について、切削工具は対前年比で国内10%増、海外18%増。また全体で、1990年(当時、東芝タンガロイ)のレコードを塗りかえ、新記録を達成。「私自身も、先輩方を追えるような実績ができ、非常に嬉しい年だった」(木下社長)
    昨年、いわき工場へは海外から総数500名以上が訪れ、「倍速加工」を理解してもらっているのが、現在のマーケティングの柱。
    そんななかでの、フルラインサプライヤーたる新機軸として、ソリッドエンドミルのランナップを拡充しており、昨年11月に305アイテムの新製品を投入した。
    「なぜいまさら、ソリッドエンドミルなのか」との意見もあるが、先端交換式(インデキサブル)のエンドミルを発売し、推していたが、それではL/Dで2を超えるものや小径がカバーできず、つまり、ユーザーが機械加工の際に、全てをタンガロイ製品でカバーできるようなラインアップに注力し、投入したということ。
    なおかつ、エンドミルにおける価格競争に入るようなシンプルなものではなく、性能的に他メーカーとの差別化ができているような、7枚刃であったり、L/Dが8、またはラフィングと仕上げが1本でできるといった「世の中にないような」エンドミルを305アイテム拡充している。
    新製品(+拡充)は、昨年も他社を凌駕する30件を発売し、8年連続で№1を達成している。
    以上をふまえ、18年度の連結売上高は前年比で国内11%増、海外19%増、他事業含めたトータルでは14%増の予算を立てている。
    そんななか、新製品の売上高比率が他地域よりビハインド気味だった西部地区は、今年度3・4%増との大きな予算で臨んでいる。

  • ユーザー通信196号 橋本テクニカル工業 ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』

    橋本テクニカル工業 ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』

    「異次元の平面研削加工」を提案
    平研切込み量を最大50倍に大幅アップ

    放電加工液浄化システム「スーパークリーナー」など、オリジナルコストダウンを多数提供する橋本テクニカル工業(富山市婦中町)。
    4月中旬にインテックス大阪で開催されたINTERMOLD2018では新たなアイテムとして、ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』を出展し、「平面研削盤での切り込み量が、通常の5~50倍に大幅アップする」注水装置として、文字通り「異次元な研削」をモニター上演し、注目を集めた。
    「1年半ほどの試験期間を経て、昨年夏にスラッジの処理が安定化できたので、11月のメカトロテックジャパンが終ってから商品化、販売に乗り出した」と橋本直幸社長。
    世の中で、いわゆる「高能率研削加工」が進捗するなか、研削盤のクーラント液タンクにマイクロバブル(超微細な気泡)発生技術を活用した装置の設置により、面品位や研削比の改善、研削粉が引き起こす砥石の目詰りを弱める作用、砥石のドレスインターバル延長といった生産性向上につながり、さらには、非磁性金属スラッジの回収効率も高め、タンク内に溜まったスラッジを浮上分離させるなど、さまざまな効果を引き出している。
    そんななか、「いま、良質のマイクロバブル発生装置がたくさん発売されているが、24時間連続してスラッジ処理のできる装置は皆無に近い」としたうえで、超高速研削時のトラブルとして橋本社長は、「主軸モータの過負荷」「砥石の消耗量増加によるコストアップ」「ワークの表面キズ」の3つを挙げる。
    「これらの主因はすべて加工中に発生した脱落砥石であり、これが砥石とワークの間でクラッシュしたとき、従来の注水装置では安定的に処理できない」というなか、ダーティー槽とクリーン槽が完全分離の異次元くんは、2μm以上のスラッジおよび脱落砥石を完全除去し、トラブルの3大要素を大幅に減少、加えてナノクラッシャにより、「平面研削盤での切り込み量が通常の5~50倍」を可能にする。
    設置方法は集中管理・新設・改造の3タイプ
    そんな、異次元くんの設置方法は3タイプ。
    「集中管理タイプ」は、メーカー、機種が異なっても組み合わせが自由に設定でき、最大4台の平面研削盤を1つのユニットで処理できる(ナノクラッシャは台数分設置可能)。
    「新設タイプ」は、注水装置を付けずに新設した平面研削盤に異次元くんの取り付けができ、増設ではないためコストパフォーマンスに優れている。
    「改造タイプ」は、ペーパーフィルター上部に異次元くんのユニットを追加工事(1日で完了)する。
    それぞれ、フィルターのカスタマイズ化(スラッジ量、スラッジの大きさ、材質、研削液の流量などにより)が可能。また、砥石消耗量の大幅減により、ドレス作業がほとんど不用になるという(通常、CBNで1ヶ月に一度のドレス)。
    データの一例では、従来切り込み=0・005㎜→マイクロバブル発生装置設置後=0・010㎜→異次元くん設置後(マイクロバブル発生装置なし)=0・030と、「従来比6倍、マイクロバブル装置比で3倍」等が開示されているが、切り込み量について橋本社長は、「通常は最大でも50μmくらいだが、80μmを目指したい」と意気込む。
    なお同社は大阪に続き、INTERMOLD名古屋開催(6月13~16日/ポートメッセなごや)にも出展する。

  • ユーザー通信195号抜粋 『東芝機械グループ ソリューションフェア2018』開催へ

    『東芝機械グループ ソリューションフェア2018』開催へ

    東芝機械(本社=静岡県沼津市大岡、三上高弘社長)は、第16回となる好評の『東芝機械グループ ソリューションフェア』を、今年は5月17日(木)~19日(土)の3日間、沼津本社・工場(9時15分~16時30分)と御殿場工場(10時30分~16時30分)にて開催する。
    同フェアでは、「確かな未来への挑戦」をコンセプトに、特に今回は「変革する次世代自動車と先端技術産業への取り組み」をサブコンセプトに組み込み、EV関連を中心とした次世代自動車やその他の先端技術産業への同社の取り組み、最新技術を披露する。
    また例年同様に、コンセプト展示に関連する技術セミナーに加え、幅広い分野の最新情報を提供する場として、各業界の第一線で活躍する講師を招いての特別セミナーの開催を、次のとおり予定している。
    ■5月17日(木)
    ▽11時30分~12時30分(Hall1 沼津※御殿場会場にて同時中継)「EVと自動運転でクルマの『作り方』はどう変わるのか?」▽13時30分~14時30分(Hall1 沼津※御殿場会場にて同時中継)「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブが目指す日本版ものづくりの変革~『ゆるやかな標準』でつなげる第4次産業革命への挑戦~」▽15時~16時(Hall8 御殿場)「IoT、インダストリ4・0時代における『ものづくりと工作機械 』」。
    ■5月18日(金)
    ▽11時30分~12時30分(Hall1 沼津※御殿場会場にて同時中継)「マルチマテリアル化の動向と適用技術、今後の展望について」(日産自動車)▽13時30分~14時30分(Hall1 沼津※殿場会場にて同時中継)「世界に埋め込まれる人工知能と製造業」。
    ■5月19日(土)
    ▽11時30分~12時30分(Hall1 沼津)「自動車の電動化戦略、自動運転の周辺技術と市場動向」。
    なお、次号(5月号)では詳報(展示機種や見どころなど)を予定。

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