投稿者: ユーザー通信

  • ユーザー通信 243号 5面:ダイジェット工業 決算発表/売上高の海外比率が過去最高に(49・3%)

    国内外の標準切削工具を主に回復傾向、今期売上高10%増見込む

    ダイジェット工業は5月13日、2022年3月期(第96期)の決算発表を行い、同日午後にはシェラトン都ホテル大阪(天王寺区)にて、国内営業部 福井正徳部長らが決算説明会に臨み、概要を説明した。

    前年度から続く新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞に伴い、主に国内の需要が低迷していたが、下期より徐々に回復傾向となった。その結果、売上高、営業利益は今年2月4日に公表した通期業績予想のほぼ想定通りとなったものの、為替が円安に推移したことによる為替差益約2700万円の計上と、必然的な保険解約返戻金等による保険差益約7200万円の計上により、経常利益および親会社に帰属する当期純利益が予想を上振れする結果となった。

    福井部長は、「国内外の標準切削工具を主とした回復傾向により、前期比較では増収増益の結果となったが、国内向け特殊切削工具、塑性加工用工具(超硬金型類)がコロナ前の水準には至らず、期初はコロナ影響前の20年3月期の経営成績をベンチマークとし進めたが、最終的には及ばなかった」と分析した。

    連結売上高は前期同期比17・1%増の80億6700万円。このうち、国内販売が同12・6%増の40億9100万円、海外向けが同22・1%増の39億7600万円。

    輸出の地域別は、北米向けが7億9900万円(前年同期比22・9%増)、欧州向けが11億6百万円(同18・2%増)、アジア向けが20億3700万円(同24・9%増)、その他地域向けが3100万円(同14・1%減)。この結果、連結売上高に占める輸出比率は、前年同期に比べ2・0ポイント増え、49・3%に上昇し過去最高となった。製品別売上高は、超硬素材(焼肌チップ)が6億9200万円(前年同期比9・7%増)、切削工具が64億5700万円(同21・8%増)、塑性加工用工具(耐摩耗工具)が9億2百万円(同4・5%増)と、切削工具のインシェアーが増え8割を占めるに至ったが、「かつては3割ずつだった。70%(切削工具)+30%(塑性加工用工具)+30%(超硬素材)が理想ではある」。

    収益面では、売上高の増加や売上原価率の改善等により、営業利益は1千万円(前年同期は営業損失5億4千万円)、経常利益は1900万円(前年同期は経常損失5億1900万円)、親会社に帰属する当期純利益は6400万円(前年同期は親会社に帰属する当期純損失6億4300万円)のそれぞれ結果を残した。 「第4四半期(22年1~3月)追い込みで黒字を確保。経常利益プラス分は為替差益が寄与した」。

    こういった状況下、21年4月~22年2月にかけ顧客ニーズに沿った新製品開発に注力し12アイテムを発売。中でも、ソリッドコーティングドリル『ストライクドリル』、5軸加工用工具の新ブランド『縦横無尽シリーズ』が注目を集め、好評を得ている。営業活動においては、サマーキャンペーン(「夏のドリル祭り」/21年8~10月)およびスプリングキャンペーン(ショルダーカッター対象/22年2~4月)においては、「それぞれ目標に対し、サマーキャンペーンが180%達成、スプリングキャンペーンも150%以上達成の見込み(正式集計前時点)」と好成績だった旨ふれた。

    また、23年3月期の連結業績見通しとしては、売上高89億円、営業利益4億円、経常利益4億円、当期純利益2億8千万円とした。

    ▲福井国内営業部長

  • ユーザー通信 243号 4面:DMG森精機 第1Q決算/四半期ベースでの受注額・営業利益率が最高水準に

    地域別受注では米州、中国、アジアでピークを更新

    DMG森精機(本社=名古屋市中村区)は、5月12日・12時30分に2022年12月期第1四半期(1月~3月期)の決算発表を行い、同日12時45分からは森雅彦社長による決算説明を同社HP上にてオンデマンド配信している。

    決算概要では、連結受注が1500億円(前年同期比148%)、売上収益が1073億円(同132%)、営業利益が95億円(同240%)、営業利益率8・8%(前年同期は4・9%)、税引前利益が89億円(前年同期比280%増)、当期利益(税引後)が63億円(同350%)となった。

    工程集約、自動化、DX化により営業利益率が大幅改善。金融収支の改善、適正実効税率により四半期利益も大幅増益となった。森社長はハイライトとして次の内容を挙げている。

    ▽連結受注1500億円は、過去ピーク時の18年第1四半期の1485億円を上回る。

    ▽機械本体の受注残高2030億円(3月末)へ増加(21年12月末は1640億円)。

    ▽受注単価が4700万円に、21年度平均3900万円より大幅増加。工程集約、自動化、DX化、大型プロジェクトが寄与。

    ▽営業利益率8・8%は四半期ベースで最高水準に(15年AG統合以来、18年第4四半期および19年第1四半期の8・6%)。

    ▽東京、奈良の二本社体制(今年7月~)で優秀な人材の採用・育成、最先端技術の追求、BCP促進。

    ▽年度業績、配当を修正。売上収益を4300億円から4500億円に、営業利益を400億円から450億円に(営業利益率10%)、年度配当を60円から70円に。

    また、地域別受注においては全地域とも増加基調であり、米州、中国、アジアは四半期受注でピークを更新。ドイツ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)も堅調。産業別では全産業とも増加、中でも宇宙関連、メディカル、EV、金型、半導体製造装置が牽引、エネルギー関連も回復へと向かい、グローバルブランド企業の工程集約、自動化、DX化による大型プロジェクトが好調。規模の大きな企業の構成比が上昇、とふれている。なお、全国各所にDMG MORIアカデミーの研修施設を新設、金沢・浜松・仙台に開校決定、岡山・福岡も年内に場所決定予定とも言及する。

  • ユーザー通信 243号 4面:Cominix 決算発表/コロナ禍から回復、売上高が過去最高に

    引き続きM&Aを積極的に実施、成長戦略の柱に

    Cominixは5月27日、新本社(大阪市中央区南本町・JRE堺筋本町ビル)にて、2022年3月期の決算説明会を行った。

    連結業績の概要は、売上高269億2900万円(前期比28・3%増)、営業総利益55億8900万円(同30・4%増)、営業利益6億6300万円(同811・3%増)、経常利益7億8100万円(同544・2%増)、税引前当期純利益14億5900万円(同242・4%増)、当期純利益8億8800万円(同201・2%増)と、コロナ禍からの生産活動・設備投資の回復基調を追い風に売上高は過去最高額を達成、旧本社ビル(大阪市中央区安堂寺町)の土地・建物の売却益を特別利益に計上し、当期純利益が伸長した。

    セグメント別の売上高では、切削工具事業が167億2700万円、耐摩工具事業が25億6600万円、海外事業が56億1600万円、光製品事業が12億3200万円、その他が7億8800万円。

    主力の切削工具事業はコロナ禍から回復基調の顧客状況もあり、主要メーカー品・粗利率の高いCominix製品(海外の優秀なメーカー、独自の高品質商品を掘り起こし同ブランド商品として取り扱い)とも売上前年比20%増と大幅に伸長し、増収増益。海外事業では、新たに子会社化した広州加茂川国際貿易有限公司を含め、Cominixグループ全体でのグローバル展開を武器に、グループの業容拡大に注力。景況感が回復基調にある米国や、自動車販売や設備投資の増加を受けて工具需要が拡大する中国を中心に、一部の国を除き堅調に推移し、増収増益となった。

    柳川重昌社長はトピックとして、「積極的なM&Aの推進」と昨年11月に実施した「本社移転」を挙げる。M&Aの活用について、20年以降では同年2月の大西機工(大阪)はじめ、同8月に東新商会(東京)、同9月に澤永商店(福岡)、同12月に川野辺製作所(東京)、21年11月に広州加茂川国際貿易(中国)、直近では今年3月に1件のM&Aを行っている。「コロナ禍以降では、米国の1社含め6社のM&Aを実施した。鉄道や電機メーカーなど大手ユーザーを顧客に持つ有力代理店の囲い込みや後継者不在、顧客の海外進出に対応できないなどの企業を友好的に子会社化している。引き続き成長戦略として積極的にM&Aを検討する」。そして本社移転においては、新型コロナの拡大を受け、全グループ会社において在宅テレワークの対応を実施し、オフィススペースの有効活用によるコスト削減など本社機能の充実による経営の効率化および事業継続性の向上を図った。「今後の働き方への変革にあわせ、フリーアドレススペースやリフレッシュスペースを設け、よりコミュニケーションが活性化する業務効率の高い環境を整備した」。伴って旧本社ビルの土地、建物の売却、譲渡益による特別利益を計上し、財務体質の強化を図った。

    工作機械販売も積極的取り組みへ

    その上で今期23年3月期の連結業績予想は、売上高290億円(前期比7・7%増)、営業利益10億円(同50・8%増)、経常利益10億1千万円(同29・2%増)、当期純利益6億4500万円(同27・4%減)と見込む(当期純利益の減収予想は、先述のとおり22年3月期に旧本社ビルの土地・建物売却益の特別利益計上による)。

    なお、高度専門商社の地位をさらに確立すべく、「特に切削工具事業と海外事業は新たな分野への開拓を含めた切削工具のシェアアップを見込む」とし、さらには、「これまでも年間3~5台ほどの実績はあった」という工作機械販売について「今後は積極的に取り組んでいく」とも言及した。

    ▲決算説明に臨む柳川社長

     

  • ユーザー通信 243号 3面:大阪西機工会 通常総会開催「活性化へ会員資格改正」

    大阪西機工会は5月10日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で通常総会(令和4年度)を3年ぶりにリアル開催し、会員数64社中27社27人が出席した。

    西野佳成会長(西野産業社長)は直近のコロナ感染状況を鑑み、「今年はもっと活動できるのではないかと期待している」旨あいさつ。今年度の行事計画では、7月29日開催の納涼大会はじめ、懇親ゴルフコンペ、会員忘年パーティ、青年部との合同事業を予定する。

    なお、議案審議では各議案が原案通り承認、可決される中、さらなる活性化に結び付け、会の一層の発展を目指すため、会則改正について、会員資格が「大阪市西区内に所在する事業所、および会の趣旨に賛同する大阪府下に所在する事業所で機械器具関連事業者であること」と、改正案通り決議された。

    ▲西野会長あいさつ

  • ユーザー通信 243号 3面:2022山善親交会

    今期は売上高で過去最高更新(5300億円)見込む 持続的成長に向けた400億円の投資枠を設定(新3ヵ年中経)

      山善(本社=大阪市西区立売堀)は5月17日、帝国ホテル大阪にて「2022年 山善親交会」を開催した。

    主力仕入先277社・278人が参集するなか、長尾雄次社長があいさつとともに、5月13日付で発表した22年3月期(第76期)決算のポイント、および今年度(23年3月期/第77期)の取り組みについて述べた。

    売上高3年ぶり5千億円台復活、利益ともに過去2番目の高水準を報告(22年3月期決算)

    22年3月期の連結業績は、売上高5018億7200万円、営業利益171億3300万円、経常利益170億9300万円、親会社株主に帰属する当期純利益120億2300万円。

    長尾社長は、「3年ぶりに売上高5千億円台に復活し、売上高、利益ともに過去2番目の業績となった」とした上で、「事業部別の売上高では、生産財関連事業が第2四半期を底に順調に回復しており、消費財関連事業では家庭機器事業が新商品の開発力が奏功し過去最高となった」と報告した。引き続き、長尾社長により語られた内容から生産財関連を中心にピックアップすれば、概ね、次のとおり。

    × × ×

    生産財の事業部別に概観すれば、国内機械事業は、自動車産業で脱酸素化等に向けた設備投資が徐々に増え始め、半導体製造装置や建設機械の部品加工向け等の工作機械受注が伸長した。

    国内機工事業では、切削工具が伸長し、補要工具や測定工具等の販売も底堅く推移。生産・物流現場等の環境改善機器やマテハン機器、自動化設備等も好調に推移した。

    海外生産財事業では、北米・中国・ASEAN支社で自動車・半導体産業等を中心にした設備投資、台湾支社では半導体やIT機器産業におけるEMS企業の設備投資が活発だった。海外4支社ともに工作機械販売に加え、切削・補要工具やメカトロ機器等の販売も好調に推移した。

    今期から2025年3月期までの新3ヵ年中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2024」(価値をCROSSINGさせることによって生まれる、新しい価値を求めて)がスタートした。前中期経営計画で山善グループの総合力を高めてきたが未だ道半ばあり、いま一度、クロッシングをさらに強く進め、本物に仕上げていく決意である。

    顧客を取り巻く2030年の世界観を想定し「グリーンビジネスの拡大」、「デジタル化による顧客価値の最大化」、「働きがいのある職場の実現」、「持続可能な調達・供給の実現」、「透明性のあるガバナンス体制の確立」といった5つの重要課題を具現化するため4つの戦略として「顧客密着戦略」、「トランスフォーム戦略」、「デジタル融合戦略」、「人財マネジメント戦略」を打ち出した。

    今期(23年3月期)の連結業績見通しは、売上高5300億円、営業利益160億円、経常利益160億円。売上高で過去最高更新(5263億6400万円/19年3月期)を見込む。このうち、セグメント別の通期売上高では、生産財事業部の国内機械事業部が890億円、国内機工事業部が1730億円、海外計が930億円で合計3550億円を計画。

    グリーン戦略で脱炭素経営をサポート

    昨年4月1日に「グリーンリカバリービジネス」を立ち上げ、グリーン戦略で最も注力しているのがPPAモデル事業(DayZpower=デイズパワー)。仕入先工場や量販店等の屋根や敷地に「山善負担」で太陽電池を設置し、クリーンな電力を提供する。電力単価が異常な上昇局面を迎えている今こそ、検討に値する再エネ電力の調達である。また、08年から14年間継続している「グリーンボールプロジェクト」は今期よりフルモデルチェンジし、脱炭素経営をサポートする。

    3年ぶり「どてらい市」をリアル開催、実施中

    『2022年どてらい市』は、感染症防止対策を徹底した上で、3年ぶりにリアル開催することを決定、実施中。新たに開発した来場者事前登録システムを導入しながら、九州(4月開催済み)を皮切りに12月まで全国18か所で実施予定。

    新中期経営計画の成長投資として、今後3年間で持続的成長に向けた400億円の枠を設定し投資を行う。内訳は、来年4月に本格稼働する「ロジス新東京」や自動化設備の導入等、物流設備などの設備投資に100億円。DX戦略・システム投資には100億円を投じ、データに基づいたマーケティングで、新たなビジネスを創出する。M&Aや新規事業等の事業投資には200億円を計画している――。

    × × ×

    続いて、メーカーを代表してTHKの寺町彰博社長は、「日本はすでにアジアの盟主ではない、大きな勘違いであるとの認識が必要。平均給与で韓国に抜かれ、もうすぐ台湾にも抜かれるであろう。これまで『日本的』と評されてきた『おもてなし』『クオリティ(の高さ)』『石橋を叩いて渡る』といった考えは、今の時代においては捨て去さらなければならない。もっと大胆な考え、行動が求められる」旨等をあいさつとした。

    ▲長尾社長は新中経に臨むにあたり引き続き「CROSSING」をテーマに選んだ(「シン・クロッシング」とも呼ぶべきか?)

  • ユーザー通信 243号 2面:中山理事長「ウオッシュ」を語る― 大機器協 通常会員総会開催

    大阪機械器具卸商協同組合(大機器協)は5月12日、大阪市中央区のホテル日航大阪で「第50回通常会員総会」を開催し、全議案を承認、可決した。

    総会に先立ったあいさつで中山哲也理事長(トラスコ中山社長)は、ロシア‐ウクライナ問題を引き合いに、「よく絶滅危惧種などという言葉を聞くが、最近、この地球上で一番の絶滅危惧種は人類ではないかと思っており、戦争がエスカレートして世界全面核戦争にならないよう願っている」と危機感をこう表現した。また中山理事長は、最近よく耳にする「SDGsウォッシュ」なる単語について一家言を持ち、次のように見立てを披露(一部抜粋)した。

    ×  ×  ×

    ウオッシュとは、実態が伴っていないにもかかわらず、取り組んでいるように見せかけること、うわべだけ、表面だけで中身をごまかす、体裁を取り繕うといった、あまり良い意味ではないようだが、このところ「SDGsウォッシュ」として使われていることが多く、SDGsにあまり熱心ではないのに『やっておかないといけない・・・』的な流れで用いられる例が多いということだ。SDGsウォッシュもあれば「サステナビリティウォッシュ」もあり「グリーンウォッシュ」、「カーボンニュートラルウォッシュ」などもある。自分も含めて、言葉だけではなくしっかりと行動し実行すべきだと思う。企業としてSDGsへの取り組みは当たり前だが、一番の環境の破壊者は一個人なのだから、会社でSDGsに取り組んでいても、家庭で電気を垂れ流しているようではダメだし、社員一人ひとりが行動を意識し、環境に対して出来ることを実行するのが大事ではないかと思っている。私も『ウォッシュなヤツ』だといわれないように頑張りたいと思う――。

    ▲あいさつに立つ中山理事長
  • サンドビック 『CoroMillⓇ MH20』にアーバ取付けカッターを追加導入

    サンドビック・コロマント(本社=名古屋市名東区、山本雅弘カンパニープレジデント)は、昨年導入された『CoroMillMH20』について、アーバ取付けカッターのラインナップを追加導入した。

    CoroMillMH20は、ポケット加工用高送りフライスカッターで、高い刃先強度、優れた切りくず処理および高剛性な工具デザインにより、高い加工安定性を発揮する。また、多種多様な加工を行うことができる汎用工具のため、工具数、工具交換時間および工具取扱い時間を低減しサイクルタイムを短縮することが可能である。さらに、長い突き出し量での加工においても卓越した工具寿命を発揮し、ダウンタイム全体を短縮、製造経済性を改善する。 主な特長は次のとおり。

    ①優れたランピング機能と切りくず排出により、ポケット加工に最適化。

    ②新しいカッター素材と低抵抗チップにより卓越した加工安定性を発揮。

    ③切削力の低減による機械の小型化が可能。

    ④最適化された刃先による信頼性で無人加工が可能。

    ⑤工具径Φ16-50㎜、最大切込み=1・2㎜。

  • ユーザー通信 243号 2面:サンドビック・コロマント本社/マイケル・エネべリ氏がグローバルセールス部門長就任

    豊富な日本でのキャリア アジアでの販売強化を熱望

    サンドビック・コロマント(本社=スウェーデン・サンドビケン)のグローバルセールス担当バイスプレジデントに、マイケル・エネベリ氏(Michael Eneberg)が2022年5月1日付で就任し、同社のグローバル成長を推進する重要な役割を果たすことになった。

    エネベリ氏は16年間サンドビック・グループ内で様々な職務を歴任し、サンドビック・コロマントでの長い経験を有している。2003年にサンドビケン(スウェーデン)でサンドビックでのキャリアをスタートし、サンドビック・ツーリング、サンドビック・コロマント・ジャパンを経て、サンドビック・コロマント・インドネシアの責任者お よびサンドビック・インドネシアのマネージング・ディレクターを務めた。

    その後、サンドビック・コロマントの日本、インド、東南アジア各国、オセアニアを含むセールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジアのジェネラルマネージャーに就任し、日本のサンドビックの代表取締役社長も兼任した。直近はダイヤモンドツールグループのCEOを務めていた。

    エネベリ氏はストックホルム商科大学(ストックホルム・スクール・オブ・エコノミクス)で修士号を取得している。 エネベリ氏は新しい職務の一環として、サンドビック・コロマントの切削工具の膨大なポートフォリオや増加するインダストリー4・0向けデジタルサービスに関する取り組みの推進を含む、グローバル・セールス・イニシアティブすべての側面におけるリーダーシップ、開発、実行の全責任を負う。

    エネベリ氏はアジアでの経験を活かして、サンドビック・コロマントにとって重要な地域であるアジアでの販 売強化を強く望んでおり、「サンドビック・コロマントは長年にわたり、特に自動車、生産機械、航空宇宙産業など、革新的で競争の激しい日本の製造業において、信頼できるツールサプライヤー、生産性パートナーとして活躍している。日本のお客様は、IoTアプリケーションによる新しいツール設計から、お客様の生産のボトルネックに対応する生産性向上サービスまで、当社の最新の革新的な技術に期待している」とエネベリ氏は話す。

    その上で、「1970年代には日本で業界初となる外資系生産拠点を設立し、社内の生産性向上のアイデアをお客様と共有することで、信頼と相互交流の基盤を構築してきた。サンドビックの日本市場での100年以上にわたる歴史において販売チャネルは、商社から始まり、独自の販売組織による社内能力の構築から、地元や地域の販売パートナーとの補完関係へと絶えず進化を遂げてきた。当社の広大な販売ネットワークに最新のオンライン顧客サービスツールを加えることで、サンドビック・コロマントは日本の何千ものお客様とともに成長し続けることができる」と言及する。

    また、この度の任命について、サンドビック・コロマントのヘレン・ブロムクヴィスト社長は、「マイケルは工作機械業界に関する豊富な経験と確かな知見、顧客重視の姿勢、人材と事業を成長させる 優れた能力を備えており、当社のグローバルな成長をリードする重要な役割を担ってくれると確信している」と述べている。

    ▲これまでの経歴から日本でも馴染み深いエネベリ氏

  • ダイジェット工業 『QMマックス』にエンドミルシャンクタイプ追加

    ダイジェット工業は、多刃仕様により高能率加工が可能な刃先交換工具QMマックスのモジュラーヘッドタイプMQX形とボアタイプQXP形に追加し、エンドミルシャンクタイプ(QXP形)をラインナップ、シリーズを充実させて幅広い加工の対応を可能としている。主な特長は次のとおり。

    ①モジュラーヘッドMQX形にオール超硬シャンクアーバ(頑固一徹)を組み合わせて使用するより、コストメリットがあるシャンクタイプを追加②仕上げ加工にまで対応できる高精度な本体で、クーラント穴付き③ホルダが共用でき、1本で高送り加工または肩削り加工が可能。さらにミラーインサートYPHW形使用により、高精度な底面・側面仕上げ加工が可能④独自の3次元ブレーカインサートにより、ap=1・0㎜での高送り加工を可能とし、低抵抗な高能率加工を実現。

    主用途は、被削材=炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼き入れ鋼、ねずみ鋳鉄、ダクタ イル鋳鉄、ステンレス鋼、チタン合金、耐熱合金、アルミニウム合金。加工形態=高送り加工、肩削り加工、底面・側面仕上げ加工。サイズは、本体=エンドミルシャンクタイプΦ16~Φ40(計5形番)。

  • ユーザー通信 242号 1面:オーエスジー 「超多品種少量生産」 NEO新城工場を披露

    オーエスジー
    「超多品種少量生産」
    NEO新城工場を披露

    超硬タップと超硬ドリルの一貫生産が可能なスマートファクトリー/生産本数70万・生産品種6千・生産ロット8千(月産)

    思えば2019月1月15日、OSG全国合同賀詞交歓会に先立った記者会見の場で当時の石川則男社長(現会長)から「これからの10年を考えれば、国内の生産体制の刷新することを決断した」とその構想が披露されてから3年余―。

    オーエスジー(本社=愛知県豊川市、大沢伸朗社長)の「NEO新城工場」(愛知県新城市有海)がこの4月、ついに一般公開された。まずは5日間にわたり国内販社関係者150人を招いての工場見学会を実施し、4月22日には下江洋行新城市長や工事関係者を招き、感謝品の贈呈や報道陣へのお披露目が行われた。

    NEO新城(しんしろ)工場は、オーエスジーが切削工具メーカーとして日本から世界へと飛躍の基となった既存のマザー工場をリニューアルし、一昨年(202年)5月に完成した。設備導入、フル生産に向け調整を進め、DXを駆使した超多品種少量生産を実現する次世代工場として稼働、本来は昨年披露の予定だったがコロナ禍の影響により今年4月まで延期となっていた。

    工場敷地面積は11万2千㎡。従業員数は6百人。生産品目は超硬ドリル、超硬タップ、ハイスドリル、ハイスエンドミルで、月間の生産本数は70万本、同生産品種は6千種、同生産ロットは8千ロットを手掛ける。「超硬タップと超硬ドリルの一貫生産が可能なスマートファクトリー」が特徴となる。

    微細精密加工は、今後半導体、5G、ロボット、精密金型などの分野でさらなる需要拡大が予想され、モビリティでのEV化、CASEといった潮流から精密加工への要求は加速的に広がると見込まれる。そんな中、NEO新城工場では超多品種少量の生産をデジタル化することにより各工程の生産状況がひと目でわかる「見える化」を徹底し、社内全体での生産状況、稼働率といった製造管理を共有していく。

    ボトルネックを円滑にまわすデジタル組み入れツールや優先管理など、リアルタイムでデータをアクションにつなぐ生産管理の最新管理システムを導入したスマートファクトリーをフル活用し「ゼロワンファクトリー」を推進。また生産現場のみならず、旧食堂を席順に捉われない事務室にし、グローバル感を養うため会議室の名称をオーエスジーが海外展開する国名とし現地時間を表示するなど、他にもダイバーシティの実現を目指した数々の施設管理は「ゼロワンオフィス」を標榜する。

    「人に頼った旧来のものづくりからの脱却を目指し、DX化、生産方式、管理の刷新を進める」(石川会長)。
    「月産70万本のうち微細精密加工製品を30%生産している。数年以内には40%以上にする計画で、これら微細精密加工の需要に応える供給力が求められている。そのカギとなるのがNEO新城工場であり、最新IoTの導入でものづくりの仕組みを大きく変えた」(大沢社長)。

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