投稿者: ユーザー通信

  • 「一般社団法人日本AM協会」を新たに設立

    AM(Additive Manufacturing)の普及促進を目指して2014年2月に設立した「3Dものづくり普及促進会」は、様々な公的機関、研究機関の支援や民間企業の協力を得て活動してきており、日本におけるAM市場をさらに広げるため、同促進会を発展的解消し、3月8日に「一般社団法人日本AM協会」を新たに設立した(大阪市西区西本町1-14-18)。

    日本AM協会は、近畿経済産業局施策「Kansai-3D実用化プロジェクト」の事務局としての活動を引き継ぐとともに、今後、同協会が中心となって同プロジェクトを推進していく。

    日本AM協会は、AM関連技術分野の正会員・賛助会員による最新情報発信イベントやユーザー企業に対する各プロセスでの技術相談や導入支援、参考となるユーザー事例紹介、AM活用に必要な人材育成プログラムの提供、各分野の会員企業による各種ソリューション連携、ユーザー企業の連携機会の提供などの活動を通じて、AM市場の活性化を図る。

    キックオフイベントとして、海外で成功事例を出し、AM市場を先導している航空宇宙・防衛産業をテーマとして、6月にJAXA、7月に防衛装備庁のご協力を得て、技術紹介や取組み、AMへの期待などを講演いただくセミナーを実施する。また、同協会HP上で、eラーニングによる人材育成プログラムやその他セミナー・イベントの発信を開始する。

    ▲3月17日、立花エレテック内で記者発表に臨む永安悟会長(代表理事)

     

  • DMG MORIが加工を受託、顧客の金属積層造形の活用をサポート 『AM Lab & Fab』開設

    DMG森精機は、同社の伊賀グローバルソリューションセンタに『アディティブマニュファクチャリング Laboratory & Fabrication』(以下、AM Lab & Fab)を開設し、顧客の金属積層造形の活用をサポートする受託加工サービスを本格稼働した。

    積層造形は従来の切削加工では困難な形状を造形することができるため、近年飛躍的に市場が成長しており、製造現場でも金属積層造形機の需要が増加している。一方で顧客の中には、人材不足により急な需要増加への対応が出来ない、自社の設備やノウハウでは生産が難しい形状のワークがある、というように既存の人材と設備だけでは対応が難しいという課題や、設備導入の検討前に金属積層造形技術を試してみたいと考えるユーザーもいる。

    AM Lab & Fabは恒温室に最先端の金属積層造形機を設置し、金属積層造形の受託加工を行う。DMG MORIはDED方式(指向性エネルギー堆積法/DED=Directed Energy Deposition)とSLM方式(選択的レーザ溶融法/SLM=Selective Laser Melting)の2種類の金属積層造形機をラインアップし、より多くの材料と形状に対応している。また、顧客のワークを造形するだけでなく、同社の豊富な金属積層造形技術のノウハウを最大限に活用した積層造形コンサルティングや、AM Lab & Fabを例として設置環境や周辺機器、プログラミングなど最適な導入環境の提案も行う。プログラミングから積層造形、仕上げ加工まで全てをDMG MORIで完結できるため、情報セキュリティ面でも安心して利用できる。

    さらに、2022年中に、東京グローバルヘッドクォータ(東京都江東区潮見)にも開設を予定している。

    DMG MORIは今後ますます成長が見込まれる積層造形の分野において、材料・ワーク設計・加工方法など制作の自由度が高いという特性を最大限に活用して、顧客と共同開発を行い、金属積層造形の普及と発展に貢献できればと考えている。

    AM Lab & Fabの主な特長は、次のとおり。

    • 初期投資なしに利用可能な同社の最先端の金属積層造形機による高品質な受託加工。
    • ワーク1個から発注可能。
    • 部品設計から加工完了までプロセスチェーン全体を実展示。周辺機器や建屋を含めた導入環境を例示。
    • 造形サポート部の除去やブラスト処理などの仕上加工に対応。
    • 豊富なAMノウハウによる積層造形コンサルティングにより、加工改善や最新の積層造形技術を提案
    • 保有設備:LASERTEC 3000 DED hybrid、LASERTEC 12 SLM、LASERTEC 30 SLM 2nd Generation、LASERTEC 30 DUAL SLM
  • ダイジェット工業 高能率肩削りカッタ『ショルダーエクストリーム 11 タイプ』ラインナップ拡張

    ダイジェット工業は、好評を得ている高能率肩削りカッタ『ショルダーエクストリーム 11 タイプ』(EXSAP-11/MSX-11形)のラインナップを拡張し販売を開始した。(インサート は4月1日発売、モジュラーヘッドタイプ は4月追加発売予定)

    高能率・高精度な肩削り加工を可能とした刃先交換式カッタ、ショルダーエクストリーム 11 タイプに、標準化ニーズの高いモジュラーヘッドタイプのオーバーサイズφ17、φ18、φ21、φ26、φ28、φ33、φ35(計7形番)およびインサートコーナ R0.4、R1.6 タイプを追加。幅広い加工に対応できるラインナップを揃えた。主な特長は次のとおり。

    ①インサートは両面4コーナ使用可能で経済的。コーナRは、R0.4~R1.6の3種類をラインナップ。刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカ形状で強度を有し、高精度な外周研磨級で従来比1/2の外径精度とした。鋼材加工用PMブレーカに加え、耐熱合金加工に最適な低抵抗形のSLブレーカを標準化。荒加工だけでなく、中仕上げ加工領域においても優れた性能を示す。
    ②インサート刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカ形状で強度を有する。カッタ本体セット時強固にクランプできる機構により、荒加工での高能率加工を実現。
    ③インサート材種は、PMブレーカの一般鋼・プリハードン鋼および50HRC程度の焼き入れ鋼が加工可能な汎用材種「JC8118」と耐欠損性に優れ断続加工に最適な材種「JC8050」を採用。SLブレーカは、耐溶着性に優れた材種「JC7518」と耐熱衝撃性の高い材種「JC7550」を採用した。
    ④モジュラーヘッドタイプに切りくず排出性に優れたオーバ―サイズを追加し、ラインナップを拡張。

    主用途は、被削材:炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等。加工形態:肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒~中仕上げ加工用。

    ▲MSXオーバーサイズ

  • DMG森精機 ウォームギヤ加工を汎用機で実現 テクノロジーサイクル『マルチスレッディング2.0』

    DMG森精機は、テクノロジーサイクル マルチスレッディングのバージョンアップとなる『マルチスレッディング2.0』の販売を開始した。

    テクノロジーサイクルとは、①機械本体②切削工具や周辺機器などのオープンイノベーション③組込ソフトウェア④CELOSなどのHMI(Human Machine Interface)を融合させた同社のソリューションである。テクノロジーサイクルを用いることで、これまで専用機や専用プログラム、特殊な工具で行っていた加工・段取り・計測を、汎用的な工作機械や標準的な工具・治具などで、誰もが簡単かつ短時間で素早い立ち上げと高い品質を実現することができる。

    近年、生産の自動化に伴い、工作機械やロボット、無人搬送機の需要が高まり、これらに使用される減速機の需要も拡大傾向にある。中でも、ウォーム減速機で使用されるウォームギヤを加工されるユーザーから、外径旋削工程とねじ切り工程を集約して、ウォームギヤを効率よく加工したいという要望がある。マルチスレッディングは、通常のねじ切りだけでなく、大型ねじや特殊ねじの加工プログラムを自動で生成して、汎用機でねじ切りを行うことができるテクノロジーサイクルとして、2017年の販売開始以来多くのユーザーに使用されている。この度開発した「マルチスレッディング2.0」は、従来のマルチスレッディングにウォームギヤ加工のプログラミング機能を拡張したテクノロジーサイクルである。CELOS画面から対話形式のガイダンスに沿ってタッチ入力するだけで、ウォームギヤ加工のプログラムを作成することができ、バリ取り工程のプログラミングも自動で行うことが可能。1台の複合加工機やターニングセンタでウォームギヤ加工の全工程を集約できるため、専用機は不要となり、例えばターニングセンタ(外径旋削)、歯車加工機(ギヤ加工)の2台の機械をターニングセンタ1台に集約することができる。また、工程集約することにより、機械の停止時間やワーク・工具の段取り替え回数を削減できるため、CO2排出量の削減につながり、脱炭素社会の実現にも貢献する。主な特長は次のとおり。

    ①ウォームギヤ加工を汎用的な複合加工機やターニングセンタで行い工程集約を実現。
    *汎用機で加工を行うことができるため専用機は不要。
    *段取り替えが不要となり生産リードタイムを短縮。

    ②対話形式のガイダンスに沿った入力のみでウォームギヤ加工のプログラムを生成。

    *プログラム作成時間を98 %短縮。

    (同社調べ。加工形状やオペレーターのスキルによって記載の数値が得られない場合がある)

    ③標準工具でインボリュート曲線の歯形を加工。

    *専用の特殊工具が不要となり、工具調達期間を短縮。

    *工具傾斜時のY軸補正機能により歯と工具の干渉を回避。

    ④バリ取りを含めた加工プログラムを生成。

    *バリ取り工程も1台の機械に集約。

    搭載可能機種=複合加工機 NTX シリーズ、NZXシリーズ/ターニングセンタ NLXシリーズ、ALXシリーズ(2022年3月現在。搭載機種は順次拡大予定。仕様により搭載できない場合がある)

    同社Webサイトに動画を公開:https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=6163

     

    (※DMG森精機、DMG MORI、マルチスレッディング、マルチスレッディング2.0およびCELOSはDMG森精機の登録商標または商標)

     

     

     

     

     

     

  • 三菱マテリアル 小物高精度部品旋削加工用PVDコーテッド超硬材種 『MS7025』発売

    三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、小物高精度部品旋削加工用PVDコーテッド超硬材種『MS7025』の販売を開始した(4月8日~)。

    MS7025は、小物高精度部品旋削加工用の低送り加工に適した工具材種で、緻密なナノ積層コーティングにより、低送り加工時に発生しやすい被膜損傷を抑え、耐溶着性と耐摩耗性を飛躍的に向上させた。

    近年、加工精度の向上を求めるユーザーが増えており、また、自動車の電子化による部品の小型化により、加工速度、加工送りが上がらない状況での加工が増えている。特に小型自動旋盤での加工では、この低送り領域がメインターゲットとなり、低送り領域でも安定した加工を実現する切削工具が求められている中、三菱マテリアルでは従来の切削方法はもちろんのこと、低送り加工に対応可能でかつ高い刃先安定性を発揮する小物高精度部品旋削加工用PVDコーテッド超硬材種として、MS7025を開発し、発売した(39アイテム)。主な特長は次のとおり。

    • 耐溶着性に優れる高潤滑層と摩耗進行を抑制する高耐摩耗層を、ナノレベルで制御したことにより、被膜損傷を大幅に抑制し、耐溶着性と耐摩耗性を飛躍的に向上。​
    • ナノレベル高潤滑層は、低送り加工で発生しやすい溶着から生じる構成刃先を抑制し、加工面の傷を抑制。

  • セコの汎用性に優れたフライスカッターにより工具在庫コストを削減

    機器に汎用性と精度を求めるメーカーは、セコ・ターボ16 スクエアショルダーフライスカッターおよびヘリカル・ターボ16 フライスカッターで在庫とコストを削減できる。この2つのシリーズは、鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、非鉄金属、耐熱合金、チタンなどで高い材料除去率を提供する。新しいSeco Assistantアプリで、カッターインサートのスキャン可能なデータマトリックスタグに含まれる製品情報とロット情報を読み取ることができる。

    汎用的なターボ 16 スクエアショルダーフライスカッターは、卓越したランピング性能によって加工の安全性と優れた仕上がりを提供する。最適化されたチップのポケットの角度により切削を改善して優れた仕上げ面を提供する。高いねじれ角によってよりスムーズに被削材を出し入れできるだけでなく、効率的な切り屑除去も特長である。切削力が低いため、消費電力を削減できるほか、工具の摩耗と騒音レベルも低減する。「メーカーはこれらの工具によってほぼすべての被削材種で生産の効率を達成して機器の性能を改善できる」とGlobal Product Manager Square Shoulder MillingのMichael Daviesは話す。ニッケルコーティングを施していない耐腐食性に優れた鋼を使用した、環境にやさしい設計である。

    次世代のヘリカル・ターボ 16 フライスカッターは、セコの豊富なチップ材種と形状によって卓越した材料除去率(MRR)と長い工具寿命を持ち、最高級の性能と使いやすさを兼ね備えている。安定した機械加工と最適な切り屑形成のための最適なクーラント供給口、フルート、切削すくい角により、より大きな切削と高い送り速度によりサイクルタイムを短縮して生産速度を高めることができる。ヘリカルターボ16では、大きなRを使用するときにリードとねじれチップが混ざることがない。ニッケルカッターコーティングの代わりにPVDを使用してサステナビリティを改善した。「これらの機能により、より滑らかな切削、工具寿命の延長、より迅速な製造のためのプロセスの信頼性が高まった。ヘリカルターボ16では、同じ MRRの同等のツールと比べて使用するチップが少ない」とGlobal Product Manager Helical MillingのBenoît Patriarcaは話す。

    ▲Turbo 16 Square Shoulder And Helical Milling Cutter

  • DMG森精機 創業地奈良へ本社移転 奈良と東京の二本社制導入(今年7月~) 

    DMG森精機は、2022年7月1日に愛知県名古屋市から奈良県奈良市へ本社を移転する。

    奈良市には、同社最大のデジタルを駆使した先端技術の開発拠点である奈良商品開発センタ(以下、奈良PDC)を現在建設しており、今年7月の稼働開始を機に、本社とする。同時に、2014年7月に開設した東京グローバルヘッドクォータとともに、奈良市および東京都江東区潮見の両拠点を本社とする二本社制を導入する。災害・疫病・サイバー攻撃等へのリスク対応の視点から、いずれかの本社が被災した場合にも、遅滞なく本社機能を相互にリカバリーし、基幹業務を迅速・適切に遂行できる事業継続体制を整えることを目的としている。

    同社(旧 森精機製作所)は1948年に奈良県大和郡山市で創業し、その後も奈良を本社として、工作機械の製造および販売サービスを行い、1970年に三重県伊賀市に伊賀事業所が完成・操業を開始した。事業が拡大する中で、自動車産業の中心地である中部圏や関東圏の顧客・取引先とのアクセス改善、また全国に範囲が広がった採用活動の中心拠点とするべく、2004年に大和郡山市から愛知県名古屋市へ本社機能を移転した。その後、2015年にドイツ・DMG MORI AGを連結化、2016年の完全企業統合を経て、ユーザーや取引先は日本全国・全世界に広がっている。

    大和郡山市にある奈良事業所では、現在小型のターニングセンタおよび同時5軸加工機を生産しており、今後その全てを伊賀事業所に集約し、伊賀事業所では、工作機械本機の組立および使用部品の加工、主軸・ボールねじ等精密主要部品の内製化に取り組む。奈良事業所では、2016年1月から稼働しているシステムソリューション工場4,200㎡に加え、これまで機械加工および組立を行っていたエリア15,600㎡を全面改修し、従来比約4倍の敷地面積のシステムソリューション工場に変更する。これにより奈良事業所内の工場全てのエリアで自動化・システム案件に特化した組立・要素部品の生産をすることとなり、工作機械業界で世界最大の工作機械を中心とした自動化ソリューションの組立・調整工場となる予定である。

    この度奈良市に開設する奈良PDCでは、本社機能を保有するほか、先端技術の開発、JR奈良駅至近で京阪神いずれからもアクセスがよいという立地を活かした産学連携を含めた技術者交流の推進、関西を中心とした全国の優秀な人材を採用するための拠点としても機能する。また、これまで同社本社としていた名古屋市は、好立地であることを引き続き活用し、同社機の販売サービスを行うグループ会社であるDMG森精機セールスアンドサービス(売上収益 約700億円)の本社となる。なお、同社本店所在地は創業以来、奈良県大和郡山市であり、変更はない。

    DMG森精機は、創業地奈良と東京の二本社制を導入することで有事の際の事業継続体制を強化し、今後も顧客に安定した販売サービスを提供していく。

    ◆2022年7月1日~

    グローバル本社 :東京都江東区潮見2丁目3-23        (東京グローバルヘッドクォータ)

    第二本社           :奈良県奈良市三条本町2番1号     (奈良商品開発センタ)

    ※本店所在地は引き続き奈良県大和郡山市北郡山町106番地。

    ▲建設中の奈良商品開発センタ外観/デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所

  • ユーザー通信240号 6面 【地域連携・貢献、深耕】 音楽で(DMG森精機)、宇宙天文で(Space BD)

    DMG森精機  創業地の奈良に音楽通じ文化活動振興

     

    DMG森精機の出捐により2021年5月に設立された森記念製造技術研究財団とNEXUSの出資により誕生した音楽活動団体「Japan National Orchestra」(以下、JNO)が、DMG森精機の創業地である奈良の地域活性化や音楽文化の醸成、文化芸術の振興へのさらなる貢献、人材の育成に向けて、奈良県・奈良市とこれまで以上の緊密な連携を強化している。

    3月4日、なら100年会館にて、奈良固有の価値を高め、その魅力を国内外に発信するとともに、地域の文化活動活性化に向けた取り組みを推進することを目的とし、奈良市と「魅力発信パートナー」の宣言式を行った。

    奈良市の仲川げん市長、JNOの川島昭彦会長が宣言書へ調印し、2021年ショパン国際ピアノコンクールにて第2位に輝いたピアニストの反田恭平氏(JNO社長)、JNO所属ソリストの岡本誠司氏(ヴァイオリニスト、コンサートマスター)および水野優也氏(チェリスト)も参加し、演奏を披露した(曲目は、ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番第1楽章)。

    JNOは、奈良を拠点に音楽家自らが株式会社を設立、活躍の場を創出する場として、持続的かつ発展的な活動を行っており、第一弾として、「奈良市心のふるさと応援寄附」(ふるさと納税)の制度を利用し、コンサートへの県外からの来客にも取り組んでいくほか、奈良市内各所でのコンサート開催、学校等でのアウトリーチ活動を行っていく。

    またJNOは2月28日、奈良公園バスターミナル レクチャーホールにて、川島会長、反田氏(オンライン)が参加し、奈良県の荒井正吾知事出席のもと、奈良県の文化活動の振興に関し、奈良県と包括連携協定を締結、調印式を行った。

    JNOは、奈良県では音楽祭「ムジークフェストなら」を継続して開催するなど、文化活動の振興にかねてより取り組んでおり、音楽活動の充実、交流の促進、担い手の育成、文化振興関連施設の活用促進について、さらに貢献していく。具体的には奈良県でのコンサート開催や小・中学生、高校生等への上質なクラシック音楽鑑賞、体験、指導の機会の提供などを想定する。

    なお、反田氏は奈良県の文化政策顧問に就任し、今後、奈良県内の音楽活動の充実や音楽活動を通じた交流の促進に関することなどについて、適宜助言・協力を行う。

    ▲奈良市魅力発信パートナー宣言式にて(なら100年会館)左から、水野氏、仲川市長、反田氏、川島会長、岡本氏

     

     Space BD

    金沢市と宇宙をテーマにした教育の取り組みを加速

     

    宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BDは、2019年より石川県金沢市内の小中学生を対象とした「宇宙教育」について協力している。

    昨年11月7日、金沢市キゴ山ふれあい研修センターが企画する「第3回金沢こども衛星アイデア・宇宙絵画作品コンテスト」には、Space BDの永崎将利社長が3年連続で審査員として参加した。なお、永崎社長は2020年7月から金沢市教育委員会より「金沢市宇宙教育推進懇話会アドバイザー」を委嘱されている。

    金沢市の宇宙をテーマとした教育とSpace BDの関わりは、金沢市では、かねてより宇宙に関する科学的知見、宇宙の開発および利用を支える科学技術などにかかる体験的な学習等を通じて、宇宙・科学について関心を深めるとともに探求する意欲を喚起し、青 少年の夢と希望を育むことを目的とした「宇宙教育」を進めている。

    Space BDは宇宙業界でのビジネス実践者として、金沢市の宇宙教育の拠点であるキゴ山ふれあい研 修センターと連携し、2019年から同コンテストに参画するなど、金沢市の宇宙をテーマにした子ども向け教育の取り組みについて協働している。

    昨年の金沢こども衛星アイデアコンテストに授賞式は11月7日に実施され、金沢市内の小学生から高校生までの児童・生徒たちの思いの詰まったアイデアが表彰された。

     

    市内4校で宇宙飛行士訓練体験型出前授業

    加えて2021年度は、Space BDの社員が「宇宙天文に関する出前授業」の講師として、子どもたちの宇宙の学びを深め、 宇宙に関する興味関心を高めることを目的とした体験型のワークショップを、11月15~17 日の3日間、金沢市立の中学校1校、小学校3校の計4校(城南中学校、三馬小学校、明成小学校、緑小学校)の小中学生を対象に体験型出前授業を実施した。

    児童・生徒たちは宇宙飛行士役や地上で宇宙飛行士とコミュニケーションする管制官役となり、トラブル解決の指示を管制官が言葉だけで宇宙飛行士に伝える「アポロチャレンジ」や、 国際宇宙ステーション(ISS)に届けられた荷物を宇宙飛行士同士である制限がある中で実施する「開封チャレンジ」、実際にNASAでも実践されている宇宙飛行士のトレーニングのひとつであるブロックを活用した自己理解ワークショップを実施した。

    児童・生徒たちにはゲームを通じてコミュニケーションの難しさや、周囲から認知されている自分と自分が認識している自分にギャップがあることなどに気付くきっかけとなり、これらを通じ、「チームワーク」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「異文化理解」「対人コンフリクト管理」「状況認識」「意思決定/問題解決」「自己認識/自己管理」といった「宇宙飛行士として求められる8つの能力」を実感できる貴重な経験となった。

    金沢市教育委員会の刀祢雄大氏は「子どもたちにとって宇宙が少し近い存在になったと感じている」、またSpace BDの中田星子氏は「宇宙飛行士に求められる力は、予測不可能なこれからの時代を生きていく上でも必要な力であるという考えのもと、本授業を考案した。金沢市のさらなる発展の一助になれば幸い」と、それぞれコメントしている。

    ▲城南中学校でのブロックを活用した自己理解ワークショップのようす

  • ユーザー通信240号 5面 山善 第3四半期決算短信

    山善(本社=大阪市西区、長尾雄次社長)は、2022年3月期第3四半期(2021年4月1日~12月31日)の連結決算を発表した。

    売上高は3683億円、営業利益は122億9700万円、経常利益は122億8400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は88億4600万円。

    セグメント別では、生産財関連事業売上高が2341億5800万円、消費財関連事業売上高が1292億1200万円。

    同社を取り巻く事業環境として、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、世界各国 の経済活動の回復に伴って製造業は活発化し、設備投資は増加した。

    国内においては、裾野の広い自動車産業をはじめ、脱炭素化を含めた設備投資が始まり、工作機械等の受注が伸びた。また、好調な半導体産業をはじめ、幅広い産業で生産設備の稼働率が上昇した。

    国内機工事業は、半導体材料や産業ロボットの要素部品を加工する切削工具が伸長し、補要工具や測定機器等の販売も底堅く推移し、生産・物流現場等の環境改善機器やマテハン、自動化設備等も好調に推移した。

    営業活動においては、一部で新型コロナウイルス感染防止対策を講じた展示会を開催し、受注獲得を図ってきた。 加えて、国内機械事業・国内機工事業ともに、営業の重点的な施策として、Webセミナーや各地のエリア商談会を積極的に実施し、顧客ニーズを汲み取った営業活動を展開することで、確実な受注獲得につなげた。

    一方、国内の個人消費については、雇用と所得環境に対する先行き不透明感は拭えない状況ではあるが、ライフスタイルの変化に伴い、いわゆる「おうち時間」を楽しむ商品やテレワーク等に関連する消費財の需要は継続した。

    住建事業は、持家・リフォーム需要の拡大を背景に、オンラインとオフラインを使い分けながら高付加価値商材の提案に注力した結果、空調・水廻り機器等の販売が堅調に推移した。

    家庭機器事業は、ECサイトやテレビ通販を中心に販売が堅調に推移した。特に節水型シャワーヘッドやデスク・チェア、ガーデン用品等の販売が底堅く、消費者の換気に対するニーズもあり、扇風機やサーキュレーターの家電量販店やホームセンター向けの出荷も堅調だった。

    さらに、PB商品の開発にも注力しており、テレビCMやWeb広告、SNSや広報活動等のメディアを活用した情報発信を積極的に展開し、幅広い層の消費者に対し、同社商品の認知度向上に注力した。

  • ヒノデホールディングス 新しい耐熱鋳鋼2種を開発

    耐熱性・耐酸化性が求めらる自動車排気系部品等に活用可能

     

    ヒノデホールディングス(本社=福岡市博多区、浦上紀之社長)は、傘下の山形精密鋳造(本社=山形県長井市、木塚勝典社長)と共同で、長年両社で培ってきた鋳物の材料開発技術を活かし、このほど、耐熱変形性・き裂性、耐酸化性といった性能面はもちろんのこと、経済性にもすぐれた新しい耐熱鋳鋼2種を開発した。

    開発したのは、オーステナイト系の1050℃対応材と、フェライト系の900℃対応材の2種類。高温環境下にさらされる自動車排気系のタービンハウスやフランジなどの部品のコスト削減のほか、精密鋳造法による厚さ1・5㎜の薄肉化技術とあわせて部品の軽量化にもつながる。

    開発の背景は耐熱鋳鋼のニーズにある。 自動車業界では欧州市場を中心にEV化の動きがある一方で、当面は存続し続ける内燃機関の排気ガス低減や燃費のさらなる向上が命題となっている。それに対応するため、ガソリン車の排気ガス温度は年々高まっており、構成部品には、1050℃にもなる環境下での耐久性や、それと相反する軽量化が要求されている。

    耐熱性のある鋼板を溶接して製作することもあるが、コスト面を考慮した場合、最終製品に近い形状(ニアネットシェイプ)が製造でき加工手間が軽減できる鋳物での対応が理想である。その場合、一般的な鋳鉄は耐熱性が低いため、高温で使用される場所には鋳鉄よりも含有炭素量が低く耐熱性が高い鋳鋼をベースとした材料が使われる。

    鋳鋼を含めた鋳物は、添加する合金成分の種類・量、鋳造の方法により性質が異なってくる。耐熱性・耐酸化性のほか、延性(伸び)・材料コストなど、使用部位に応じた理想的な材料が求められている。

    今回新たに開発した耐熱鋳鋼(1050℃対応オーステナイト系)は、耐酸化性やコストなどに優れるも耐熱性に劣る「DIN 1.4848[SCH22]」をベースに、添加する合金元素とその制御を最適化することにより、1050℃の耐熱性を持ちながらも、高温耐力、耐酸化性、熱膨張係数、コスト面で「DIN 1.4849」を超える性能を持つ。

    一方、フェライト系耐熱鋳鋼(900℃対応フェライト系)は、フェライト系ステンレス鋼材 SUS430 JILをベースに、合金組成の最適化と鋳造プロセス・熱処理プロセスを工夫し、フェライト系耐熱鋳鋼では画期的となる優れた伸び特性を安定的に確保した。

    今後の展望として、今回の材料は自動車の排気系を念頭に開発したものだが、自動車以外の分野でも、耐熱性、耐酸化性、経済性が問われる、船舶、産業機械、ケミカル装置、各種ポンプ用部品などに展開していく。

    またヒノデホールディングスでは、最新鋭の開発・検証設備を用いてナノ・メゾレベルで組織制御を行うことで、求められる条件に 応じた材料開発も可能であり、今後も鋳物のもつ低環境負荷性、低コスト性などの幅広い可能性を追求し、グループを挙げてユーザーの競争力向上に寄与していく。

    なお、同社の産業用鋳物セグメントでの近年の活動実績として、2020年12月に牧野フライス製作所らと共同で高剛性アルミ鋳造合金(ATHIUM)を発表し、昨年9月にはミツトヨと鋳造部品供給・鋳造技術共同研究などの事業提携契約を締結している。

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