カテゴリー: ユーザー通信 WEB版

  • ダイジェット工業 『SKSエクストリーム』に快削インサートをラインナップ

    ダイジェット工業は、好評を得ているインサート両面仕様の高速・高能率加工用カッタ『SKSエクストリーム』(EXSKS形)に、快削インサート(PL形)をラインナップし、販売を開始した。

    極限の高送り加工を実現する次世代高送 りカッタであるSKSエクストリーム(EXSKS形)は、高送り汎用インサート(PM形)に加え、このたび、ポケット形状の掘り込み加工や隅部加工でも安定した高送り加工が可能な高送り快削インサート(PL形)をラインナップ、幅広い市場へ拡販が可能となった。主な特長は次のとおり。

    ①軸方向切込み量(ap)最大2㎜。インサートは両面使用可能で6コーナと経済的②インサート厚みを8・66㎜と厚くすることで、高送り汎用インサート(PM形)の113%の断面強度となり、重切削や強断続加工にも対応③直線およびRの複合切れ刃の採用により、立壁隅部等の切削抵抗が大きくなる加工部位でも切削抵抗の変動を抑え、安定した高送り加工が可能。特にap=0・6~1・2㎜のポケット加工などの形状加工に最適④インサート拘束面がクサビ形状のため、ねじ1本の取付けでインサートの動きを防止、かつ着脱も容易⑤インサート材種は、一般鋼や35HRC以下のプリハードン鋼に適し、耐欠損 性に優れた材種「JC8050」と、鋳鉄および50HRC以下の焼入れ鋼に対応する、 耐摩耗性に優れた汎用性材種「JC8118」を採用し、幅広い被削材に対応。

    主用途は、被削材=炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、高硬度材、ステンレス鋼、鋳鉄。加工形態=平面削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工の荒加工用。

  • ダイジェット工業 新コーティング『DS1シリーズ』インサート発売

    ダイジェット工業(本社=大阪市平野区、生悦住歩社長)は、難削材加工用に最適な新コーティング材種『DS1シリーズ』の販売を開始した。

    同社では、難削材に対する工具寿命改善を目的に、被削材との親和性の低い化合物を選定し、高い密着力で耐欠損性と表面平滑性に優れたコーティングの成膜に成功した。これを難削材加工用インサートに適用することにより、加工精度向上と工具寿命改善を成し遂げた。主な特長は次のとおり。

    ①難削材加工に特化したコーティング材種DS1コートを採用。②コーティングの密着性が強く耐欠損性と平滑性に優れる。③低化学反応性で平滑な表面のため被削材に対する耐溶着性が向上。

    主用途は、チタン合金、耐熱合金、ステンレス鋼など難削材の荒加工・中仕上げ加工・高 送り加工。

    ①SKS‐GⅡ(SKG/MSG形) SDET09312ZDER‐SM、SDEW090312ZER、SPET100415ZPER‐SM、SPMT100415ZPER‐SM、SPMT140520ZPER‐SM②マックスマスター(GMX/MXG形) ENMU100412ZER‐SL③QMマックス(QXP/MQX形) EPMT100312ZER、ZPMT100304ZER‐SL、ZPMT100308ZER‐SL、ZPMT100320ZER‐SL④QMミル(MPM/PME形) EOMT06210ZER、EOMT060220ZER。インサート材種:DS118、DS150。

  • DMG森精機 シリーズ最省スペースの複合加工機『NTX500』開発

    小型の複合形状ワークを1台で加工、単位面積あたりの生産性高める要望に呼応

    DMG森精機は、小型の複雑形状ワークを1台で加工する、シリーズ最小の複合加工機『NTX500』を開発し、6月27日には同社伊賀事業所で記者発表会を開催した。

    NTXシリーズは、旋削とミーリングの工程を1台に集約できる複合加工機として、2010年の販売開始以来、自動車、航空・宇宙、医療、金型など幅広い分野で、世界中のユーザーに使用されている。一方で、医療用機器、時計、光学部品、打錠金型、噴射ノズル、ロボット部品などの複雑形状ワークは、小型化、精密化が進み、ユーザーから、省スペースで効率よく生産でき、単位面積当たりの生産性を高めることができる小型の複合加工機への要望が高まっている。

    今回開発したNTX500は、同社の複合加工機の中で最小のフロアスペース(幅3480㎜×奥行2060㎜)で、これまで工場内スペースに制約があり、複合加工機の導入に躊躇していたユーザーにも使用できる省スペースな機械となっている。世界最小クラス(*同社調べ)の全長250㎜ながらも高出力、かつ主軸最高回転速度42000/分(*オプション)と高速なターンミル主軸(compactMASTER)を搭載し、小径穴の加工をさらに精度良く加工することが可能である。これまで小型のマシニングセンタとロータリテーブルを駆使して工程を分割して加工しているユーザーや、小型のターニングセンタを使用して複雑形状ワークの加工に課題を持つユーザーが、NTX500の使用により、段取り替え作業の低減による生産性向上や加工精度の向上など、複合加工機による工程集約のメリットをより実感できる。また、NTX500は多品種少量生産の自動化にも対応する機内走行式ロボットシステム(*オプション)や、バーフィーダ(*オプション)などの様々な自動化システムと連結して、さらなる生産性向上を実現するほか、工程集約や自動化により、生産リードタイムを短縮できるため、ユーザーのCO排出量や消費電力を削減にも貢献する環境にも配慮した商品である。主な特長は次のとおり。

    ①省スペースかつ広い加工エリア=クラス最小(*同社調べ)のフロアスペース/世界最小クラス(*同社調べ)のターンミル主軸、等②高精度=ターニング用高性能主軸搭載/C軸割り出し精度が向上/機体冷却水循環により熱変位を抑制、等③高性能な第2刃物台(*オプション)=クラス最速(*同社調べ)のミーリング主軸最高回転速度を標準搭載/多彩なミーリング加工やターンミル主軸と第2刃物台による上下同時加工が可能/新開発のコンパクトホルダを搭載可能、等④多品種少量生産をサポート=最大114本収納可能な大容量工具マガジン/工具マガジンに配慮した操作パネル、等⑤充実の自動化=機内走行式ロボットシステム(IMTR)/自由に移動稼働な人協働ロボットシステム(MATRIS Light)/バーフィーダにより棒材自動供給可能/自動機内ツールプリセッタ/機内計測装置/ツールビジュアライザー(以上、*オプション)⑥サスティナブルな生産を実現する環境に配慮した製品=CO排出量や消費電力を削減/ビルトインミストコレクタ搭載(zeroFOG/*オプション)/カーボンニュートラルな体制により生産されたGREEN MACHINE。

    なおNTX500は、毎週金曜日に開催している少人数制のオープンハウス「DMG MORI テクノロジーフライデー」にて、すでに7月より実機を見学できる(伊賀事業所のみ)。

    ▲NTX500+機内走行式ロボットシステムIMTR外観

    ▲ターンミル主軸

    ▲ボーンプレートの加工

    ▲機内走行式ロボットIMTRによるワークの自動脱着

  • ユーザー通信 243号 6面:「DIAEDGE特約店会」をハイブリッド開催

    「DIAEDGE特約店会」をハイブリッド開催
    「もの売り」から『こと売り』への変革を推進

    三菱マテリアルは5月10日、2022年近畿・北陸ブロック「DIAEDGE特約店会」(国内流通特約店会)を開催した。

    昨年は新型コロナウイルス感染拡大を鑑みオンラインによる配信開催だったが、今年は3年ぶりに会場を設け(ヒルトン大阪)、初の試みとなるリアル+オンラインのハイブリッド形式で行い、会場参加が特約店36社・36名/代理店8社・19名、オンライン参加が特約店29社・29名/代理店4社・21名の計105名が参加した。

    最初に、三菱マテリアル 執行役常務 田中徹也加工事業カンパニープレジデントがあいさつを兼ね、三菱マテリアル全社および加工事業カンパニーの経営方針や現状について説明した。

    22年度全社経営方針については、「環境変化に適応して機敏に打ち手を変える能力」、「人のつながり、機能の組合せによって生まれる実行力」の強化を目指すにあたり、次の4つを示し経営改革を推進するとした。

    CX(Corporate Transformation)、DX(Digital Transformation)、HRX(Human Resources Transformation)、業務効率化。

    このうち「CX」について具体的には、グループ戦略を司る本社、高度化・効率化を担う本社の間接機能部門、自律経営を行う強い事業部門としての完全カンパニー制、これら3つの組み合わせた事業運営を目指す。

    「完全カンパニー制の採用により加工事業カンパニーで決定し、実行できる権限が大幅に拡大していることが特長。今まで以上にスピーディーな意思決定をしていきたい」。

    その加工事業カンパニーに関しては、概ね次のとおり詳報した。

    ―戦略市場でのトップ3サプライヤーを長期目標とし、超硬リサイクル原料と再生可能エネルギーを活用したクリーンなものづくりの推進、先端技術を活用した高効率製品の提供、切削工具以外のビジネス拡大という観点での高機能粉末事業(タングステンカーバイドなど)の展開を長期戦略とする。

    素材とコーティング技術をコアコンピテシーとした圧倒的な性能を持つ製品を開発していく。従来製品の1割や2割増しといった改良ではなく、N倍(高速・高送り、寿命)、1/N(切削抵抗、生産性)という整数倍で性能が発揮されるような高能率製品を提供していく。

    単に超硬工具の販売だけではなく、ユーザーの困り事解決や生産性向上に応えるソリューションを提供していく。日本国内では埼玉と岐阜に開設しているテクニカルセンターを活用しCAEやCAMによる解析、シミュレーションを用いて裏付けのある提案で、「もの売り」から『こと売り』への変革を進めていく。

    22年度末のリサイクルタングステン比率の当初計画目標はすでにクリアしておりさらなる比率アップを目指す。

    インサート受注および生産能力推移について、昨年度下期以降は常に生産能力が受注を上回るような体制を維持しており、20年上期を100とした指数で22年下期は受注133、生産能力149を見込む。また、今年度は昨年度(21年)まで抑制気味だった設備投資を増強し、できる限り早期の受注残解消、安定供給に努める。

    超硬事業売上高推移は、コロナ禍前の19年実績を100とした指数で20年は86と低迷したが、昨年度は105と19年をキャッチアップした結果となり、さらに今年度は116を目指す。30年には175というレベルまで、長期目標へ向けた継続的な成長を計画する―。

    国内流通網の大切さ痛感(金子営業本部長)

    続いて、21年度の年間表彰では、DIAEDGEチャレンジスピリット賞など4賞が用意され、受賞者が表彰された。発表に先立ってのあいさつでプレゼンターの金子善昭営業本部長は、「20~21年と我々の営業活動は大きく制限された中、あらためて国内流通網の大切さをひしひしと感じる2年間だった。今年は自己反省も踏まえ、マーケットイン、集中と選択、キー・アカウントの攻略といった基本戦略に立ち返り、アグレッシブに打って出たい」旨述べた。

    最後に、22年度活動方針を三菱マテリアル 加工事業カンパニー 営業本部 国内営業統括部の木田喜久部長が説明に立ち、今後の新製品発売予定を開発中も含め紹介した。中でも旋削用CVD新材種の展開についてはカバー領域等詳しくふれ、置き換え需要を喚起。これら新製品を一堂に披露する場として、4年ぶりのリアル開催が予定される今秋のJIMTOFに向けたキャンペーンやサマーセールの内容について言及した。

  • 牧野フライス製作所 SMART TOOL『ラピッドキャリブレータ』をリリース

    3ステップで高精度な校正を実施、作業負担を軽減

    牧野フライス製作所が昨年5月に発表した新たなブランド「SMART TOOL」は、同社が独自に開発した課題解決型製品の総称で、切削工具以外にも、機械周辺装置や機能、ソフトウエアなど様々なタイプの製品により、高効率・ 高品質な生産を実現する。

    このたびリリースした『SMART TOOL Rapid Calibrator』(ラピッドキャリブレータ)は、誰でも「簡単に」「正確に」「安全に」キャリブレーション(校正)が行えることで、作業負担の軽減に貢献する。マシニングセンタで正確な機内測定を行うためには、測定装置であるワーク自動測定装置のキャリブレーションを定期的に実施する必要があり、校正を実施することで測定精度が安定し、生産性を向上させることができる。Rapid Calibratorの主な特長は次のとおり。

    ▼ラピッドキャリブレータを使用したキャリブレーションは非常に簡単で、作業者のスキルによる測定誤差は発生しない▼3 STEP OPERATIONS→①ラピッドキャリブレータをテーブル上に接し②基準工具をゲージピンの中心にセット③専用マクロプログラムを実行。

    仕様=サイズΦ46×93㎜/重量700g/専用マクロプログラム付属 。出荷開始時期は今年10月より。 年間3百台の販売を計画する。(牧野技術サービスが販売元)

    ▲使用例

  • ユーザー通信 243号 5面:ダイジェット工業 決算発表/売上高の海外比率が過去最高に(49・3%)

    国内外の標準切削工具を主に回復傾向、今期売上高10%増見込む

    ダイジェット工業は5月13日、2022年3月期(第96期)の決算発表を行い、同日午後にはシェラトン都ホテル大阪(天王寺区)にて、国内営業部 福井正徳部長らが決算説明会に臨み、概要を説明した。

    前年度から続く新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞に伴い、主に国内の需要が低迷していたが、下期より徐々に回復傾向となった。その結果、売上高、営業利益は今年2月4日に公表した通期業績予想のほぼ想定通りとなったものの、為替が円安に推移したことによる為替差益約2700万円の計上と、必然的な保険解約返戻金等による保険差益約7200万円の計上により、経常利益および親会社に帰属する当期純利益が予想を上振れする結果となった。

    福井部長は、「国内外の標準切削工具を主とした回復傾向により、前期比較では増収増益の結果となったが、国内向け特殊切削工具、塑性加工用工具(超硬金型類)がコロナ前の水準には至らず、期初はコロナ影響前の20年3月期の経営成績をベンチマークとし進めたが、最終的には及ばなかった」と分析した。

    連結売上高は前期同期比17・1%増の80億6700万円。このうち、国内販売が同12・6%増の40億9100万円、海外向けが同22・1%増の39億7600万円。

    輸出の地域別は、北米向けが7億9900万円(前年同期比22・9%増)、欧州向けが11億6百万円(同18・2%増)、アジア向けが20億3700万円(同24・9%増)、その他地域向けが3100万円(同14・1%減)。この結果、連結売上高に占める輸出比率は、前年同期に比べ2・0ポイント増え、49・3%に上昇し過去最高となった。製品別売上高は、超硬素材(焼肌チップ)が6億9200万円(前年同期比9・7%増)、切削工具が64億5700万円(同21・8%増)、塑性加工用工具(耐摩耗工具)が9億2百万円(同4・5%増)と、切削工具のインシェアーが増え8割を占めるに至ったが、「かつては3割ずつだった。70%(切削工具)+30%(塑性加工用工具)+30%(超硬素材)が理想ではある」。

    収益面では、売上高の増加や売上原価率の改善等により、営業利益は1千万円(前年同期は営業損失5億4千万円)、経常利益は1900万円(前年同期は経常損失5億1900万円)、親会社に帰属する当期純利益は6400万円(前年同期は親会社に帰属する当期純損失6億4300万円)のそれぞれ結果を残した。 「第4四半期(22年1~3月)追い込みで黒字を確保。経常利益プラス分は為替差益が寄与した」。

    こういった状況下、21年4月~22年2月にかけ顧客ニーズに沿った新製品開発に注力し12アイテムを発売。中でも、ソリッドコーティングドリル『ストライクドリル』、5軸加工用工具の新ブランド『縦横無尽シリーズ』が注目を集め、好評を得ている。営業活動においては、サマーキャンペーン(「夏のドリル祭り」/21年8~10月)およびスプリングキャンペーン(ショルダーカッター対象/22年2~4月)においては、「それぞれ目標に対し、サマーキャンペーンが180%達成、スプリングキャンペーンも150%以上達成の見込み(正式集計前時点)」と好成績だった旨ふれた。

    また、23年3月期の連結業績見通しとしては、売上高89億円、営業利益4億円、経常利益4億円、当期純利益2億8千万円とした。

    ▲福井国内営業部長

  • ユーザー通信 243号 4面:DMG森精機 第1Q決算/四半期ベースでの受注額・営業利益率が最高水準に

    地域別受注では米州、中国、アジアでピークを更新

    DMG森精機(本社=名古屋市中村区)は、5月12日・12時30分に2022年12月期第1四半期(1月~3月期)の決算発表を行い、同日12時45分からは森雅彦社長による決算説明を同社HP上にてオンデマンド配信している。

    決算概要では、連結受注が1500億円(前年同期比148%)、売上収益が1073億円(同132%)、営業利益が95億円(同240%)、営業利益率8・8%(前年同期は4・9%)、税引前利益が89億円(前年同期比280%増)、当期利益(税引後)が63億円(同350%)となった。

    工程集約、自動化、DX化により営業利益率が大幅改善。金融収支の改善、適正実効税率により四半期利益も大幅増益となった。森社長はハイライトとして次の内容を挙げている。

    ▽連結受注1500億円は、過去ピーク時の18年第1四半期の1485億円を上回る。

    ▽機械本体の受注残高2030億円(3月末)へ増加(21年12月末は1640億円)。

    ▽受注単価が4700万円に、21年度平均3900万円より大幅増加。工程集約、自動化、DX化、大型プロジェクトが寄与。

    ▽営業利益率8・8%は四半期ベースで最高水準に(15年AG統合以来、18年第4四半期および19年第1四半期の8・6%)。

    ▽東京、奈良の二本社体制(今年7月~)で優秀な人材の採用・育成、最先端技術の追求、BCP促進。

    ▽年度業績、配当を修正。売上収益を4300億円から4500億円に、営業利益を400億円から450億円に(営業利益率10%)、年度配当を60円から70円に。

    また、地域別受注においては全地域とも増加基調であり、米州、中国、アジアは四半期受注でピークを更新。ドイツ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)も堅調。産業別では全産業とも増加、中でも宇宙関連、メディカル、EV、金型、半導体製造装置が牽引、エネルギー関連も回復へと向かい、グローバルブランド企業の工程集約、自動化、DX化による大型プロジェクトが好調。規模の大きな企業の構成比が上昇、とふれている。なお、全国各所にDMG MORIアカデミーの研修施設を新設、金沢・浜松・仙台に開校決定、岡山・福岡も年内に場所決定予定とも言及する。

  • ユーザー通信 243号 4面:Cominix 決算発表/コロナ禍から回復、売上高が過去最高に

    引き続きM&Aを積極的に実施、成長戦略の柱に

    Cominixは5月27日、新本社(大阪市中央区南本町・JRE堺筋本町ビル)にて、2022年3月期の決算説明会を行った。

    連結業績の概要は、売上高269億2900万円(前期比28・3%増)、営業総利益55億8900万円(同30・4%増)、営業利益6億6300万円(同811・3%増)、経常利益7億8100万円(同544・2%増)、税引前当期純利益14億5900万円(同242・4%増)、当期純利益8億8800万円(同201・2%増)と、コロナ禍からの生産活動・設備投資の回復基調を追い風に売上高は過去最高額を達成、旧本社ビル(大阪市中央区安堂寺町)の土地・建物の売却益を特別利益に計上し、当期純利益が伸長した。

    セグメント別の売上高では、切削工具事業が167億2700万円、耐摩工具事業が25億6600万円、海外事業が56億1600万円、光製品事業が12億3200万円、その他が7億8800万円。

    主力の切削工具事業はコロナ禍から回復基調の顧客状況もあり、主要メーカー品・粗利率の高いCominix製品(海外の優秀なメーカー、独自の高品質商品を掘り起こし同ブランド商品として取り扱い)とも売上前年比20%増と大幅に伸長し、増収増益。海外事業では、新たに子会社化した広州加茂川国際貿易有限公司を含め、Cominixグループ全体でのグローバル展開を武器に、グループの業容拡大に注力。景況感が回復基調にある米国や、自動車販売や設備投資の増加を受けて工具需要が拡大する中国を中心に、一部の国を除き堅調に推移し、増収増益となった。

    柳川重昌社長はトピックとして、「積極的なM&Aの推進」と昨年11月に実施した「本社移転」を挙げる。M&Aの活用について、20年以降では同年2月の大西機工(大阪)はじめ、同8月に東新商会(東京)、同9月に澤永商店(福岡)、同12月に川野辺製作所(東京)、21年11月に広州加茂川国際貿易(中国)、直近では今年3月に1件のM&Aを行っている。「コロナ禍以降では、米国の1社含め6社のM&Aを実施した。鉄道や電機メーカーなど大手ユーザーを顧客に持つ有力代理店の囲い込みや後継者不在、顧客の海外進出に対応できないなどの企業を友好的に子会社化している。引き続き成長戦略として積極的にM&Aを検討する」。そして本社移転においては、新型コロナの拡大を受け、全グループ会社において在宅テレワークの対応を実施し、オフィススペースの有効活用によるコスト削減など本社機能の充実による経営の効率化および事業継続性の向上を図った。「今後の働き方への変革にあわせ、フリーアドレススペースやリフレッシュスペースを設け、よりコミュニケーションが活性化する業務効率の高い環境を整備した」。伴って旧本社ビルの土地、建物の売却、譲渡益による特別利益を計上し、財務体質の強化を図った。

    工作機械販売も積極的取り組みへ

    その上で今期23年3月期の連結業績予想は、売上高290億円(前期比7・7%増)、営業利益10億円(同50・8%増)、経常利益10億1千万円(同29・2%増)、当期純利益6億4500万円(同27・4%減)と見込む(当期純利益の減収予想は、先述のとおり22年3月期に旧本社ビルの土地・建物売却益の特別利益計上による)。

    なお、高度専門商社の地位をさらに確立すべく、「特に切削工具事業と海外事業は新たな分野への開拓を含めた切削工具のシェアアップを見込む」とし、さらには、「これまでも年間3~5台ほどの実績はあった」という工作機械販売について「今後は積極的に取り組んでいく」とも言及した。

    ▲決算説明に臨む柳川社長

     

  • ユーザー通信 243号 3面:大阪西機工会 通常総会開催「活性化へ会員資格改正」

    大阪西機工会は5月10日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で通常総会(令和4年度)を3年ぶりにリアル開催し、会員数64社中27社27人が出席した。

    西野佳成会長(西野産業社長)は直近のコロナ感染状況を鑑み、「今年はもっと活動できるのではないかと期待している」旨あいさつ。今年度の行事計画では、7月29日開催の納涼大会はじめ、懇親ゴルフコンペ、会員忘年パーティ、青年部との合同事業を予定する。

    なお、議案審議では各議案が原案通り承認、可決される中、さらなる活性化に結び付け、会の一層の発展を目指すため、会則改正について、会員資格が「大阪市西区内に所在する事業所、および会の趣旨に賛同する大阪府下に所在する事業所で機械器具関連事業者であること」と、改正案通り決議された。

    ▲西野会長あいさつ

  • ユーザー通信 243号 3面:2022山善親交会

    今期は売上高で過去最高更新(5300億円)見込む 持続的成長に向けた400億円の投資枠を設定(新3ヵ年中経)

      山善(本社=大阪市西区立売堀)は5月17日、帝国ホテル大阪にて「2022年 山善親交会」を開催した。

    主力仕入先277社・278人が参集するなか、長尾雄次社長があいさつとともに、5月13日付で発表した22年3月期(第76期)決算のポイント、および今年度(23年3月期/第77期)の取り組みについて述べた。

    売上高3年ぶり5千億円台復活、利益ともに過去2番目の高水準を報告(22年3月期決算)

    22年3月期の連結業績は、売上高5018億7200万円、営業利益171億3300万円、経常利益170億9300万円、親会社株主に帰属する当期純利益120億2300万円。

    長尾社長は、「3年ぶりに売上高5千億円台に復活し、売上高、利益ともに過去2番目の業績となった」とした上で、「事業部別の売上高では、生産財関連事業が第2四半期を底に順調に回復しており、消費財関連事業では家庭機器事業が新商品の開発力が奏功し過去最高となった」と報告した。引き続き、長尾社長により語られた内容から生産財関連を中心にピックアップすれば、概ね、次のとおり。

    × × ×

    生産財の事業部別に概観すれば、国内機械事業は、自動車産業で脱酸素化等に向けた設備投資が徐々に増え始め、半導体製造装置や建設機械の部品加工向け等の工作機械受注が伸長した。

    国内機工事業では、切削工具が伸長し、補要工具や測定工具等の販売も底堅く推移。生産・物流現場等の環境改善機器やマテハン機器、自動化設備等も好調に推移した。

    海外生産財事業では、北米・中国・ASEAN支社で自動車・半導体産業等を中心にした設備投資、台湾支社では半導体やIT機器産業におけるEMS企業の設備投資が活発だった。海外4支社ともに工作機械販売に加え、切削・補要工具やメカトロ機器等の販売も好調に推移した。

    今期から2025年3月期までの新3ヵ年中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2024」(価値をCROSSINGさせることによって生まれる、新しい価値を求めて)がスタートした。前中期経営計画で山善グループの総合力を高めてきたが未だ道半ばあり、いま一度、クロッシングをさらに強く進め、本物に仕上げていく決意である。

    顧客を取り巻く2030年の世界観を想定し「グリーンビジネスの拡大」、「デジタル化による顧客価値の最大化」、「働きがいのある職場の実現」、「持続可能な調達・供給の実現」、「透明性のあるガバナンス体制の確立」といった5つの重要課題を具現化するため4つの戦略として「顧客密着戦略」、「トランスフォーム戦略」、「デジタル融合戦略」、「人財マネジメント戦略」を打ち出した。

    今期(23年3月期)の連結業績見通しは、売上高5300億円、営業利益160億円、経常利益160億円。売上高で過去最高更新(5263億6400万円/19年3月期)を見込む。このうち、セグメント別の通期売上高では、生産財事業部の国内機械事業部が890億円、国内機工事業部が1730億円、海外計が930億円で合計3550億円を計画。

    グリーン戦略で脱炭素経営をサポート

    昨年4月1日に「グリーンリカバリービジネス」を立ち上げ、グリーン戦略で最も注力しているのがPPAモデル事業(DayZpower=デイズパワー)。仕入先工場や量販店等の屋根や敷地に「山善負担」で太陽電池を設置し、クリーンな電力を提供する。電力単価が異常な上昇局面を迎えている今こそ、検討に値する再エネ電力の調達である。また、08年から14年間継続している「グリーンボールプロジェクト」は今期よりフルモデルチェンジし、脱炭素経営をサポートする。

    3年ぶり「どてらい市」をリアル開催、実施中

    『2022年どてらい市』は、感染症防止対策を徹底した上で、3年ぶりにリアル開催することを決定、実施中。新たに開発した来場者事前登録システムを導入しながら、九州(4月開催済み)を皮切りに12月まで全国18か所で実施予定。

    新中期経営計画の成長投資として、今後3年間で持続的成長に向けた400億円の枠を設定し投資を行う。内訳は、来年4月に本格稼働する「ロジス新東京」や自動化設備の導入等、物流設備などの設備投資に100億円。DX戦略・システム投資には100億円を投じ、データに基づいたマーケティングで、新たなビジネスを創出する。M&Aや新規事業等の事業投資には200億円を計画している――。

    × × ×

    続いて、メーカーを代表してTHKの寺町彰博社長は、「日本はすでにアジアの盟主ではない、大きな勘違いであるとの認識が必要。平均給与で韓国に抜かれ、もうすぐ台湾にも抜かれるであろう。これまで『日本的』と評されてきた『おもてなし』『クオリティ(の高さ)』『石橋を叩いて渡る』といった考えは、今の時代においては捨て去さらなければならない。もっと大胆な考え、行動が求められる」旨等をあいさつとした。

    ▲長尾社長は新中経に臨むにあたり引き続き「CROSSING」をテーマに選んだ(「シン・クロッシング」とも呼ぶべきか?)

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