カテゴリー: ユーザー通信 WEB版

  • ユーザー通信230号 4面 トラスコ中山 取引商品の「プロツール限定」を解除

    トラスコ中山

    取引商品の「プロツール限定」を解除


    「今後ターニングポイントになるであろう意思決定」(中山社長)

    株主総会で経緯語る
    「家電メーカーに変貌」したアイリスオーヤマ事例引き合いに

    3月18日、東京・大阪の両ホテルニューオータニで、トラスコ中山(本社=東京都港区、大阪市西区)の定時株主総会(第58期=令和2年12月期)が開かれ、記者は議長出席会場の大阪に出席した。

    今回、株主にとって最大の関心事、注目は、どうしても「株主優待制度の廃止」に終始した感が否めなかった。

    だが、記者にとって最大の関心事、注目となったのが、取扱商品の『プロツール限定の解除』への言及だった。事業報告や数々の年間ダイジェスト報告の中で、中山哲也社長はこれを、「営業上で今後、ターニングポイントになるであろう意思決定を行った」と強調した。

    かつて同社は、「売れるものは、なんでも売る」という経営スタイルであったが、約20年前に、「本業の強いところを、さらに強くして伸ばす」とし、「工場(製造業)で必要とされる物しか売らない」と決断した。

    このように、当時年間売り上げが約100億円を超えていた本業外商品の取り扱いを中止した経緯がある。

    この決定により、「会社は随分スムーズに回るようになり、現在まで特に問題なく推移」してきたが、「ところが最近、問題が浮上してきた」という。

    その最も理解しやすい事例として、仕入先メーカーのアイリスオーヤマの名を挙げた。アイリスオーヤマは元々、プラスチック製収納用品のメーカーとして取引していたが、周知のとおり昨今では、家電メーカーへと変貌を遂げている。

    「アイリスオーヤマのエアコンは取り扱えるのか?取り扱えないのか?」といった混乱が生じている上、売れ筋商品を連発するアイリスオーヤマは、ネット通販も拡大している。

    「業種、業界の垣根が取り払われた今、プロツール限定を解除する時が来たのではないか」と中山社長は考えた。

    これは決して無秩序に解除するのではなく、まずは従来取引のある仕入れメーカーの商品から販売を開始する。これにより顧客(販売店)の利便性も向上し、ユーザーニーズに寄与する機会も増えると思われるが、中山社長は「当社の業績にどのようなメリットがあるのかは、まだ試算できていない」としながらも、「これからの推移に注目してほしい」と疑問を持たず述べた。

    そんなトラスコ中山では早速、3月15日付で、今期(第59期=令和3年12月期)連結業績予想の上方修正(売上高2275億円/前年比6・6%増、営業利益131億円/同19・6%増等)を行った。

    「当初策定時期が昨年12月だったが、今年に入り景気全体の持ち直しが見られ、設備投資も徐々に回復基調にあることが理由。決して力強い上昇気流ではないが、在庫の力、物流の力、デジタルの力、社員の力を結集し、業績向上に努めたい」。

    物流設備やデジタルへ投資継続

    なお、冒頭にふれた株主優待制度廃止による優待商品費用3億円については、「I‐Pack」(アイパック)=物流センターでの高速自動梱包ラインなど物流設備や情報システム(デジタル)へ投資を継続することにより、企業として「ありたい姿の実現」に向け取り組む姿勢を強く示し、理解を求めた。

  • ユーザー通信230号 3面 ダイジェット工業 高能率肩削りカッタ 『ショルダー6』新発売

    ダイジェット工業

    高能率肩削りカッタ
    『ショルダー6』新発売

    ダイジェット工業は、エクストリームシリーズの新製品となる高能率肩削りカッタ『ショルダー6(シックス)』(EXSIX形)の販売を開始した。

    無垢の材料から高切込みな荒加工と、高精度な立壁加工を可能とした、両面6コーナ仕様の高能率肩削りカッタ(EXSIX形)を開発し、建機、工作機械、金型部品(鋳物、構造物等)などの大物製品加工をターゲットとする。主な特長は、次のとおり。

    ①切りくず排出性とカッタ本体剛性に優れ、軸方向切込み量(ap)最大10㎜可能な高能率肩削りカッタ。平面削り・溝削り・プランジ加工など幅広い用途で使用可能。

    ②インサートは両面6コーナ使用可能で経済的、コーナRはR0・8とR1・6の2種類をラインナップ。厚み7・5㎜の高剛性インサートにより、荒加工領域で安定した加工ができ、さらに独自の3次元ブレーカ形状により、両面使用可能なインサートにおいても、カッタ本体のアキシャルレーキをポジ刃形とし、切削抵抗の低減を実現。

    ③インサートの外周切れ刃軌跡を円弧状とすることで高能率かつ高精度な立壁仕上げ加工が可能。

    ④インサート材種は、一般鋼や35HRC以下のプリハードン鋼に適し、耐欠損性に優れた材種「JC8050」と、鋳鉄および50HRC以下の焼入れ鋼に対応する、耐摩耗性に優れた汎用性材種「JC8118」を採用。

    主用途は、被削材では炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等。加工形態は肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒加工用。
    サイズは、本体ボアタイプ=Φ50(4枚刃)~Φ160(9枚刃)。(※なお、製品画像は次ページ4面記事中にて表示)

  • ユーザー通信230号 3面 日本トムソン 『IKO VIRTUALSHOW ROOM』開設

    日本トムソン

    『IKO VIRTUALSHOW ROOM』開設


    HPからは得られない「ここだけ」の技術情報を配信

    日本トムソン(本社=東京都港区、宮地茂樹社長)は、WEB上で最新の技術や新製品情報を発信するコンテンツ『VIRTUAL SHOW ROOM』を3月10日に開設した。

    同コンテンツでは、新製品をはじめ、採用事例の紹介のほか、技術セミナーなどIKO(同社商標)ホームページからは得ることができない、次のような「ここだけ」の技術情報を配信している。

    ■IKO製品・注目技術情報紹介=CルーブリニアウェイL(ML)、CルーブリニアローラウェイスーパーX(MX)、クロスローラベアリング(CRB)、カムフォロア(CF)、ナノリニア(NT)の詳細な製品情報に加え、IKO製品における最新・注目の技術情報を紹介。

    ■産業別採用事例紹介=産業別にIKO製品が使用された、または使用することができる装置の機構部を、イラストを用いて紹介し、ユーザーへ提案。

    ■技術セミナー・デモンストレーション動画配信=外部講師による最新の技術情報セミナーや、展示会などで展示しているデモンストレーション機の動画を掲載し、展示会同様にデモンストレーション機の動きを視聴することができる。

    ■アライアンスパートナー紹介=IKO製品と関連ある製品を生産しているメーカー情報を掲載。IKO製品だけでなく、位置決め・搬送システム全体として、ユーザーの課題解決のための情報を提供。

    今後、定期的に最新の技術情報を更新し、IKO製品の拡販活動を展開していく。なお、同コンテンツを閲覧するためには、IKOのテクニカルサービスサイトへの登録が必要になる。

  • ユーザー通信230号 2面 日本アイ・ティ・エフ INTERMOLDで示す 「DLC膜の最新応用と可能性」

    日本アイ・ティ・エフ

    INTERMOLDで示す
    「DLC膜の最新応用と可能性」


    セラミックコーティング受託加工のパイオニア、日本アイ・ティ・エフ(本社=京都市南区、森口秀樹社長/以下、ITF)は、「INTERMOLD 2021」(4月14~17日/東京ビッグサイト・青海展示棟)に出展する。

    「見ていただいてこその品質」との信条により、2005年から展示会には積極的に出展を続けているITFは今回も、同社の代名詞ともいえるDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングをはじめ、ジニアスコート(ITFブランド)『HA』『HAクリア』といった水素フリーDLC、チタン系窒化膜、独自技術のクロム系超多層コーティングジニアスコート『IAX』などを中心にPR、拡販に臨む。

    ITFは平成の30年間を経て、「DLCコーティングならITF」との呼び声高いポジションを築き上げた。

    DLC膜の特徴と製法、DLC膜の自動車部品や機械・工具・金型などへの応用展開など、その研究、取り組みには枚挙にいとまがなく、そんな中で近年は、DLC膜の最新応用と可能性として、「未来の自動車部品のターゲット」を挙げる。

    電動車両部品は、軸受(すべり、転がり)やギア、電動ウォーターポンプ、水素摺動部品の電動化に伴い、従来より厳しい、新たな摺動環境におかれ、また電装部品の小型軽量化、高出力・高効率、EV化により使用条件がますます過酷になり、深刻化が懸念されている。

    このことから、ベアリングやギアへのDLC膜適用、DLC膜による水素脆化抑制、ローラー試験での摩擦係数の比較等々への適用が期待されている。
    【小間番号・A‐353】

  • ユーザー通信230号 2面 安田工業 Ver.UPした『YBM Vi40』をINTERMOLDに出展

    安田工業

    Ver.UPした『YBM Vi40』をINTERMOLDに出展

    安田工業(本社=岡山県浅口郡里庄町、安田拓人社長)は、4月14~17日に東京ビッグサイト・青海展示棟で開催される「INTERMOLD 2021」に、CNCジグボーラー『YBM Vi40 Ver.Ⅲ』を出展する。

    Ver.Ⅲへとリニューアルした立型5軸マシニングセンターのYBM Vi40は、高硬度金型の直彫りや複雑形状部品の高精度加工において、抜群の威力を発揮する。

    また、長時間安定した加工を実現する熱変位対策、YASDA製高精度傾斜回転テーブルとソフトウェアが相俟って、高精度金型に限らず部品加工など多くのユーザーから高い評価を得ており、傾斜軸にもDDモーターを採用し、従来以上に俊敏で高精度な5軸加工を実現している。

    なお、安田工業では直近、欧州向けホームページ《https://www.yasda.eu》やCNC歯車成形研削盤『GT30』の特設サイト《https://www
    .yasda.co.jp/products/GT30/》を開設するなど、Webコンテンツの充実が図られている。

    【小間番号・A‐231】

  • ユーザー通信230号 1面「OSG Die & Mold WEB EXHIBITION」

    「OSG Die & Mold WEB EXHIBITION」

    オーエスジーが独自に金型加工イベントを開催中!
    (オンラインにて4月30日まで)

    オーエスジー(本社=愛知県豊川市、大沢伸朗社長)は現在、4月30日(金)までOSG WEB SHOWROOM
    《https://osg.co.jp/showroom/index.html》にて、金型加工に関するオンラインイベント『OSG Die & Mold WEB EXHIBITION』を開催している。

    同オンラインイベントでは、金型加工向け工具の展示のほか、ゲスト講師を招いて最新の金型加工に関する無料WEBセミナーを週替わりで、次のとおり実施している。

    ▽4月14日(水)14時~14時40分/伊藤忠テクノソリューションズ×オーエスジー コラボセミナー「切削加工負荷シミュレーションで実現する加工条件の最適化」。

    ▽4月21日(水)14時~15時/碌々産業×MSTコーポレーション×オーエスジー コラボセミナー「金型の微細化・高精度化に対応するトータルソリューション」。

    ▽4月28日(水)14時~14時40分/オークマ×オーエスジー コラボセミナー「高精度金型加工を実現するスマートマシンと切削工具」。
    詳細・申し込みはOSG WEB SHOWROOMにて。定員になり次第締め切り。

  • ユーザー通信230号 「INTERMOLD2021」開幕

    「INTERMOLD2021」開幕

    東京ビッグサイト・青海展示棟で4月14日(水)
    ~17日(土)の4日間、266社・団体が出展


    「完全事前来場登録制」にて2年ぶりのリアル展示会開催へ

    昨年は10月にオンラインでの開催となった金型・金属プレス加工の専門見本市『INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展』が、2年ぶりにリアル展示会として開催される。(※3月末日時点/主催=日本金型工業会、日本金属プレス工業協会。運営=インターモールド振興会)

    日時は、4月14日(水)~17日(土)の4日間/10時~17時、最終日は16時まで。会場は、東京ビッグサイト・青海展示棟(りんかい線「東京テレポート駅」下車徒歩約2分、ゆりかもめ「青海駅」下車徒歩約4分)となる。

    国内外の工作機械などの設備機器メーカーや金型メーカー、プレス加工メーカーら266社・団体、551小間(3月19日現在)が出展し、金型設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る、一連の工程における最新のソリューションを提案し、日本のモノづくりを支える素形材産業の最新情報を発信する。

    また、4月16日(金)にはテクニカルワークショップ会場にて、日本金型工業会による特別セミナー(パネルディスカッション)『令和時代の金型産業ビジョン』が13時~14時30分に、日本自動車部品工業会による特別講演(自動車部品製造技術フェア)『エレクトロニクス化が及ぼす自動車産業の技術や生産への影響』が15時~16時に開講される。

    さらに、テクニカル・ワークショップ会場では、『最新放電加工機・最新技術の紹介』〔三菱電機/4月14日(水)11時~12時〕や『最新小径エンドミルによる高硬度鋼加工の長寿命化・高能率化』〔日進工具/4月16日(金)11時~12時〕など出展者による各種セミナーが予定されている。

    なお、コロナ禍での開催となる今年は、来場前に公式WEBサイト《https://www.intermold.jp/entrance/》より情報登録を行う「完全事前来場登録制」をとり、関係各省庁および東京ビッグサイトの発表するガイドラインに沿い、会場内でもマスク着用の推奨や検温、定期的な消毒の実施など、十分な新型コロナウイルス感染拡大防止対策が講じられる。

    そして会期終了後5月~8月には、オンラインにて『アフター・インターモールド』が開催され、リアル展示会と併せた「ハイブリッドな展示会」として、活用が期待されている。

  • ユーザー通信230号 ヤマシタワークス 山下健治社長インタビュー

    ヤマシタワークス 山下健治社長インタビュー

    コロナ禍でも創業以来最大の2億円を投資

    躍進目覚ましい医薬品用金型需要
    「鏡面仕上げに特化」ゆえ狙えた2本目の柱

     

    この3月27日に、ヤマシタワークス(兵庫・尼崎市)では新規設備導入の一気呵成があったと聞き、早速、翌々日に馳せ参じた。

    その日はまだ機械メーカー数社のサービスマンが機械の調整作業に臨んでいるなど、まさに「入りたて、ホヤホヤ」の現場だったが、そこで新たに確認できた陣容は、精密平面研削盤(岡本工作機械製作所=写真Ⓐ)、形彫放電加工機(ソディック=写真Ⓑ)、立形マシニングセンタ(牧野フライス製作所=写真Ⓒ)、CNC旋盤(オークマ=写真Ⓓ)、測定機(キーエンス)の姿だった。

     

    伊丹工場(第3工場)の自動プレス機と合わせれば、都合6台もの新規導入となったが、現在のコロナ禍で、「総額2億円、創業以来最大の投資」だと山下健治社長は話す。加えて直近の業績も「昨年9月からはずっと前年比100%超の伸長」で推移しているという。

    金型品質向上事業を標榜するヤマシタワークスは、金型および部品の製造販売を主に手掛け、自社開発による鏡面加工装置『AERO LAP』(エアロラップ)の製造メーカーとしても有名だ。さらに近年では、医薬品用金型(錠剤用杵臼)の製造販売においても躍進が目覚ましく、まさに自動車向け金型と医薬品用金型が両輪化しているが、それはかつてのリーマンショックに起因する。

    コロナ禍を語る時、どうしても、リーマンショック時を述懐することが多いが、山下社長の捉え方はこうだ。

    「当社にとってリーマンショックは、結果的には良かった。世間の皆は、長引くよ・・・と悲壮感いっぱいだったが、当社のそれまでの需要が自動車向け金型一辺倒だったのが、これを機に、全く異なった良いユーザー層、業種を『狙う』ことができた」。

    現在では自動車向け金型と医薬品用金型の需要は、「ほぼほぼ、半々」にまで至るというが、その先駆けとなったのがこの時期だった。

    自動車向けで揉まれ、培ってきた金型製造の技術を以て、医薬品用金型に特化すれば、「我々よりも高品質な医薬品金型を製造できるところは、まずない」と自負する山下社長は、今後の同需要の取り込みについても「間違いない」と断言しつつも、こう強調する。

    「『ものづくり屋』は難しい。最も辛いところは、営業職やIT関連等と違って、仕事が集中すれば、必ず『場所』と『設備』と『人』が必要になるところだ。ただ、設備によっては従来10人要していた仕事が5人で済む、5人が3人になることもあるが、間違いなくそういった繰り返しが必然となる。ものづくり屋は加工する、つまり、物を変化させ、その商品が動くので、ネット社会のようにWeb空間の中で物事が終始するわけではない」。

    そういった背景を鑑みた時、「リーマンショックがなければ、医薬品用金型に手は出せなかった」と振り返る。

    一般的にリーマンショックの訪れは2008年9月だったといわれるが、実際にヤマシタワークスにその波が押し寄せたのはその年の12月末だった。

    状況が悪化する周囲をよそ目に、リーマンショックの影響は「ウチには来ないな」とさえ考えてもいたが、サイクルでいえば2~3週間の金型を手掛けている中で、11月末頃からは「やはり、これはちょっと・・・」との思いがよぎるようになった。

    しかし、そんな折での製薬会社へのアプローチが「ラッキーだった」。この頃は医薬品メーカーにおける、いわゆる2010年問題や2011年問題と呼ばれた「主要な医薬品の特許切れ」による新薬メーカー(ジェネリック医薬品)の需要が激増する傾向にあったからだ。

    このタイミングで製薬メーカーとの直取引に攻勢をかけた。この頃は、研究所の依頼により医薬品金型を製造するとなれば約3ヶ月は要するという世界であり、「それを通常で2~3週間、急ぎなら10日間で仕上げる、これが当時の医薬品用金型の世界では『ありえない』ことだった」。

    医薬品メーカーにとっては2、3日出荷が遅れるだけで、何百億円もの損失を生むだけに、山下社長は需要の拡大とともに「使命が与えられた」と確信し、その「備え」に出た。

    「なぜなら、自動車産業がこのままずっと鍋底状態のわけがない、1年後には必ずV字回復してくる。医薬品用金型の需要は必ず来るので、これが重なれば大変だ、どうするのか、という心配のほうが怖かった」ことから、リーマンショック真っ只中にも関わらず、5人ほどの新規採用を行った。これを皮切りに以降、医薬品用金型の需要拡大に伴って会社規模も、当時は50人前後だった従業員数が今では倍増の約90人(タイ工場除く国内)にまで成長した。

    「よく『2本柱』というが、それを全く異なったユーザー層、業種で狙えたことがよかった」とした上で、元々は「バフ磨き屋」を商売の源流とした山下社長は、自動車向けと医薬品用を両立できている現状を、「当社が『鏡面仕上げに特化』していること」をその理由に挙げた。

    ◇  ◇  ◇
    なお、ヤマシタワークスはINTERMOLD2021(4月14~17日/東京ビッグサイト・青海展示棟)に、エアロラップ『YT‐100』の作業懐の空間がとりやすくなったマイナーチェンジタイプを出展する。
    【小間番号・A‐242】

     

     

  • ユーザー通信229号:第7面大阪管材組合の現時点 新時代の流体テクノロジー 『管工機材・設備総合展』開催へ総力

    「関西と管材」
    区切りの第20回を大阪締め調のサブテーマで元気づけ

    大阪管工機材商業協同組合は2月26日より、岡﨑信一理事長(岡崎産業社長)と木澤利光副理事長(昭栄社長)が、Web上(Youtube限定公開)で今年のあいさつおよび組合の運営方針等を配信した(~3月25日まで)。

    岡崎理事長は久門龍明前理事長よりバトンを受けた昨年4月以来、新型コロナウイルス感染症の流行により社会生活や価値観の大きな変化が余儀なくされる中、組合活動も大きく制限されることになっている状況下でこそ、「繋がる気持ち」を大切にし、1社単独ではできない取り組みに協同してあたる「組合本来の使命を果たすべく」万全の感染症対策を図りつつ、組合事業を運営してきたと、これまでを概観した。

    そんな中、最重要の行事と位置付け、組合員が総力を挙げて臨む隔年のビッグイベント『管工機材・設備総合展』は今年が開催年であり、木澤総合展実行委員長のもと準備が進められている。

    また今年3月3日には組合会館(大阪市西区)3階会議室にて、人材確保と支援金をテーマにZOOMでの参加形式を用いたリアルとWebのハイブリッドセミナーを開催済みなど、「ニューノーマルに対応し、イノベーション創出に貢献できる集団たるべく、今年も組合員一同協力し活動していく」と岡崎理事長は関係者らに呼びかけた。

    これを受け木澤副理事長は、総合展実行委員長として『第20回 管工機材・設備総合展 OSAKA2021』について、次の旨PRした。

    9月9日(木)~11日(土)の3日間、インテック大阪(大阪市住之江区)・6号館Aで開催する同展のメインテーマは「新時代の流体テクノロジー」、そしてサブテーマは「打ちましょ 関西 もひとつせ 管材 祝いて三度 20回」とした。

    昨年9月より実行委員会を立ち上げ、メインテーマはすんなりと決まったものの、サブテーマについては現下の状況を鑑み、「大阪らしさと元気の出るもの」として、木澤総合展実行委員長が、半ば冗談半分で出した案が通ったのだという。結果、この「関西と管材」をかけたフレーズのほうがポスターなどでも大きく配されるなど、なぜかメインテーマより目立つものとなったと苦笑する。

    なお開催にあたっては、ガイドラインに沿った感染予防対策を確実に実行、来場者管理システムを導入した上で、恒例の豪華賞品が当たる福引き抽選会、産・学・官の連携で広くPR、学生向けにインターンシップや業界研究イベント、ユーザー(建築・水道・設備・プラント・設備設計等)向け講演会、無料駐車場の確保、出展者Web申込システムの導入など、来場者、出展者が満足できるよう、実行委員会で詳細の検討が進められている。

    木澤総合展実行委員長は、「このようなコロナ禍の中、業績の厳しい会社も多いと思うが、第20回の区切りでもあり、この業界、そして大阪を盛り上げていきたい」と士気を鼓舞した。

  • ユーザー通信229号:第5面 トラスコ中山の現時点 業界最高の利便性目指し「トラスコらしさ溢れるDX戦略」推進

    オンライン決算発表

    高粗利率の環境安全用品、eビジネスルートの好調により売上総利益率が増加

    「在庫は成長のためのエネルギー」(中山社長)

    トラスコ中山(本社=東京都港区・大阪市西区)は2月12日、令和2年(2020年/第58期)12月期の決算発表を行い、決算説明会および記者会見をZoomウェビナー上にてオンライン開催した。

    経営成績は、売上高 2134億4百万円(前年比3・3%減/予算比0・7%増)、売上総利益 459億9百万円(同2・4%減/同0・6%減)、販管費 348億9100万円(同5・0%増/同0・7%減)・うち減価償却費 65億6500万円(同34・6%増/同1・7%増)、 営業利益 110億1700万円(同20・1%減/同0・3%減)、経常利益 115億5900万円(同18・6%減/同1・3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 80億7百万円(同16・7%減/同2・0%増)。このうち、プライベートブランド商品売上高は413億2百万円(同5・9%減/予算比1・1%減)、設備投資額は80億6100万円(同116億6千万円減)となった。

    以上をベースとした令和2年度の総評および中山哲也社長による今後の取り組みで語られた「トラスコ中山の現時点」は、概ね次のとおりとなる―。

    セグメント別の概要は、ファクトリールートでは、2019年から続く米中貿易摩擦と新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)拡大による工場の稼働減により、切削工具、設備投資に関わる物流保管用品の分野などで売上高が伸び悩んだ。

    商品別カテゴリー別の実績では新型コロナ感染予防に関わる手袋、マスクなどのカテゴリーが売上高209億7500万円(前年比15・6%増)と堅調に売り上げを伸ばした一方、コンテナなどの保管・管理用品が前年比18・8%減、台車などの運搬用品が同17・6%減と設備投資に関わる商品のカテゴリーが前年割れとなった。

    eビジネスルートでは、新型コロナ感染拡大による巣ごもり効果の影響により、特にB to Cを中心とするネット通販企業との取引が拡大した。引き続き、ネット通販企業から受注した商品をユーザーへ直送する物流体制の構築、約233万アイテムの商品データベースを活用したシステム連携など、物流連携、データ連携による協業関係の強化を図っていく。

    ホームセンタールートでは、巣ごもり効果でホームセンターへの客足が増加したことにより売上高が好調に推移したことに加え、仕入先変更による売上高増加や、職人向け専門店のプロショップの売上高が引き続き拡大していることも売り上げ好調の要因となった。

    売上総利益については、プライベートブランド商品の粗利率が0・6㌽、ナショナルブランド商品の粗利率が0・2㌽上昇した。粗利率の高いマスクや手袋などの環境安全用品の売上高が増加したこと、粗利率の高いeビジネスルートの売上高が増加したことのミックスにより、売上総利益率は前年比0・2㌽増となった。

    トラスコ中山では社内的に数値目標とともに能力目標を掲げており、令和5年(23年)までに達成したい能力目標として、次の3つを挙げる。

    まず「在庫50万アイテムの保有」。現在は40万強を50万アイテムにまで引き上げる。現在の在庫総個数は、おおよそ4500万個という凄まじい数字が存在する非常に在庫の多い会社だと自認する。在庫が多いといえば、世の中的には少ない方が良いという向きが大勢を占めるが、同社では「在庫は成長のためのエネルギー」だと考え、さらに在庫を持って力をつけていく。

    コロナ禍でユーザー直送ニーズが急拡大

    次に「ユーザー直送システムの完備」。

    コロナ禍で最も変化したのがユーザー直送の増加であり、同社のような卸売業が発注元のユーザーへ直接荷物を送るということは、これはもう物流革命以外の何物でもない。

    どの問屋でも直接の顧客(販売店)への配送システムは持っているが、その先のユーザーまで直送する力を持っていることは、まずない。コロナ禍によりこのニーズが急拡大しており、これにより納期が最低1日短縮する。場合によっては2~3日短縮でき、コスト削減も可能(ホップ→ステップ・・・ではなく直送で運賃半額)というメリットもある。ユーザー直送とは世の中の流れであり、このニーズに応えていく。

    最後に「365日受注・出荷を実現」。ユーザーの発注は年中無休であり、ユーザーの要望に休みはなく、これは必然の道のりではあるが、決して簡単ではない。少し時間は要すると予想するも、まずはネット通販企業への対応から手掛けるなど、力をつけていく。

    以上に加え、究極の即納を実現し、全国展開でMRO流通の定番を目指す、富山の置き薬ならぬ「置き工具」=『MROストッカー』や、販売・在庫・格納効率を上げる1品ごとの販売実績データ分析は、ビッグデータとしてすでにオレンジブックにも記載を始めている。そして、AIの活用により「商品検索」「納期・見積り」「商品説明・機能説明」のレベルアップを図るAI見積『即答名人』等々を含め、ITで問屋としての機能を強化し、業界最高の利便性を目指す、「トラスコ中山らしさ溢れるDX」の推進を強調した。

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