カテゴリー: ユーザー通信 WEB版

  • ユーザー通信210号 7面:三菱電機 MMFで「自動化ソリューションのニーズ対応」強調

    三菱電機  MMFで「自動化ソリューションのニーズ対応」強調

     

     

    三菱電機(本社=東京都千代田区丸の内)は7月4~5日の2日間、西日本ソリューションセンター(兵庫県尼崎市)にて、「三菱電機 メカトロニクスフェア(MMF)2019 in 西日本」を開催し、来場者数(800人)、放電加工機・レーザー加工機等の受注・成約・内示(5億円)ともに目標を達成した。

    初日午前には、同社FAシステム事業本部の氷見徳昭産業メカトロニクス事業部長、同本部の三竹宏メカトロ事業推進部長、関西支社の山本雅英産業メカトロニクス部長(西日本統括)が、産業メカトロニクス事業の概況説明に臨んだ。

    このなかで氷見事業部長は、業績が停滞する中華圏について、「そうはいっても景気の目安である1千億円の売上高を2ヶ月連続で確保(1080億円)しており、潮目は変わってきているものの、まだまだ設備されるところはある」とふれた。

    一方国内については、「自動化に向けての設備投資が積極的」とし、昨年8月に買収し、当初は欧州から販売を開始したスイス「ASTES4(アステスフォー)」の板金レーザー加工自動仕分け装置が、日本国内でも確実に販売実績が上がっている等言及し、概ね「全世界での自動化提案」を強調した。

    また、西日本の市況について山本部長は、「2018年度は11年以降で過去最高の売上高を達成できた。今年度は前年度比10~15%のマイナスで計画しているが、昨年あった大口商談分を除けば、放電、レーザー加工機ともに前年度比プラスで計画している。関西地区には多い建築部材の鋼材業での需要がまだまだ好調を維持しており、レーザー加工機の引き合いは、依然好調。さらに、5G、自動車のEV化、自動化に向けた投資で活性化を期待している」と報告した。

    そんななか会場では、「ものづくり新時代。〈自動化・AI・IoT〉×〈超高精度・高速加工〉」をテーマに、高性能大形ワイヤ放電加工機『MV4800R』、新製品では、超高精度油加工液仕様ワイヤ放電加工機『MX900』、「AIアシスト」搭載のファイバー二次元レーザー加工機『ML3015GX‐F80』(GX‐Fシリーズ)を軸に据え展示を行った。

    なかでもGX‐Fシリーズは、近年の生産現場での人手不足に伴い、レーザー加工機の連続自動運転へのニーズが高まるなかで、板金加工の生産性・保全性への貢献のみならず、「細かな段取り云々より、とにかく連続運転、『止まらない加工機』」として拡販への期待が大きい。

  • ユーザー通信210号 7面:OKK プライベートショーで「簡易省力化」を提案

    OKK プライベートショーで「簡易省力化」を提案

     

     

     

     

     

     

     

    鋼材加工機『OKK‐MILL F300V』を急遽出展、本格販売開始へ

    OKK(宮島義嗣社長)は7月25~26日、本社・猪名川製造所(兵庫県伊丹市)にてプライベートショーを開催し、2日間で565人が来場した。

    今回は省力化提案、なかでも「いかに簡単に提案できるか」に主眼を置くなか、5軸制御立形マシニングセンタの『VC‐X500』ではロボットアーム(ファナック/Robot i シリーズ)との、同『VC‐X350』では手動治具交換システム(オーケイエス/ベビーカンガルーシステム)との、それぞれ組み合わせによる提案を行った。

    ロボットアームによる省力化提案では、手動搬送台車に設置されたロボットを必要時に機械の前に移動し、容易に取り組める自動化・無人化のデモを行い、ドア開閉、プログラムサーチ、起動を含む機械操作をロボットアームで行うことで、現在使用している機械の大幅な改造が不要な旨アピールした。

    OKK営業本部 工作機械営業部の右田武己部長は、「まだまだロボット化には拒否感が見え隠れするが、そういったところを払拭ができる、さまざまなアレンジが提案できるのではないか」と概観する。

    そんななか、出展予定機として事前告知はなかったものの、鋼材加工機『OKK‐MILL F300V』を急遽出展し、本格販売を開始した。

    小物プレート加工用に、剛性と切屑の排出性、操作性にこだわった、ワンパスのプレート加工機のF300Vは、鋼材加工の自動化ニーズの後押しを受け、昨年JIMTOF後の11月22日に製品発表会を同会場で行った。プライベートショーへの登場は初となる。

    OKKではロングセラーの汎用フライス盤の納入実績も多いが、「汎用盤だと、どうしても人手を要してしまうが、F300Vではプログラムさえ組めば、かなりの自動化ができる」と右田部長。

    鋼材加工の市場は昨年が多忙を極め、信州地区での鋼材加工機の納入はかなりにのぼったという。
    「その意味では若干、祭りの後感もあるが、その次のステップとしての自動化PR、また汎用機の更新需要に臨んでいきたい」と続けた。

    なお会期中は、10月に稼働を控える「大型環境試験室」(MC全製品の温度影響を測定する)のようすも含めた工場見学も頻繁に実施された。

  • ユーザー通信210号 4面:グラインディングテクノロジー ジャパン

    『グラインディングテクノロジー ジャパン』

    日本開催「定着」へ向け反省会・成果発表会開く

     

    日本で初めての研削加工に特化した展示会『Grinding Technology Japan2019』は、今年3月18~20日にかけ幕張メッセで開催され、4988人が来場した。

    その反省会および成果発表会が7月16日、TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京・新宿区)にて開かれ、出展社のうち23社・34名が出席した。

    各社発表に先立ち、最初に主催者あいさつとして、日本工業出版「機械と工具」の小山宏編集長は、「研削加工技術と工具の製造技術に特化した方向性、コンセプトはこれからもずっと維持し『皆さまの展示会』として発展させていきたい」と述べた。

    続いて、同展に特別協賛として参加した、切削フォーラム21の髙井作会長は、開催に至るまでの長かった道程にふれながら、研削業界のまとまりを促す旨あいさつとし、フジサンケイビジネスアイの荒井一則執行役員による状況報告、そして出展社発表へとつないだ。

    ちなみに、切削フォーラム21では、来場者はもとより、展示会を通じ事前の問い合わせ等を含め、この短期間内で8社の入会があったという。

    各社4分を目安とした発表では、「これほどキーマンの質の高い展示会は初めて」、「JIMTOFよりもブースでのアンケート回収がはるかに多く、総来場者数の比で考えればとんでもなく良い数字」といった賛辞を含めた報告や、ブースへの来場者数、商談・見積・訪問等の件数が具体的に語られた。

    一方、次回開催に向けては、「バーコードリーダー、事前登録制の導入」や「最寄駅から会場までの案内を増やす」、「『バリ取り・エッジ』コーナーの設置」等の要望が出された。

    なお同展の次回は、再来年の2021年3月2日(火)~4日(木)に、同じく幕張メッセを会場に、使用ホールを拡大し開催する。

  • ユーザー通信210号 3面:DMG森精機 伊賀事業所

    DMG森精機 伊賀事業所

    イノベーションデー開催
    グローバルパーツセンタ開所

     

    ◆10万点を備蓄するグローバルパーツセンタ
    「非常に重要な投資」(森雅彦社長)

    ◆イノベーションデーハイライト
    一気通貫のデジタル化を提案―「中小企業のデジタル化を徹底的に支援」

    DMG森精機は7月9~13日の5日間、伊賀事業所(三重県伊賀市御代)にて「伊賀イノベーションデー2019」を開催し、約1万人が来場した。

    開幕日の9日には、奈良事業所(大和郡山)から移転・拡張した「グローバルパーツセンタ」の開所式も開かれ、最新鋭の自動ラック倉庫を導入し、床面積1万2810㎡の広さで、同日より稼働を開始した。

    ERP(総合基幹業務システム)と連動した最新鋭の高層自動ラック倉庫を導入し、倉庫管理システム「WMS」(豊田自動織機)によるピッキング最適化アルゴリズムにより、効率的な作業を実現した。

    開所式のあいさつで森雅彦社長は、「最新式のラック倉庫の導入により、パーツ収納の容積率が従来に比べ150%となった。10万点、60~70億円(同社購入価格)のパーツを備蓄している。受注確定後、全世界のユーザーに向けた24時間以内のパーツ発送率95%(今年3月時点)を、予防保全の意味でも今後はさらに高めていく。非常に重要な投資と考え、フルに稼動していきたい」と豊富を述べた。

    また、イノベーションデーでは、「5軸化・デジタル化・自動化」をテーマとし、日本初出展の大型精密ターニングセンタ『NLX6000-1000』と高速立形マシニングセンタ『DMP70』を含め計36台を展示し、デモ加工を実施した。

    また、全国70社のユーザーとともに5軸加工機の普及を目的に発足した「5軸加工研究会」の展示スペースと、次世代の通信規格「5G」体験コーナーも今回の特長となった。

    そんななか、同じく9日の午前には、森社長とクリスチャン トーネス副社長(DMG MORI AG会長)が展示会場内のオープンステージでのテクニカルプレス会見に臨んだ。

    森社長は最初に、「これまでの複合化とは、旋削+ミーリングだったが、そこに計測、研削が加わりことにより、非常に大きな設備に対する変化が生まれる」としたうえで、「当社はそこをうまく取り入れることができたので、他社や業界全体の平均に比べれば、台数こそ1万1千台から9500台ベースになっているものの、受注額としては下がっていない」と直近の業績にふれながら、今回のハイライトを概ね、次のように述べた。

    40歳代の経営者増え「デジタル化に対するバリアは低下」

    出荷している工作機械の約20数パーセントには、すでに何らかの自動化をしており、2030年に向けては80%以上になると確信する。

    さらに、検査や画像認識の自動化では、工作機械の内部に設置したカメラの画像をもとに、切りくずを自動的に洗浄する新技術「AI切りくず除去ソリューション」が長時間の無人運転を可能にする。

    「デジタル化は20~30歳代のオペレーターにとって重要であり、40歳代の経営者も増えていることから、デジタル化に対するバリアが低くなっている」ことから、プランニングから設計、製造準備、生産、モニタリング、品質管理の「一気通貫のデジタル化」を提案している。

    現在、年間60~70台程度販売するパウダーベッド方式のAMでは、コンパクトな『LASERTEC 12 SLM』を日本初出展。

    「AMに関しては専業メーカーもあるが、パウダーベッドタイプとパウダースプレータイプの2種類を生産する当社が、工作機械メーカーとしては最大の生産量とマーケットシェアを誇る」。

    5軸加工研究会でのメイン機種となっている『DMU 50 3rd Generation』など8台の5軸加工機を展示。

    5軸加工研究会により「大きな革命起きる」

    「研究会のメンバーは毎週2~3件のプライベートレッスンを開催している。すでに3千人を超える人々が5軸加工にふれ、使いやすさや自社での応用を取得しており、来年の今頃には、確実に1万人以上の5軸加工経験者が生まれ、大きな革命が起きると考えている」。

    デジタル化については、概念が先行している部分もあるが、当社のメインユーザーである数十人~数百人規模の鉄工所、ショップフロア(作業現場)の皆さまに手の届く、しかも、頑丈なコネクティビティを提供する。生産計画、モニタリング、デジタルサービス、さまざまなソフトウェア、ハードをつなぐことで、「当社がひとつのベンダーとして、中小企業のデジタル化を徹底的に支援助していくことに注力している」。

  • ユーザー通信210号 2面:新時代の『大阪どてらい市』盛況に終始

    新時代の『大阪どてらい市』盛況に終始

    ― 受注実績194億円、3万人集客
    特設「自動化ゾーン」の規模・対応を大幅拡充

    山善(本社=大阪市西区立売堀)は7月20~22日の3日間、インテックス大阪(住之江区)6号館・3号館にて、「共に、新しい時代を。」をコンセプトに「2019 大阪どてらい市」を開催し、3万244人(昨年比117・4%)を集客した。

    開会式では、西川産業の西川正一社長(主催店代表)、オーエスジーの石川則男社長(出品メーカー代表)、山善の長尾雄次社長(事務局本部代表)が、それぞれあいさつに立った。

    そのなかで石川社長は、「現在は、過去の科学者、映画やSF漫画の作家らが描いたものの延長にあるといえる」とし、手塚治虫の『鉄腕アトム』、藤子不二雄(現 藤子・F・不二雄)の『ドラえもん』を引き合いに出した。

    「アトムは60ヶ国語を話し、10万馬力で空を飛んだ。ドラえもんは『どこでもドア』を22世紀の世界から持ち込み、世界中のどこにでも行くことができた。『スモールライト』はどんな大きな恐竜もポケットに入れられるほど小さくできた」としたうえで、石川社長なりの「未来の話」を次のように説いた。

    「考えれば、どこでもドアはインターネットのことに違いない。藤子氏は1969年の時点で数十年後に到来するインターネットの時代が見えていたし、スモールライトのように今の時代はスマートフォンやⅰPadのスクリーンで物を自由自在に拡大縮小することができる。こういった映画やSF漫画に描かれていることが20年、30年、50年後の未来、そして新しいテクノロジーのヒントにつながると思う」。

    また長尾社長は、「いよいよ、今年度の業界の命運を握る日本最大のどてらい市が開幕する。今回はG20大阪サミットのために当会場のスケジュールを譲り、会期をずらし、満を持しての開催となった」と威勢よく口火を切り、次の旨述べた。

    「どてらい市は、景気動向に関わらず、やることになんら変わりはない。お客様への最新の技術や商品の紹介はもとより、お客様の声を現場からの真実の声としてしっかりと受け止め、リアルな現場の実現可能な課題解決策をともに考えて提案することが『販売のプロ』の仕事である。これが需要喚起につながることはもちろん、新たな引き合いや新たな気付きもあり、次への商品開発にもつながっていくと確信している。さらに若手にとっては『成功体験による人材育成の場』でもある」。

    展示会場では、現在の日本社会は深刻な人手不足、AI、5Gなどの急速な技術革新による一大変革期に直面するなか、今回はこうした現場のソリューションを目的にし、ロボット、IoT、そして物流の最新機能を集約した「自動化ゾーン」を規模、対応ともに大幅に拡充し、3号館全館で実演、提案したほか、全ての会場には生産性向上やエネルギーソリューション、快適な生活を実現する多彩な商品・技術が満載となった。

    加えて、消費税増税を直前に控え、積極的な売り込みの絶好のチャンス到来ともなった結果、受注実績は193億6223万円(計画比103・0%、昨年比104・0%)の成果を収めた。

  • ユーザー通信210号 8面:三井精機工業・加藤欣一新社長インタビュー

    三井精機工業・加藤欣一新社長インタビュー

    高精度・高機能マシンの「柔軟なカスタマイズ化」スタイルを継続

    「安全で、いきいきと、誇りを持って働ける会社を目指そう」

    三井精機工業(本社=埼玉県比企郡川島町/以下、三井精機)に加藤欣一新社長が誕生した。生え抜きとしては5年ぶりとなる。

    「これまでいろいろな部署、仕事を経験してきたので、当然、社内のことはよく理解しているつもりだが、わかっているということは、逆に『弱点』にもなる」と加藤社長。

    「ありがちなのが、話を聞く前にわかってしまう・・・などだが、相手の声を遮らず、聞く耳を持っていたい」と、プロパーゆえに、自らを律して臨んでいる。

    そんな加藤社長が入社したのは昭和54(1979)年。下丸子(大田区)にあった当時の東京工場でのマシニングセンタ(以下、MC)の組み立てがスタートだった。

    その当時は、いまのこの日、この立場(社長就任)を迎えようとは、「全く想像もしていなかった」と苦笑する。

    「当時は東京工場に加え、桶川工場(埼玉)もあり、本社が東京・日本橋室町にあったので、上層部の人に会う機会など全くなく、会社の雰囲気もいまとは相当違っていたし、雲の上の存在。私のなかでは工場長が一番偉かった」。

    そんななか、「MCの職場で凄い先輩たちを見て、早く追いつかなければと思っていた。それ以上のことは何もなかった」としたうえで、「当時はまさに、MCの創生期だった」と述懐する。

    「職場も非常に若く、ジグボーラーやねじ研削盤の職場の雰囲気とは全く違っていた。MCは新しい仕事だった」。

    職長、班長が30歳台の前半で、あとはほとんどが20歳台だったため、仕事とはいえ大学のサークルのような雰囲気で、「それだけに『活気』が満ち溢れていた」と振り返る。

    そんな歴史の浅い職場だっただけに、「かなりの部分を任され、入社して1年もすれば据え付けに出ていた。そういう雰囲気はいまとは全く違う」。

    また、「お客様もまだ初めてMCを導入されたケースがほとんどで、新人である我々にも難しい質問も投げかけられるケースも少なく、なんとか据付作業も出来ていたといえる」と続ける。

    やがて3年ほどでサービス部門に異動し、ほどなくインドに4ヶ月、そのあと台湾駐在となり6年8ヶ月を過ごすなど、インドから数えて約7年間、海外でのサービスを担当した。

    そんな時代から30数年が経った現在、加藤社長は自社の立ち位置について、こう認識する。

    「MCは、入社当時は汎用性があって生産量も多かったが、当社は元々、高精度・高機能な機械をつくっていたので、いまは5軸機に代表されるような少し特殊性のある機械を、お客様からの直のニーズや工法を反映し、カスタマイズ化した機械として納めるスタイルが多い。このように、お客様の要望に『柔軟に』応える開発や営業の注力が続いており、これが三井精機の工作機械の特長といえる」。

    一方、コンプレッサについては、他社のツインスクリューに比べかなりユニークな構造の「Z‐SCREW」は高効率・高寿命という特長をもつことから、「その意味では、工作機械もコンプレッサも特長としては、似たところがあるのは間違いない」とまとめる。

    加藤社長が入社して40年、会社としては昨年が創立90周年だった。
    「設計にせよ、生産設備にせよ、培ってきた積み重ねがあるので、そこを活かすとなれば、このスタイルを今後しばらくは続けていかなければならない」。

    そんな同社の前年度業績は、単体売上高で工作機械が120億円強、コンプレッサが104億円。国内外の比率は営業ベースで国内6割・海外4割(仕向けベースでは5割づつと換算)。海外市場の規模では米国がトップで、9割を航空機関係が占めるという状況にある。

    「工作機械は、今期はまだ注残を抱えて推移しているが、足元の受注状況は若干、スローになってきている」。

    就任直後の7月1日の全体朝礼では社員に向け、細かい数字云々ではなく、「安全で、いきいきと、誇りを持って働ける会社を目指そう」との言葉を発した。

    これは先述のとおり、「一品、一品、手づくり、毎回違うものをつくらなければならない(カスタマイズ化)ので『人に頼るところが大きい』ため、皆が誇りを持っていきいきと働いて、会社を盛り上げていけば、機械の性能面でも品質面でも、やはり、下を向いて仕事をしているよりは、前を向いて明るく仕事をしているほうが、良い製品ができあがるだろう」。

    加藤社長は「細かい課題はたくさんあるものの」あえて、こういった意志を強調した。

    加えて、現代日本で多くの企業が直面している「従業員の年齢構成がいびつ」になっている現象は三井精機でも同様であり、いわゆる真ん中の世代、「35歳~50歳台の働き盛り世代の割合が少ない」という。

    「若手(34歳以下)を早く一人前の戦力にしたい。そのためには経験、高いスキルを持つ60歳以上の人たちにも、いきいきと働いてもらい、若い人たちに技術伝承していく。これがいま、会社のなかで求められていること」。

    全体朝礼での発信にはまた、そういった意味も含められていた。

    「個人、個人を大事にし、伸ばす。それが会社の活気になり力となる。私が入社当時のイメージも、働き方もそうだった。これが『ひとの三井』と称されるゆえんなのだろう」。

     

    【取材メモ】
    加藤社長の現在の趣味はゴルフだが、元々は野球好きで、入社後も野球部に入り、なんと50歳近くで「日工会の大会でホームランを打った!」など長らく活躍したと聞く。またテニスの経験も豊富で、意外にも野球とは「感覚的に近い」「打点の高さが似ている」「動いているボールが相手」と話は尽きない―。とにかく「体を動かす」ことに目がないようだ。

  • ユーザー通信 209号 抜粋記事 9面全部:サンドビック セミナー

    サンドビック

    耐熱合金・チタン合金加工セミナーを開催

    「高圧クーラント適用による効果」等を実削デモ加工

    サンドビック コロマントカンパニーは6月21日、本社(名古屋市名東区)を会場に、恒例の耐熱合金セミナーを今年は、「耐熱合金・チタン合金加工セミナー2019」として開催した。

    航空機産業を主体に耐熱合金加工に対するニーズがますます高まっているなか、サンドビックが長年培ってきた耐熱合金加工の技術ノウハウやコンポーネンとソリューションの提供を含め、旋削・転削・ソリッド工具適用のポイント解説を、終日にわたり、座学講習とプロダクティビティセンターでの実削デモ加工にて行った。

    講習に先立ち、山本雅広カンパニーバイスプレジデントは、自身の信条であるという「時は金なり=Time is money」になぞらえながら、「遠路をいとわずのお客様もいらっしゃれば、丸一日を割いての受講でもあり、皆さまの投資(=時間)に見合うよう、製品品質、生産量拡大やコスト削減に向けた加工能率の改善、向上に寄与できればと考えている」とあいさつした。

    午前中は旋削加工のポイント、高圧クーラントの適用、コロターンプライムについての講習を行い、午後は旋削の実削デモ加工に続き、転削加工、ソリッド工具加工、それぞれポイントの講習、実削デモ加工といったスケジュールで、このうち、高圧クーラントの適用にフォーカスすれば、概ね、次の内容が説かれた。

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    加工現場での主たる問題としてあげられるのが「切りくず処理」であり、切りくずを除去するために機械を停める、切りくずがワークに絡んでしまうことで仕上げ面を傷つけるなど、さまざまな面で問題点となるが、こういった場合は『ハイ・プレッシャー・クーラント』(以下、HPC)技術の使用により解消が可能である。

    サンドビックのHPCノズル技術に適合する工具は、チップ形状で比較的よく使用される部位にクーラントが供給(あたる)されるようになっている。

    チップと切りくずの間にクーラントが入る設計になっており、くさび効果で切りくずを持ち上げて分断し、長い切りくずでも細かくなる。また、加工するポイントに近いところにクーラントを供給(かける)ことにより切削熱も抑えることができる。

    通常、インサートを使用する場合は、正面が平坦なものは少なく、基本的にはチップブレーカが存在するが、形状によっては高い壁のようになっており、クーラントが供給されない場合もある。そういった場合には、HPC専用のチップブレーカをもったチップを用いることにより、クーラントが効果的に狙ったポイントに供給され、切りくず分断と工具寿命の延長、安定した加工により切削速度もアップできる。

    サンドビックでは7~8Mpa(メガパスカル)=70~80bar(バール)の領域をHPCと呼び、標準コロマントキャプト・カップリング全てに、ほとんどの機械(ターニングセンタ、マシニングセンタ、複合加工機)に対応している。
    そして『ウルトラ・ハイ・プレッシャー・クーラント』(UHPC)とは、10~100MPa(100~1000bar)といった非常に高い圧力の領域を指し、特殊品対応した専用工具にて対応する。

    HPCは最大で20PMaまで対応し、クーラントの入り口は1つ、ノズルは複数存在している。UHPCはクーラントノズルが4つあった場合には、その入り口は4つに分かれている。その理由は丸駒チップを使った場合、切りくずの発生するポイントがさまざな箇所となってしまうために、同時にクーラントが吐出してまうと、効果がない場所にまでおよんでしまうので、使用する場所によって、どのクーラントを吐出するかが分かれるように、別々のクーラントチャンネルを持つ形状になっている。

    HPCでは切りくずを分断させる圧力は被削材により異なるものの、80barで全ての被削材でカバーできる。なお、200bar対応のクランピングユニットは、切りくず処理が極めて難しい被削材で使用できる。

    サンドビックのクーラントシステムには独自の知識が取り込まれており、特にノズルテクノロジーについては、入り口から出口まで同じ径でクーラントが流れているわけではなく、先端側が細くなっている。これは誰もが経験があると思われる「水撒きの際にホースの先を潰すと水が勢いよく遠くまで飛ぶ」のと同じ理屈で、蛇口の開栓を大きくして水圧を上げる必要はなく、その効果を狙ったもので、高い圧力で水を出すことにより流動は速くなるが、先端を潰すことでさらに速くできる。このノズルはスクリューで取り付け、ユーザーの加工の状況に応じて複数径を用意している。

    クーラントの吐出方向の影響については、下側からだけよりも上側から、さらに両方からの供給したほうが効果が高い。圧力と工具寿命に対する影響では、例えば、5bar場合に比べ、70barにすることで工具寿命は1・7倍に延び、200barにすればより一層延ばすことができる。

    サンドビック製品には、HPCに適合する工具がさまざまな形状で用意され、全ての加工ニーズに使用できる。

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    これらを受け、昼休憩を挟み午後では、旋盤でのインコネル718でのHPCを使用した実削デモ加工を行い、実際にその切りくずの形状を目視するに至った。

    実削はこのほか、同じく旋削加工ではプライムターニングによる切込み角の工具摩擦に対する影響、転削加工ではポケット加工の加工時間比較、ソリッド工具加工では従来の溝加工とトロコイド加工との違いをデモ加工した。

  • ユーザー通信 209号 抜粋記事 10面上:OKK プライベートショー

    OKK、プライベートショー開催へ

     

    7月25~26日、本社・猪名川製造所(伊丹市)

    5軸MC+手動治具交換システム/協働ロボットの組み合わせで省力化提案

    OKK(本社=兵庫県伊丹市、宮島義嗣社長)は、7月25日(木)~26日(金)の2日間、本社・猪名川製造所において、プライベートショーを開催する(開催時間は両日とも10時~16時)。今回は主に「省力化提案」をベースとした出展機種、IoT、加工精度向上やプログラム支援技術といったラインナップを展開する。

    出展機種は、5軸制御立形マシニングセンタが『VC‐X350』と『VC‐X500』の2台、立形MCでは、昨年のJIMTOF(2018)で披露した『VB53α』をはじめ『VM43R』『VM53R』『VM660R』の4台、グラインディングセンタ『VP600GC』と合わせ計7台を予定する。

    このうち、VC‐X350では手動治具交換システムとの、VC‐X500では協働ロボットとの、それぞれ組み合わせによる省力化提案を行う。

    一方、兼ねてより協調を重ねている「OKKのIoT」として、『Net Monitor 4・0』(参考出品)による見える化(モニタリング)、タブレット利用の日常点検での稼働率向上(保全管理)については、引き続き、その「導入の手軽さ」をポイントにPRする。

    『被削材別補正機能』を参考出品

    また、加工精度向上では、機械に実装したセンサから得られる温度変化情報を基に、リアルタイムで加工点の変位を補正する、環境熱変位補正『ソフトスケール Cube』の標準搭載に加え、被削材と加工機械の線膨張係数の違いを補正し、加工精度を向上させる『被削材別補正機能』(参考出品)を新たに提案する。

    さらに、プログラム支援技術としては、NCプログラムを知らなくても簡単に加工プログラムを作成できる、対話形NC自動プログラミング機能『WinGMC8』の体験コーナーを今回も開設するほか、高能率制御技術『ソフトAC』による高能率加工の実現と切削負荷監視の紹介にも注力していく。

  • ユーザー通信 209号 抜粋記事 10面下:ヤマシタワークス

    ヤマシタワークス

    エアロラップ+ロボット仕様の「小型バージョン」が登場

    ヤマシタワークス(本社=兵庫県尼崎市、山下健治社長)は、7月31日(水)~8月3日(土)に東京ビッグサイト(西1・2&南1・2ホール)で開催される「MF‐Tokyo 2019」(第6回 プレス・板金・フォーミング展)に、異形状ワークのラッピングをサポートする鏡面仕上げ装置『AERO LAP(エアロラップ)』のYT‐300とYT‐100を展示する(販社の日本スピードショアとの共同ブース)。

    同社はこれまで各種展示会で、YT‐300での「エアロラップ+ロボット」仕様を披露してきており、また現在自社工場での製造においても活躍中であるが、今回、コンパクトサイズのYT‐100での「小型バージョン」として、ロボットアーム付仕様の実機展示を予定している。

    また、この仕様はMF‐Tokyoに先立って、前週(7/25~26)に開かれるヤマシタワークスの地元「あまがさき産業フェア」(ベイコム総合体育館)が初披露の場として見込まれている。

    過去最大小間数で「MF‐Tokyo」開催へ(7/31~8/3、東京ビッグサイト)

    なお、鍛圧機械の国際専門展示会として第6回を迎えるMF‐Tokyo 2019(主催・日本鍛圧機械工業会、日刊工業新聞社)は、今回、「つながる技術、ひろがる未来」をサブタイトルに、鍛圧機械・自動化装置・関連機器・加工技術・サービス技術が一堂に会し、過去最大の1716小間にて開催する。

  • ユーザー通信 209号 抜粋記事 6面右:「かながた小町」が名古屋に集合

    『かながた小町』が名古屋に集合!

    2度目の名古屋「INTERMOLD」に4万人来場

    ― 注目の企画が予想以上の集客で大盛り上がり!

    昨年に続き名古屋での「INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展」が6月19~22日、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催され、4日間で40171人が来場した。

    開会式では主催者の日本金型工業会 小出悟会長(小出製作所社長)が、これからは素形材産業が一致団結し手を組み、オールジャパンで取り組む必要性を強調し、後続3名のあいさつへつないだ。

    会期2日目の会場では、金型工業会の事務局が「数年間、温めていた企画」として今回初めて、『かながた小町集合!』と題したパネルディスカッションが実現し、予想以上の集客を見せ、多くの立ち見が取り巻いた。

    「女性のための金型Factory改善計画」「金型Factory 女性活躍プロジェクト」をテーマとし、男性中心の職場と思われがちな金型業界で活躍している女性の立場から見た、主に「女性にも働きやすい職場環境の改善」についてトークセッションされた。

    モデレータを務めたのは、「町工場親善大使」として全国の町工場に足を運び、製造業の魅力を一般の人や学生たちに伝えるイベントを企画する、自称「町工場オタク」のイベントプロデューサー、羽田詩織さん(写真最左)。一方、パネリストは次の5名(写真・長テーブル左より順に)。

    ▽名古屋精密金型 営業部 部長 渡邊祐子さん▽アサヒダイテック 総務課 課長 小川朋加さん▽ムツミ工業 近藤紗也子さん▽七宝金型工業 CAD/CAM課 松岡咲希さん▽産業ジャーナリスト兼フリーライター 那須直美さん。

    5人はモデレータから、土地柄、「コメダ珈琲での女子会だと思って!」と促され、まずはひと通りの自己紹介、会社紹介に加え、モデレータのリクエストに応え、それぞれ好きな素材と加工を「推し素材」「推し加工」として発表していった。

    女性トイレへの取り組みなど「ならでは」「あるある」トーク満載!

    トークが繰り広げられるなかで、「女性トイレへの取り組み」がひとつの山場となった。

    ある事例では、「女性が現場で働くにあたって、工場内には男性用トイレ(共用)しかなかったので、女性はわざわざ遠路歩いて、しょっちゅう事務所棟のトイレに行っていた」という。そのため改善を申し入れ、壁紙や床材のリクエストを女性社員たちにヒアリングし、男性トイレの2/3を改造し、専用の女性トイレをつくった。

    「いまでは『あんなにキレイな女性トイレはない!』がウチの会社の自慢だけど、男性側からは、すごいブーイングだった」など、「ならでは」のエピソード、「あるある」話が満載の90分間となった。

    迎えたエンディングでも、パネラーが「しゃべりすぎた(笑)」との感想を、モデレータは「そういう場ですから(笑)」と返すなど、最後までにぎやかに、にこやかに進んだ。

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