カテゴリー: ユーザー通信 WEB版

  • ユーザー通信203号抜粋  「盛大に「創業九十周年記念式典」を挙行 次の100年向けさらに産業界の発展に貢献(奥田哲司社長)」

    三井精機工業(本社=埼玉県比企郡川島町八幡)は昨年12月13日、東京・日本橋室町のマンダリンオリエンタル東京にて、記念すべき祝賀の会、「創業九十周年記念式典・謝恩パーティー」を盛大に挙行、商社・取引先・OBら205名を招待した。

    同社は、産業の基幹となるマザーマシンとしての工作機械と動力源としての空気圧縮機(コンプレッサ)を産業界に供給することを通じた社会への貢献を理念に、精密測定機器および精密工作機械の国産化を目的に設立し、1928(昭和3)年から現在まで、真摯にものづくりに向き合い、取り組み、昨年12月29日に創業90周年を迎えた。

    会場のマンダリンオリエンタル東京ならではの、360度全ての壁を使ったプロジェクションマッピングの演出も華々しく、式典は奥田哲司社長(写真)によるあいさつで始まった。まず、昭和3年に当時の東京府荏原郡雑色町(現在の東京都大田区南六郷)で「津上製作所」としての創業にふれ、「ちなみに、ディズニーのミッキーマウスが同年の誕生」とのエピソードも盛り込んだ。

    続けて、「海軍指定工場となった」や「軍需産業の一角を担った」など時代背景によるものも含め、「ブロックゲージの国産化を開始」「潜水艦用の高圧圧縮機の生産開始」「東洋精機に社名変更、ジグ中ぐり盤の製造開始」「戦後、オート3輪『オリエント号』の生産開始。国内販売のみならず東南アジアにも輸出」「日野自動車と提携、『日野ハスラー』を量産販売」「小型トラック『ブリスカ』の生産、中型トラック『レンジャー』の受託生産(平成12年終了)」等、昭和40年代前半までのハイライトを紹介。

    さらに、「それ以降は、工作機械事業とコンプレッサ事業に経営資源を集中した」として、「工作機械では昭和45年に、当社初の高精度マシニングセンタ『Jidic(ジュディック)H5B』、同H6Bの生産を開始し、同時期にはコンプレッサでも、当社独自のZスクリュー型空気圧縮機の生産を開始した」と回顧を続けた。

    そして平成15年には、豊田工機(現ジェイテクト)との包括的業務提携の締結。その後、工作機械では5軸立形MC『Vertexシリーズ』、コンプレッサではオイルフリーインバータコンプレッサ『Hi-14000シリーズ』などの開発、販売等を経て、「昨年は高精度ねじ研削盤『GSH200A』を開発し、JIMTOF2018で発表した」と現在につなげた。

    これらを受けて奥田社長は、「振りかえれば、創業翌年の世界大恐慌からリーマンショックに至るまで、幾多の荒波があったが、それらを乗り越え90周年を迎えられたのは、本日ご臨席の方々のご支援の賜物」と感謝の念を述べた。

    そして、「工作機械の鋳物の材料開発など、ゼロから取り組んだ先人の努力を忘れてはならない」と添え、「次の100年に向けて社員一同、一層の努力で皆様のご期待に応え、今まで以上に産業界の発展に貢献して参る所存」と力強く締め括った。

    その後、来賓を代表し、三井住友銀行の宮田孝一会長、THKの寺町彰博社長、ファナックの稲葉善治会長 兼 CEO、山善の長尾雄次社長の4氏があいさつに立った。

    「THK製品をつくるための主力として、三井精機様の機械が1500台稼働している」(寺町氏)。
    「国内の同時5軸加工機の黎明期に、海外の先駆者を競争相手に厳しい戦いに挑まれた努力と研鑽に、深く敬意を表する」(稲葉氏)。

    「山善の生産財ドメイン事業にとっては、なくてはならない最主力の仕入れ先メーカー様であり、総合発展を目指して参りたい」(長尾氏)。

    等、祝辞の言葉が贈られ、三井物産マシンテックの篠原修社長が乾杯発声。JAZZシンガー・阿川泰子さんのライブを堪能しながら宴は進行し、三井精機工業の河邉誠造専務によるあいさつ、三本締めにより閉会した。

  • ユーザー通信203号抜粋 「2019年はグラインディング テクノロジーJAPAN元年」

    新年あけましておめでとうございます。本年も変わらずご通読願えれば幸いです。

     

    さて、あと70日もすれば、長らく日本では待望久しかった「研削加工技術」と「工具製造技術」の専門展『Grinding Technology(グラインディング テクノロジー) Japan 2019』(以下、GTJ)の開催が控えている(本紙11面も参照)。

    日程は3月18日(月)~20日(水)の3日間、会場は幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬)展示ホール1に、研削盤、研磨盤、砥石、ツルーイング装置、計測機器、周辺機器、工具研削盤、切削工具、切削工具加工技術、切削工具活用技術、切削油、切削油供給装置、切削油ろ過装置ほか、95社が出展(共同含む)を予定している(昨年12月4日時点)。

    見どころを整理すれば、周知のとおり「研削」とは、仕上げ工程を担う加工技術であり、高い精度、高い品質が要求されるがゆえ、機械、工具、ソフトウェア、周辺機器には高い性能が、またそれらを操作する作業者には高度な技能が要求される。

    そこには、他の加工分野にはないハイレベルなノウハウが多数存在しており、GTJでは、加工現場で課題を抱く来場者が、出展者と最新の技術・知識を挟んでディスカッションし、問題解決のヒントを掴む「課題解決型」の展示会が目指されている。

    「研削コンシェルジュ」が常駐

    そんななか、中立的な立場で来場者からの疑問や質問に答える専門家「研削コンシェルジュ」が常駐し、特定のメーカーには相談しづらい案件、メーカーではなくアカデミックな方面への理論的な疑問など、研削に関するあらゆる悩みに対応する(事前予約制/会期中10時30分~15時30分)。

    常駐する研削コンシェルジュは2名。岡山大学 大学院自然科学研究科の大橋一仁教授(得意分野は研削プロセスの計測技術、難削材の研削加工、研削砥石)と、神奈川県技術アドバイザーの愛恭輔氏(同、超砥粒ホイール活用技術、難加工材)。

    またGTJには特別協賛として、再研削業を中心とするメンバーで構成された団体「切削フォーラム21」が参加し、同フォーラムの会員企業は、それぞれに高い研削加工技術、ノウハウを持ち、それらを背景とした独自の製品・技術を提供する。

    そして、切削工具製造に関連するさまざまな技術の展示に加え、切削工具の再研削体験実演会を行い、若手技術者を対象に、工具の再研削を体験しながらベテラン技術者が各工程での注意事項をその場で教示する(協力=SiC Tools、ビーティーティー、松澤精工)。

    さらにGTJには、研削加工分野を主な研究対象として活動している「砥粒加工学会」が特別協力団体として参加する。研削加工を進展させるためには、技術・技能に加えて、理論的な裏付けが重要であることから、今回は研削加工技術・工具、援用加工、砥石表面計測、加工液、超精密・微細加工等の分野の研究室展示を行うなど、砥粒加工学会は、アカデミックな立場から加工の理論解説をするとともに、研削加工技術の将来についても展望する。

    そのほか、連日の催しとして、技能五輪全国大会出場者による精密加工・手仕上げ・組み立ての実演(協力=日立オートモティブシステムズ、岡本工作機械製作所)、出展社による製品・技術発表会、共通テーマを、「研削加工の医療への応用」「切削工具のニーズと対応技術」「研削加工と自動車部品」と分類した各種セミナーなど、多彩に展開される。

    現状、我が国における研削や、特に「再研磨業」の実像や実数はつかみにくいとされてきた。それだけに、繰り返しになるが「待望久しかった」グラインディング テクノロジー「日本開催」が、その実態解明(?)を促す、少なからずの試金石「元年」となるよう期待を寄せたい。

  • ユーザー通信203号 2019年スタート! 積極投資のハイライトは「開発のスピ ードアップ、マーケティングへの注力」

    タンガロイ(本社=福島県いわき市好間工業団地)が、多国籍企業グループのIMC(International Metalworking Companies B.V.)にグループインして今年で11年目を迎える。この10年間でのタンガロイ自身における変革や日本市場の変化を、木下聡社長に聞いた―。

     

    開発投資こそが企業永続の道

    ―この10年間での最大の変化は

    木下 タンガロイが大きく変わったのは、やはり、開発に積極的に投資を始めたということ。近年では他社に比べ、より多くの新製品の発売を続けているが、開発こそが、企業が唯一、永続できる道ではないか。それには当然、過去のISO規格ではない、ほぼ全てが開発対象となるので、形状の制約などもなくなった思想で開発し、タンガロイにつくれる技術があるからこそ、マッチングし、成長できたのだと思う。

     

    ―そういったスタイルはいつ頃から

    木下 2008年にIMCグループ入りし、私が社長に就任した14年にはベースができており、技術出身(08年当時は材料開発の部長)なので、「お客様が求める良い製品を、いかに短期間で開発するか」ということに専念してきた。

     

    ―昨年の新製品発売件数は

    木下 約45件。一昨年が約30件、その前年が43件。それがお客様の求めるものであれば拡販できるし、求められなければ衰退していくものもある。

     

    ―市場性とのマッチング率は

    木下 失敗といえるのは10%未満ではないだろうか。そもそも失敗をリスクとは考えていない。広い国、広い産業に向け販売しているので、ある国では売れ、ある国では芳しくない商品があるのも事実だが、そんな浮き沈みを見据え販売国を増やしているし、産業も自動車だけに依存しないようにしてきている。
    例えば中国リスクがあっても、製造販売業としては他の国でリスクヘッジができる。自動車産業が衰退してきても他の産業でリスクヘッジするというように、やはりテリトリーを広くすることが奏功している。

     

     

    日本人を配置せず現地人がローカルに売る

    ―10年前に比べ販売国はどれだけ広がった

    木下 3倍は広がった。いま27ヶ国に現地法人を持っているが、以前は、欧州であればドイツの1社が全てをカバーし、どちらかといえば、日本人が社長を務め、現地の人を使い、日系メーカーをメインに販売していたが、いまは各国に日本人をほぼ配置せずに、「現地の人がマネージメントし、現地の人がローカル(の企業・人)に販売」している。
    これにより、新商品の売れ行きがすごくスピーディーになった。各国の異なるマーケットやトレンドの情報も入るので、そういったノウハウもIMCグループに入って得た面が大きいと思う。

     

    ―最も浸透している新製品

    木下 まず、かなり注力したのが転削工具で、かつてのタンガロイは旋削工具が得意だがミリングは弱かった。そこを急激に開発品で補強した現状がある。旋削を落とそうとしているのではなく、弱い方面のアップに軸足を置いて臨んできた。

     

    日本市場で加速度的に高送り加工が浸透

    そんななか、日本市場でいま一番浸透しているのが、高送り工具(HIGH‐FEED MILLING/ハイフィード ミリング)で、これはタンガロイが世界で最も早くコンセプトをつくったという自負がある。
    そのレパートリーをますます拡充している剛性が高い工具だが、機械が小型化するなか、切り込みを落として送りを上げる加工は、いまの世の中に非常にマッチしている。
    お客様にわかりやすいコンセプトであり、使っていただければ、加工能率が確実に上がることから、日本のみならず、世界中で浸透してきている。コピー商品等も出現してはいるが、やはり「先駆者」として、ますますアップグレードを続けている。

    ―その傾向への加速度はいつ頃から増した

    木下 5~6年前か。当初のコンセプトは10年ほど前にはあり、海外では販売網を整備すれば早く浸透したが、日本では海外に比べると、工具の切り替えがなかなかスピードアップしなかった。
    だが、景気が良くなり、IT等の発達によりデータベースによって、どういった加工がコストダウンになるかを、日本のお客様もわかりはじめてきたうえに、我々もそういったプレゼンを始めたのがその頃(5~6年前)だった。

     

    ―今後の日本市場で浸透すると見る製品

    木下 いま注力しているのが、穴あけ工具と溝入れ工具で、基本的には、タンガロイが昔弱かったところを補強しようとしており、それに対する新しいコンセプトの商品が結構、市場に浸透し始めている。俗に「自分の弱い部分は自分が一番よくわかっている」というが、そこを開発で補強していくという流れで、先述のとおり、ミリング工具はフルラインナップができ、ほぼ補強が完了、解決したので、他メーカーに比べてもアドバンテージがある。

     

    ―こう見ればさまざまなターニングポイントが5~6年前だった

    木下 BtoBなので、従来はマーケティングへの注力が不足していた。お客様にどう理解していただけるかといったプレゼン、工場見学やデモ加工など、開発、製造、販売だけではなくマーケティングにも力を入れ、人を増やしていった。

     

     

    売上高の5%を開発に投資

    ―開発の予算と人員の比率

    木下 売上高の約5%が開発費用。それが多いか少ないかといえば、昔のタンガロイに比べればはるかに多い。売上高が伸びているので、開発のスピードを上げるためのシミュレーションにもかなり投資をしている。また、人員としては全従業員の約10%が開発者。

     

    ―開発人員を集めるのは難しい

    木下 ただ、大卒者の新入社員は目標通りに採用できている。福島県(いわき)に本社があり、研究の中核もあるということで、意外と、東北の大学から来てくれている。

    ―日本市場のIMCへの伝え方

     

    木下 世界のなかで日本が優れているのは、自動車と工作機械。そのマーケット情報は日本で得て、開発し、世界中に、特殊品もツーリングサービスも含め、タンガロイ製品として、発信している。

     

     

    通販伸長するなか「工具は『使い方』が大事」

    ―新しいコンセプトのタンガロイ製品を「売る」理解

    木下 タンガロイからの発信や、世の中のトレンドを理解している特約店様は伸びている。「世の中は変わってきているのですよ」というメッセージをどんどん発信させていただいているので、かつてのように、「これを売れば、ユーザーが勝手に使ってくれる」ではなく、効率的にコストダウンできる使い方をユーザーに教示しないといけない。
    通販が伸びてきているのは事実だが、「工具は『使い方』が大事」なので、そういった部分にマーケティング活動として費用をつぎ込んでいるなか、販売店様が、もちろんユーザー様を伴った工場やセミナーに来ていただけるのは、非常にありがたい。

     

    ―グループ内での競争とシナジー

    木下 それぞれが自社で開発チーム、製造工場を持ち、市場では完全に競合他社。世界的なマーケット、トレンド情報をもとに、コンセプトは一部共有しながらも、それをどう扱うかといった「路線」は別。
    IMCグループで世界の切削工具シェアは約30%なので、それを分け合っても何のメリットもない。それよりも残りの7割を取りに行くアクティビティをもった方が良いという考え方。

     

  • ユーザー通信202号抜粋 『OKK‐MILL F300』製品発表会

    『OKK‐MILL F300』製品発表会

    OKK(本社=兵庫県伊丹市北伊丹、宮島義嗣社長)は11月22日、本社猪名川工場展示室にて、鋼材加工機『OKK-MILL F300』の製品発表会を行い、来場者約80名を3回に分け、座学での製品説明~実機見学が繰り返された。
    F300は、OKKマシンの基盤ともなるベッド形汎用フライス盤のロングセラー「MHシリーズ」のユーザー半数を鋼材加工が占めるなか、「自動化」ニーズの後押しを受け、8年超しの構想で実現したもの。
    2軸仕様で、小物プレート加工用に剛性と切屑の排出性、操作性にこだわった、ワンパスのプレート機として、高剛性省スペース、高剛性主軸と高回転を両立、優れた接近性、素材厚測定装置、主軸電動機仕様により最大トルク876N・mを実現するなどの特長を持つ。
    なお、来年2月に開催される冬のプライベートショーで東西の会場(東京テクニカルセンター、本社猪名川工場)ともに出展を予定している。

  • ユーザー通信202号抜粋 JIMTOF2018ピクトリアル④

    サンドビック

    新たな営業体制(2つのクラスター)を発表

    サンドビック・コロマント・ジャパンは11月1日、新たなセールス組織体制を、「JIMTOF2018 記者会見」の場で発表した。
    日本の営業組織を東西2つのクラスターに分割し、サンドビック・コロマント・ジャパン カンパニーバイスプレジデントとして、西日本セールスクラスターマネージャーには山本雅広氏(写真右から2人目)が、東日本セールスクラスターマネージャーには松本憲幸氏(同最右側)が任命された。
    なお、前任の高屋政一氏(同最左側)は今後、セールスエリアサウス&イーストアジア(SASEA)のEBPプロジェクトリーダーとして、新基幹システムの立ち上げやインフラの整備リーダーとして、新たな職務を担当する。

     

    OKK

    恒例国際パーティーで「身近なIoT」等発信

    OKKは11月2日、JIMTOF会期中恒例の「OKK会国際パーティー」を開き、OKK会会員および海外ディーラーらが参集する中、宮島嗣社長は、高水準を維持するわが国の工作機械の受注推移について、今年上半期においては、日工会統計では全体の受注高のうち外需が約70%であるのに対し、「OKKでは逆に、国内受注比率が65%と、業界全体とは逆転現象である」等とあいさつし、設備投資意欲の高まりと、OKK会会員の健闘を称えた。
    また出展内容については5台の機種はもとより、OKKの「手軽に、身近に導入しやすいIoT」を強調し、周辺支援では、被削材と加工機械の膨張係数の違いを補正し、直線型勾配機能により加工精度を向上する新たな機能を提案した。

  • ユーザー通信202号抜粋 JIMTOF2018ピクトリアル③

    「ワルタージャパンは変わっていく!」

    グローバル・日本ローカルにおける
    ワルターの展開・戦略を発表

    ワルタージャパンは11月2日、ワルターAG社長兼CEOのミルコ・メルロ氏(写真右)と、ワルターアジアパシフィック リージョナルプレジデントのキム・サイデルマン氏(同中央)の来日に合わせ記者会見を開き、グローバル戦略では中堅企業におけるデジタル化にフォーカス等、またアジアパシフィックにおける日本市場は、アジア域内の工場移転も含めポテンシャルは巨大で、成長のキーマケットであり、これまで以上の投資を行う等が語られた。
    これらを受け、ワルタージャパンの今江博之社長(同左)は戦略を説明。今江社長は今年1月の就任以来、全国を巡るなかで、巷間、耳にする声をまとめれば、「10年前にワルタージャパンは発足しているが、日本市場に本気で取り組んでいるの?」と解釈するなか、これを払拭すべく、挙げる施策を大別すれば、「人材の量確保、流通各社とのパートナーシップのさらなる深耕および関係強化、ドイツ本社との交流強化、ストラクチャーのある人材教育」となる。
    今年はすでに営業2名、技術1名を新たに雇用し、この12月にはさらに営業1名を採用し計4名を増員。また、一旦は撤収した東京営業所を2月に再オープンさせるなど、「奇をてらわず、あたり前のことを着実に」とは述べながらも、「売る体制」づくりを着々と進め、「ワルタージャパンは変わっていく!」と指針を掲げつつ、次の、ワルターAG ミーリング工具担当 プロダクトマネージャーのベネディクト・シュピーゲルハルダー氏による、新製品『Xtra-tec XT』の解説へとつないだ。

     

    三井精機工業

    ねじ研削盤の新製品に「待ってました!」感

    創業90周年を迎えた三井精機工業は、工作機械では、大型ワーク加工用の5軸制御立形MC『Vertex100X』、ジグ研削盤の決定版『J350G』、そして、精密ねじ研削盤『GSH 200A』(写真)の新製品・新機軸3機種を出展。なかでも、精密ボールねじ加工で定評のあった従来機(GSE-Aシリーズ)を超える高精度機として初公開されたGSH200Aが存在感を示した。
    担当者曰く、「あまり一般性のある機械ではないが」と前置きしつつ、「久々のフルモデルチェンジに対して、かなりの『待ってました!』感がうかがえた。台湾からのボールねじメーカーなど、同じ会社から数十人が何度も繰り返し訪れる姿が目立った」と来場者の傾向を挙げた。

  • ユーザー通信202号抜粋 日本アイ・ティ・エフ 年末恒例「コーティングセミナー」に100名参集  

    年末恒例「コーティングセミナー」に100名参集

    芝原和人社長のあいさつ

    今季売上高40億円狙う

    「その先を見据え、4つのテーマに挑戦中」(芝原和人社長)

    住友電気工業のコーティング技術と日新電機のイオンプラズマ技術・コーティング装置技術を融合した、セラミック・コーティング受託加工のリーディングカンパニー、日本アイ・ティ・エフ(本社=京都市南区久世殿城町/以下、ITF)は11月16日、大阪市北区の梅田スカイビルにて、年末恒例の「コーティングセミナー」を開催し、ユーザー、商社ら約100名が参加した。
    今回のテーマは、英文表記では「Catch the Stars of Stars!」と昨年同様だが、今年は「『飛びっきり』を如何でしょう?」と訳しての催しとなった。
    司会の菅沼直敏常務はセミナーに先立ち、国内での酷暑、豪雨、度重なる大型台風の襲来、各地での地震や、米朝対立から雪解け? 米中貿易戦争といった国際情勢など、国内外での今年の情勢にふれたあと、1901年における、「西暦2000年の未来予想」との新聞記事を紹介した。
    それによれば、「東京からニューヨークやロンドンに電話がかけられる」「暑さ、寒さをコントロールする装置ができる」「東京‐神戸間を2時間半で移動できる」「日本人の身長が6尺(約180㎝)になる」などが実際に実現し当たっていること。一方、ハズレているのは、「人間が動物の言葉を理解できるようになる」など、例年どおり、おもしろエピソードを交えながら、あいさつした。
    続いて、芝原和人社長より、「2017年度の売上高は前年より拡大し36億円。今期(18年)の上期は17年度よりも好調に推移するなか、今年度は40億円の売上高を目指してる」と業績報告を兼ねあいさつ。
    また、「さらに先を見据え、挑戦中のテーマ」として、次の4つを挙げた。
    一つめは、「究極のDLCをつくる」。二つめは、大型成膜装置と量産の生産ラインに自動化を組み込み、コスト競争力をつけ、「量産部品で勝ち抜く」。三つめが、大型成膜装置に加え、小型で小回りの利く装置の完成、さらに年内にはDLCで約30μmの成膜が可能な装置も完成予定であることから「装置事業の拡大」。そして四つめが、親会社の日新電機が中国、タイ、インドにコーティング拠点を持っていることから、これらの受託コーティングをさらに拡大する「海外の展開」と続けた。

    レディース限定の「ITF劇場」を初披露

    このあと、芝原社長が述べた内容にも通じる「アイ・ティ・エフ、コーティング今昔物語」と題し、同社執行役員の浅儀典生営業部長がプレゼン。さらにスペシャルゲストとして、住友電工ハードメタル 合金開発部 PVD開発グループの瀬戸山誠主幹による「ちょっと内緒のコーティング話」が特別講演された。
    なお最後は、毎年9月に、主に商社・販売店の女性社員を対象としITFが催す「レディースセミナー」でのみ近年「上演」されている、紙芝居仕立てのプレゼン「ITF劇場」が、初めて年末のセミナーでも披露された。
    菅沼常務の口上では、「リクエストに応じ、その『エッセンス』だけ披露する」というふれこみだったが、実際には、まるまる1話分が上演され、続く懇親会の盛り上がりへ絶好の呼び水となった。

  • ユーザー通信202号抜粋 立花エレテック 上期予算発表

    上期決算発表

    渡邊武雄社長

    2期連続で各利益項目が過去最高を更新

    電機・電子技術商社のリーディングカンパニー、立花エレテック(本社・大阪市西区西本町)は、平成31年3月期第2四半期(平成30年4月1日~9月30日)の連結業績を発表した。
    売上高は902億2400万円(前年同期比8・8%増)、営業利益は32億2700万円(同18・2%増)、経常利益は35億7700万円(同22・8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億2700万円(同21・3%増)と、各利益項目は2期連続で過去最高を更新した。
    渡邊武雄社長は、「主たる子会社が全て黒字であり、本体が58億4900万円の増収、営業利益で4億9千万円、経常利益で6億4100万円、当期利益で4億5千万と好業績で推移した」と全体を概観。
    内容については、「依然、FAシステム事業が好調(前年同期比10・0%増、金額では48億円増)、また半導体デバイス事業も好調を維持しており(同5・9%増、同15億3千万円増)、この両事業が大きく牽引し、特にFA事業では、半導体・液晶製造装置関連、自動車関連の設備投資需要を背景に大幅に伸長した」と説明した。

    M2M(機械間通信)ビジネスを強力に推進

    また同社ではAI、IoT時代における製造現場の生産性向上に対する要望に応えるべくグループ各社の技術を結集し、ロボットを含む製造ラインや製造機械を機能的に連動させるM2M(機械間通信)ビジネスを強力に推進している。
    そんななか、今年10月には、アジア最大級のエレクトロニクス・ITの展示会「CERATEC JAPAN」(幕張メッセ)、さらに「工場設備・備品展〔関西 ものづくりワールド〕」(インテックス大阪)と東西の展示会に初出展した。
    渡邊社長は、展示会そのものは非常に好評だったとしたうえで、「大阪では直線的に『いかに販売するか』の展示会、東京ではデジタル社会の近未来に向け『こういうものが必要ですね』という展示会」と色分けし表現。同社の創立100周年にあたる2021年の節目まで、今後もステップアップしながら、出展を継続する意向を明言した。

  • ユーザー通信202号抜粋 JIMTOF2018ピクトリアル②

    オーエスジー

    新製品ネーミングは『トリプルレボリューション』

    オーエスジーは11月2日、兼ねてより一般公募していた「Aブランド」の新製品、高能率3枚刃油穴付き超硬ドリル『ADO-TRS』のネーミング発表を出展ブースのステージにて行った。
    当日は最終選考(総応募数750件)に残った3名がJIMTOFに招かれ参列するなか、ネーミング大賞は、㈱クラタの亀蔦璃沙さん(写真前列右から3人目)の『Triple Revolution(トリプルレボリューション』に決定し、同社から賞金が贈られた。オーエスジーでは、「3枚刃では困難とされる問題を解決し、ドリル界に革命(Revolution)を起こすADO-TRSに相応しい」と採用理由を説明。同製品の発売は来年(2019年)春を予定している。

     

    初の15万人超え動員「JIMTOF2018」IMTOF2018」

    「つながることはバリアではない」を実感

    11月1日のオープニングセレモニーでは、日本工作機械工業会(日工会)の飯村幸生会長(東芝機械会長)が主催者を代表しあいさつ。今回のテーマである「つながる未来、技術の大樹」に添い、日工会の会員メーカーの出展機を「つなぐ」大規模なIoTの企画展示(東7ホール)について、「常日頃、競争しているさまざまなメーカーの機械が、問題なく、互いにつながる様を見れば『つながる』ことは、もうバリアではないと実感できるはず」と強調した。
    なお、過去最多の出展規模(1,085社)により「史上最大」として開催された今回の来場者数は、153,103人(うち海外は12,791人)を数え、当初からの期待どおり、初の15万人超えとなった。特に11月2日(金)が突出した賑わいをみせた。

     

    東芝機械

    東芝機械は横形MCとターニングセンタの新製品、超精密立形加工機を出展するなか、工作機械・射出成形機・ダイカストマシン・押出成形機の工場設備に特化したIoTの紹介に注力。

     

    ヤマシタワークス

    ヤマシタワークスの鏡面仕上げ装置『AERO LAP』(販社・日本スピードショア)は今回、珍しいシルバーボディが登場。ロボットシステムとのコラボによるパフォーマンスの探求が続く。

     

    安田工業

    立型5軸MC4台を出展した安田工業は、2018 SUPER GT500クラス「TEAM MUGEN」を応援しており、今回は新たなブース装飾の一環として、電動レーサーバイク『神電』(SHINDEN)が登場。

     

    ミツトヨ

    ミツトヨは、国内販売・サービスを開始した大型部品計測に最適なレーザトラッカ『Space Tracシリーズ』を特設し、付加価値向上と製品ラインナップ充実のアピールに努めた。

  • ユーザー通信202号抜粋 JIMTOF2018ピクトリアル①

    三菱マテリアル
    275名迎え「2018 JIMTOFツアー」懇親会

     

    三菱マテリアルは、流通代理店・ディーラーの参加企画「2018 JIMTOFツアー」初日の11月4日、275名招待のもと、グランドニッコー東京台場を会場に懇親会を開いた。

    加工事業カンパニープレジデント 中村伸一常務執行役員はオープニングで、上期の状況を「国内販売では業界水準よりやや上回る実績、海外も軒並み堅調に推移」と報告しつつも、「いまメーカーは、つくり負けの状況」との懸念も交えた。

    また、確実な設備投資や今回のJIMTOFでもテーマとなったコネクテッド、デジタライゼーション等のキーワード、世界の政治環境の変化等にも言及し、「安心し、自信を持ってDIAEDGE製品の拡販に尽力願いたい」と場を鼓舞、開宴へといざなった。

     

    DMG森精機
    特設オープンステージでテクニカル記者会見

     

    DMG森精機は会期初日の11月1日、森雅彦社長(写真左)とDMG MORI AGのクリスチャン トーネスCEOが、特設オープンステージでのテクニカル記者会見に臨み、まず、22台の工作機械、300点のワークピース、40名のアプリケーションエンジニアと構成を説明。アプリケーションエンジニアのうち10名は女性であり、「今後はさらに女性エンジニアを増員していく」方針にも言及した。

    また今回は、東8ホールを一棟丸借りでの出展を果たし、「一見、派手な振る舞いと見られそうだが、多種多様な計22台の機械を、6日間で搬入し、据え付けた展示状況で『DMG MORIに1週間与えていただければ、22台・約30億円分の機械工場が完成する』ことを表現した」と強調した。

    メイコーマシン
    「手回し」装置など人気は健在

     

    これまで出展場所が人目につく西ホールのアトリウム(中庭)だったこともあり、「直に触る」ことで評判を得ていたメイコーマシンの製品群。今回は新製品として、手回し仕上げ装置『サラエ丸』の6倍速(写真奥)、Z軸原点設定器『エムマス』のON-OFF切り替えレバー式マグネットタイプ(同手前)を出品し、階上(西4ホール)へとブースは移ったものの、そのニーズ、人気ぶりは健在だった。

     

    源利電磁工業(メカロック)
    『キャンドルフィルター』JIMTOF初出展

     

    濾過精度1μm、自動逆洗装置を備え、超硬合金工具研削盤に最適な『キャンドルフィルター』がJIMTOFに初出展(日本総代理店:メカロック)。メーカーの台湾・源利電磁工業は1980年の創業以来、一貫して台湾の金属加工業界にクーラント濾過をはじめ、さまざまなクーラント関連装置を40年間にわたり開発・製造、供給してきたリーディングカンパニーで、幅広い市場の要望に応えている。

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