ブログ

  • ユーザー通信196号抜粋 タンガロイ 西部特約店会定時総会を開催

    タンガロイ 西部特約店会定時総会を開催

    1990年の記録更新し過去最高の売上を達成を報告(2017年度)

    さらなるフルラインサプライヤーへ「ソリッドエンドミル拡充(305アイテム)」の新機軸

    タンガロイ(本社=福島県いわき市好間工業団地)の平成30年度西部特約店会定時総会が4月23日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で開催され、79社が出席した。
    第一部の総会では、最初に西部タンガロイ特約店会の阪本正孝会長(阪本㈱社長)があいさつに立ち、3Dプリンターの台頭など製造方法の変化にふれながら、「5年、10年先を見据えた仕事の進め方、人材の動かし方を突き詰めて考える」旨を説き、各議案の審議、承認を経て、NaITOの坂井俊司社長が賛助会員を代表して、「好調なときこそ新しい挑戦が大事」とあいさつ。
    続く第二部のタンガロイ行事では、成績優良特約店表彰のあと、タンガロイの木下聡社長と和泉剛司営業本部長が、概ね次のとおり、メーカー方針を発表した。
    日系自動車メーカーの生産台数(国内より海外の伸びが期待できる)、工作機械産業(国内の投資も盛んだが、やはり、海外の受注状況が良好)、超硬工具業界(対前年比国内5%増、輸出12%増)といった各推移を鑑みれば、「海外での売り上げを伸ばすことで、企業としては成長していく」必要がある。
    こういった状況下で、タンガロイの2017年度切削事業の売上高伸長率は、国内10%増、海外18%。国内外ともに順調にシェアを拡大するなか、輸出比率は64%であり海外ビジネスが非常に重要。
    ここ数年注力している転削工具が、08年を100とした指数では、昨年度は234%の生産状況。これは、「売れる商品を狙って開発」しているためで、「かつては『ターニングのタンガロイ』『旋削のタンガロイ』といわれたものだが、最近ではミーリングについても大きな開発をし、切削加工に関わることは、旋削であれ、転削であれ、穴あけであれ、またツーリングであれ、すべて一貫して差別化した商品が出揃ったのが、現状のタンガロイだといえる」。
    17年度連結売上高について、切削工具は対前年比で国内10%増、海外18%増。また全体で、1990年(当時、東芝タンガロイ)のレコードを塗りかえ、新記録を達成。「私自身も、先輩方を追えるような実績ができ、非常に嬉しい年だった」(木下社長)
    昨年、いわき工場へは海外から総数500名以上が訪れ、「倍速加工」を理解してもらっているのが、現在のマーケティングの柱。
    そんななかでの、フルラインサプライヤーたる新機軸として、ソリッドエンドミルのランナップを拡充しており、昨年11月に305アイテムの新製品を投入した。
    「なぜいまさら、ソリッドエンドミルなのか」との意見もあるが、先端交換式(インデキサブル)のエンドミルを発売し、推していたが、それではL/Dで2を超えるものや小径がカバーできず、つまり、ユーザーが機械加工の際に、全てをタンガロイ製品でカバーできるようなラインアップに注力し、投入したということ。
    なおかつ、エンドミルにおける価格競争に入るようなシンプルなものではなく、性能的に他メーカーとの差別化ができているような、7枚刃であったり、L/Dが8、またはラフィングと仕上げが1本でできるといった「世の中にないような」エンドミルを305アイテム拡充している。
    新製品(+拡充)は、昨年も他社を凌駕する30件を発売し、8年連続で№1を達成している。
    以上をふまえ、18年度の連結売上高は前年比で国内11%増、海外19%増、他事業含めたトータルでは14%増の予算を立てている。
    そんななか、新製品の売上高比率が他地域よりビハインド気味だった西部地区は、今年度3・4%増との大きな予算で臨んでいる。

  • ユーザー通信196号 橋本テクニカル工業 ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』

    橋本テクニカル工業 ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』

    「異次元の平面研削加工」を提案
    平研切込み量を最大50倍に大幅アップ

    放電加工液浄化システム「スーパークリーナー」など、オリジナルコストダウンを多数提供する橋本テクニカル工業(富山市婦中町)。
    4月中旬にインテックス大阪で開催されたINTERMOLD2018では新たなアイテムとして、ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』を出展し、「平面研削盤での切り込み量が、通常の5~50倍に大幅アップする」注水装置として、文字通り「異次元な研削」をモニター上演し、注目を集めた。
    「1年半ほどの試験期間を経て、昨年夏にスラッジの処理が安定化できたので、11月のメカトロテックジャパンが終ってから商品化、販売に乗り出した」と橋本直幸社長。
    世の中で、いわゆる「高能率研削加工」が進捗するなか、研削盤のクーラント液タンクにマイクロバブル(超微細な気泡)発生技術を活用した装置の設置により、面品位や研削比の改善、研削粉が引き起こす砥石の目詰りを弱める作用、砥石のドレスインターバル延長といった生産性向上につながり、さらには、非磁性金属スラッジの回収効率も高め、タンク内に溜まったスラッジを浮上分離させるなど、さまざまな効果を引き出している。
    そんななか、「いま、良質のマイクロバブル発生装置がたくさん発売されているが、24時間連続してスラッジ処理のできる装置は皆無に近い」としたうえで、超高速研削時のトラブルとして橋本社長は、「主軸モータの過負荷」「砥石の消耗量増加によるコストアップ」「ワークの表面キズ」の3つを挙げる。
    「これらの主因はすべて加工中に発生した脱落砥石であり、これが砥石とワークの間でクラッシュしたとき、従来の注水装置では安定的に処理できない」というなか、ダーティー槽とクリーン槽が完全分離の異次元くんは、2μm以上のスラッジおよび脱落砥石を完全除去し、トラブルの3大要素を大幅に減少、加えてナノクラッシャにより、「平面研削盤での切り込み量が通常の5~50倍」を可能にする。
    設置方法は集中管理・新設・改造の3タイプ
    そんな、異次元くんの設置方法は3タイプ。
    「集中管理タイプ」は、メーカー、機種が異なっても組み合わせが自由に設定でき、最大4台の平面研削盤を1つのユニットで処理できる(ナノクラッシャは台数分設置可能)。
    「新設タイプ」は、注水装置を付けずに新設した平面研削盤に異次元くんの取り付けができ、増設ではないためコストパフォーマンスに優れている。
    「改造タイプ」は、ペーパーフィルター上部に異次元くんのユニットを追加工事(1日で完了)する。
    それぞれ、フィルターのカスタマイズ化(スラッジ量、スラッジの大きさ、材質、研削液の流量などにより)が可能。また、砥石消耗量の大幅減により、ドレス作業がほとんど不用になるという(通常、CBNで1ヶ月に一度のドレス)。
    データの一例では、従来切り込み=0・005㎜→マイクロバブル発生装置設置後=0・010㎜→異次元くん設置後(マイクロバブル発生装置なし)=0・030と、「従来比6倍、マイクロバブル装置比で3倍」等が開示されているが、切り込み量について橋本社長は、「通常は最大でも50μmくらいだが、80μmを目指したい」と意気込む。
    なお同社は大阪に続き、INTERMOLD名古屋開催(6月13~16日/ポートメッセなごや)にも出展する。

  • ユーザー通信195号抜粋 『東芝機械グループ ソリューションフェア2018』開催へ

    『東芝機械グループ ソリューションフェア2018』開催へ

    東芝機械(本社=静岡県沼津市大岡、三上高弘社長)は、第16回となる好評の『東芝機械グループ ソリューションフェア』を、今年は5月17日(木)~19日(土)の3日間、沼津本社・工場(9時15分~16時30分)と御殿場工場(10時30分~16時30分)にて開催する。
    同フェアでは、「確かな未来への挑戦」をコンセプトに、特に今回は「変革する次世代自動車と先端技術産業への取り組み」をサブコンセプトに組み込み、EV関連を中心とした次世代自動車やその他の先端技術産業への同社の取り組み、最新技術を披露する。
    また例年同様に、コンセプト展示に関連する技術セミナーに加え、幅広い分野の最新情報を提供する場として、各業界の第一線で活躍する講師を招いての特別セミナーの開催を、次のとおり予定している。
    ■5月17日(木)
    ▽11時30分~12時30分(Hall1 沼津※御殿場会場にて同時中継)「EVと自動運転でクルマの『作り方』はどう変わるのか?」▽13時30分~14時30分(Hall1 沼津※御殿場会場にて同時中継)「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブが目指す日本版ものづくりの変革~『ゆるやかな標準』でつなげる第4次産業革命への挑戦~」▽15時~16時(Hall8 御殿場)「IoT、インダストリ4・0時代における『ものづくりと工作機械 』」。
    ■5月18日(金)
    ▽11時30分~12時30分(Hall1 沼津※御殿場会場にて同時中継)「マルチマテリアル化の動向と適用技術、今後の展望について」(日産自動車)▽13時30分~14時30分(Hall1 沼津※殿場会場にて同時中継)「世界に埋め込まれる人工知能と製造業」。
    ■5月19日(土)
    ▽11時30分~12時30分(Hall1 沼津)「自動車の電動化戦略、自動運転の周辺技術と市場動向」。
    なお、次号(5月号)では詳報(展示機種や見どころなど)を予定。

  • ユーザー通信195号抜粋 大機器協 スズキ工場見学会を挙行

    大機器協
    スズキ工場見学会を挙行

    湖西工場&歴史館見学、鈴木会長ミニ講演会で知見広げる

    大阪機械器具卸商協同組合(大機器協/事務局=大阪市西区阿波座)は3月27日、浜松市のスズキ(SUZUKI)湖西工場・歴史館の見学会を挙行した。
    中山哲也理事長(トラスコ中山社長)、企業見学委員会 古里龍平副理事長(ジーネット社長)のもと、「一度は行ってみたい、見てみたい企業の見学にチャレンジし『知見を広げる』きっかけを提供する」方針は2年目を迎えた。
    そんな今回の企画には大機器協会員のみならず、滋賀、はりま(兵庫)、広島、福井、高松、石川の各組合からも参加し、例年2月に開催していた全機工連の関西ブロック会議の意味も包含した。さらに、地元の遠州機工会も懇親会から合流するなど、総勢84名が参加した。
    参加者はチャーターバス2台に分乗し、最初に、国内向けの主力生産拠点であり、スズキ国内工場で最大の生産台数と建物面積を有する湖西工場で、軽乗用車の組み立て工程を見学し、次にスズキ歴史館へバス移動した。
    歴史館では、鈴木修会長が一行を出迎え、自身の書籍のタイトルにもなっている『俺は、中小企業のおやじ』になぞらえ、「3兆6千億の売上高(2018年3月期見込み)で中小企業とは何事か、といわれるが、大企業とは価格を左右できるということ。価格は業界上位から決まるもの。当業界ではトヨタさんがトップであり、軽自動車をつくる私たちが、到底、価格を設定するわけにはいかない」など持論を和やかに、ミニ講演会(あいさつ)で歓迎した。
    鈴木会長は各展示コーナー巡りにも同行し、最後は玄関口まで自ら出向き、バス2台を直接丁寧に見送る姿に、参加者一同は感銘を受け、懇親会場へと向かった。

  • news-【タンガロイ 新鋼旋削加工用CVDコート材種『T9215』発売】

    タンガロイ

    新鋼旋削加工用CVDコート材種『T9215』発売

    タンガロイは、新鋼旋削加工用CVDコーティング材種『T9215』の販売を開始した。
    T9215は、厚膜化と圧倒的な均一組織化を実現した耐摩耗性強化Al2O3被膜と従来よりも硬い高硬度セラミクス層(従来比で1.5倍)を採用することにより、圧倒的な耐摩耗性を発揮し、ユーザーの高生産性、安定加工を実現する。
    さらに、同社独自の新技術として開発に成功した被膜強靭化処理「New Premium Tec」により、インサートの突発的な欠けの要因のひとつである被膜中のクラックの発生・進展を大幅に抑制することを可能とし、安定した加工を実現する。
    T9215の設定アイテムは、同社の鋼旋削加工用第一推奨ブレーカシリーズである、TSFブレーカ、TMブレーカおよびTHブレーカを中心に、標準的なサイズだけでなく、発売以来好評を得ているISO Eco Turnにも標準設定している。
    全349アイテムを発売し、あらゆる加工形態にT9215が使用できるラインナップとなっている。

  • news-【タンガロイ 新ロウ付け形状CBNインサートを発売】

    タンガロイ

    新ロウ付け形状CBNインサートを発売

    タンガロイは、新ロウ付け形状CBNインサート『ウェイビージョイントCBN』の販売をを開始した。
    自動車部品などの高強度化に伴い、焼入れ鋼部品が増加しており、この加工コストダウンのために、生産性と加工能率アップが求められている。切込みが大きい加工や乾式加工において、従来のCBNインサートではロウ付け部からのCBNの剥離が生じることがあり、低切込みで多数パス加工する必要があった。
    一方、ロウ付け強度が強く、1パスで深切込み・高送り加工が可能なCBNインサートであるウェイビージョイントCBNの主な特長は、次のとおり。
    ①従来の1.6倍の切込みに対応できる新ロウ付け形状。
    ②熱伝導率が高いCBN体積増加により、乾式深切込み加工にも対応。
    ③0.8mmまでの深切込み加工が可能であり、加工パス数を減少させて、加工能率アップが可能となる。
    ④乾式加工でもCBNの剥離が生じにくく、切削液なしで深切込み断続加工を行うことができるので、湿式加工で頻発する突発欠損を防ぐことができる。

  • ユーザー通信195号 若園精機 金型補修・メンテナンスの受注が激増!

    若園精機

    金型補修・メンテナンスの受注が激増!
    金型の磨きを女性ベトナム人実習生が担当

    INTERMOLD2018では、次世代自動車向けアルミ削り出しサンプルなどを出展

    岐阜県養老町で、自動車部品向けアルミ鋳造用金型、試作部品の製作など「鉃を削り続けて半世紀」を標榜する若園精機(若園明人社長)は、今年もINTERMOLDに金型工業会の一員として共同出展する。
    同社では前年度におけるものづくり補助金活用の際、「金型づくりをもっと速く!」といった技術革新的内容にプラスαとして、既存顧客と新規取引先、両方向からの販路開拓を謳い文句とした。

    そのうち既存顧客向けでは、同社が2009年より設備する独・HARMLE(ハームレ)製の5軸マシニングセンタ『C40U』を駆使し、同マシンの日本総代理店・愛知産業(東京都品川区、井上博貴社長)ともに「モータに関わるようなもの」をテーマとし掘り下げ、次世代自動車向けのアルミ削り出し(燃料電池ケース)を試作した(※写真)。

    INTERMOLD2018の大阪開催では、この燃料電池ケースサンプル品や、金型修理に最適で検査効率を上げるFAROレーザー非接触測定デモを実施するほか、今回の展示が初披露となる製品を多数展示する。

    若園精機の金型修理・修復については、本紙でも何度か既報し注視するなか、今回展ではその「進化版」を見ることができるという。
    若園拓馬専務は、「金型の測定においては、もう単に三次元測定機での計測だけではない品質レベルの向上が要求される流れに、確実になってきている」としたうえで、「特に金型の修理であれば、変形などはタッチ式の三次元測定機での結果だけでは『わからないこと』が多いため、全体を3Dスキャン(FARO)することで、修理個所をより明確にすることに注力している」と続ける。

    加えて、独・Vision製ファイバーレーザー溶接機の導入効果も後押しとなっている。金型の修復肉盛り作業から金属接合業務を開始し、従来のTIG溶接から超精密溶接の対応が可能となった結果、金型メンテナンスの受注率が高まり、いまでは「全体の仕事量の半分を超えた」状態にある。

    元々は鉃の削り出し、ダイカスト金型や鋳造金型の製作を手掛けてきたが、いつの頃からか、「どこでつくったのかもわからない金型まで含めて『若園さん、修理が得意だよね!』と、修理の依頼が新型を上回るようになった」同社の顧客には、いわゆる「型メーカー」が多い。

    「このところ、いつ納品に行っても、どこもすごく忙しそう。『新型よりも、納期の短い修理のほうが、若園さんに向いているよね!』といわれることは多いが、本当は、その仕事(新型)そのものが欲しいところだが・・・」と苦笑する。

    旋盤を設備していない若園精機では丸物や、またワイヤカットを外注しているなか、その外注先も多忙を極めているようで、「ホントに忙しいから、無理!」と、心底から断られる場面も少なくないなど、とにかくいま、金型業界は「とてつもなく、忙しい」そうだ。

    金型メンテナンスの受注がここ数年増えた理由を、「型面数が増えていること、海外に流れていた仕事が為替の影響により海外に出にくくなった」ことだと挙げるなか、「自動車の新型車両立ち上げにより型面数が増えてきたので、当然、内製での修理の仕事が手いっぱいになってきており、溢れた部分を当社がお手伝いする」という循環が、昨年は最も多かったと振り返る。

    大手を除けば、「金型を新品で一つつくれば、例えば何千万円とかかるとすれば、週末を利用した修理などで対応すれば数万円で済むのなら、多分いまは、後者を選択するメーカーが多い」といえる。

    さらに若園精機では、女性ベトナム人実習生が金型の磨きを行っている。

    元は男性社員が担っていたが、女性実習生へのシフトにより、溶接の仕事量がさらに増え、「職人チーム」が修理の仕事に入れるようになった。
    「金型の修理・修復の仕事が迅速に回せるようになったのは、この3つの要素が大きい」と若園専務が指摘するのは、「3Dスキャナー」と「レーザー溶接」、そして「ベトナム人研修生」がマッチしたこと。

    また、ずっと外注していたレーザー溶接が内製化できたことによって、「従来、外注先へは往復80分かかっていたため、ワークの機械搭載は夕方間に合わなかったが、内製化により15時か16時には溶接を終え、これまで翌日扱いだった仕事が、当日中に終えることができる」と効率化を果たした。

    なお若園精機では、今夏には「5期生」となるベトナム人実習生の迎え入れが控えている。

     

  • ユーザー通信194号 三井精機工業「MTF2018」3会場に2,900人が来場し盛況

     

    工作機械プレゼンでは加工事例10選を紹介

    三井精機工業(本社=埼玉県比企郡川島町八幡、奥田哲司社長)のプライベートショー「MTF2018」が、2月6~7日の大阪開催(大阪市鶴見区・花博記念公園 水の館)にて終幕した。
    同社も多分に漏れず業界絶好調の波に乗り切っており、昨年11月頃から「話が出ればすぐに決まる」状況だという。そんななか、大阪会場には816人が来場(本社会場は932人、名古屋会場は1,122人)し、工作機械の受注は初日終了時点で、すでに目標を上回っていた。
    工作機械の展示では、5軸制御立形マシニングセンタ『Vertex55X Ⅲ』と高精度ジグ研削盤『J350G』に加え、当初は予告されていなかった新規開発機『Vertex75X Ⅲ』が初登場した。
    また今回のMTFは、各地でセミナーの充実ぶりが伝えられていたが、大阪会場の最終日午前では、川崎重工業の三島悦朗氏が「航空機エンジン部品の加工と今後の展望」を特別講演。概ね、ターボエンジン(推力)・ターボプロップエンジン(プロペラ駆動力/回転力)・ターボフルエンジン(推力)・ターボシャフトエンジン(軸出力/回転力)をカテゴリーに語った。
    さらに午後は、三井精機工業 営業推進部 精機販売推進室の下村栄司氏により、最近の加工事例として、「Vertex55X Ⅱによるインコネル加工」「同・金型加工」、「次世代宇宙望遠鏡の主鏡の加工」など事例10選が紹介され、工作機械としては掉尾を飾った。

  • ユーザー通信194号 オーエスジー 第105回定時株主総会開く

     

    「M&Aなど積極経営・販路拡大を重視し経営に努める」石川則男社長
    最新設備とITの最新技術を融合し「スマートライン」構築へ(国内主力工場)

    オーエスジー(本社=愛知県豊川市本野ヶ原)は2月17日、同社アカデミー グローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)を会場に、第105回定時株主総会を開いた。
    議長を務める石川則男社長は総会に先立ち、「欧米、中国といった大きな経済圏が好調に推移していることもあり、自動車、航空機、半導体、ロボット、工作機械、建機等各産業、幅広い業種で切削工具の需要が増加している」とし、「社員一同、1本でも多くの製品をお客様に届けられるように努力している」とあいさつした。
    総会では、事務局から株主数および議決権数の報告、会計監査人および監査等委員会からの連結決算書類にかかる監査結果を含めた監査報告、事業報告および議案の審議が行われた。
    このうち第105期(平成28年12月1日~平成29年11月30日)事業報告では、主に次の内容が語られた。
    あらゆる製造現場でものづくり産業に貢献しているオーエスジー製品のなかでも、特に、創業以来の製品であるタップは国内はもとより、世界で№1のシェア(30%)を誇っている。
    そんなオーエスジーは、世界30ヶ国以上に製造・販売拠点を構築することで、さまざまな地域のユーザーニーズに応える体制を構築しており、日本はもとよりドイツ、メキシコなど世界7ヶ国に「テクニカルサポートセンター」を設置。ユーザーの加工問題に沿った解決法をフェイス・トゥ・フェイスで提案するなど対応力の強化により、これからも世界のものづくり産業を地球規模で支えていく。
    また、2017年度(昨年度)もさらなる販路拡大を目指しM&Aに取り組み、世界5大陸のうちオーエスジーとして「最後の大陸」となるアフリカに本格的に進出するなど、新たな販路開拓に注力した。
    さらに、国内外で増加する受注に対応すべく、タップの八名工場、超硬製品の大池工場を中心に連続加工が可能な最新の機械を導入し、国内主力工場におけるスマートライン構築のための設備投資を行った。
    これらの結果、17年度業績は、連結売上高1201億9800万円、連結営業利益191億3700万円、連結当期純利益139億9300万円となった。
    地域別の経済環境については、欧米は消費・生産・輸出に支えられて堅調に展開。米州における主要市場の北米で航空機関連産業向けが底堅く推移し、メキシコ、ブラジルでの自動車関連産業向けが好調だったため増収増益となった。
    欧州・アフリカでは、既存組織の売り上げ増加に加え、M&Aによる売り上げが増加したことにより増収増益となった。
    中国も堅調な個人消費・輸出を中心に持ち直しの動きが続き、その他アジアの新興国は以前の高い伸びと比べて鈍化したものの、一定の成長を持続した。
    一方、国内においては、個人消費の伸び悩みはあるものの、自動車販売、輸出、投資に支えられ拡大を維持した。
    この結果、国内では主要ユーザーである自動車産業関連向けを中心に需要が拡大し、主力のタップ、超硬ドリル、超硬エンドミルおよび転造工具の売り上げが増加し、前期と比較して増収増益となった。
    そのうえで18年度は、Aブランドの新製品発売を予定しており、M&Aで獲得した新販路を活用し、さらなる受注拡大を目指す。加えて、昨年設備投資した工場の最新機械とITの最新技術を融合させ、72時間連続稼働が可能なスマートラインの構築に努める。
    さらには、再研磨事業、コーティング事業をはじめとするサービス事業(アフターマーケット)にも注力し、世界中のユーザーのさまざまな需要に対応していく。
    これら取り組みにより、18年度は連結売上高1300億円、連結営業利益220億円を計画。20年度には売上高1500億円、営業利益300億円の達成に向け、今年度もさらなる飛躍を目指す。
    以上をふまえ石川社長は、「最近のOSG製品は随分と高能率型に生まれ変わっており、付加価値の高い製品が増えている。またM&Aなど積極経営を心掛けており、今後も販路拡大を重視し、経営していきたい」とまとめた。
    これらを受けての質疑応答の一例では、「自動車産業におけるEV化が、今後のオーエスジーの業績にどのような影響を与えるのか、どう見通し、どのような取り組みをしているのか」に対し石川社長は、世界各国・各地域における環境問題と現状のバッテリー(リチウムイオン電池)問題のリンクを前振りとし、大沢二朗常務へとつないだ。
    同常務は、「要は、モータがありタイヤが付いているという、理論的には『プラモデル』と同じになる。そういったなかで、確実に残るのは足回り(車輪を指示する装置)、等速ジョイント(CVJ)、そして『静音』にかかわるコンプレッサ。音が静かになれば、逆に、いろいろな音が気になってくる。その意味で『音が鳴るものの高精度化、静音化を図る』が、おそらくトレンドになってくる。こういった分野でのシェア拡大を目指す」との見解を回答とした。
    総会に続く「株主懇談会」では、石川社長による「OSGのビジネスモデルは不変」(ソリッド工具世界№1を目指す戦略、仕事は海外に求める、ほか)と題した今年度の成長戦略と、海外戦略として韓国、ブラジル、ドイツ・スイス各市況報告が行われた。
    このうち海外戦略における、主なプレゼンテーションの内容は次のとおり。
    【韓国】
    ▽韓国の景気はいま、絶好調。半導体に関しては輸出だけを見ても前年比57%増だが、自動車産業では生産台数の減(ピーク時の2011年・460万台→17年・410万台)や少子高齢化のため、経済全体の成長率としては「氷河期に比較できる低成長期」▽OSG Koreaの売上高は「SAMSUNG効果」による15年がピーク。売上高構成比(推定)は、顧客産業別では順に、自動車、IT、その他。製品別では順に、タップ、エンドミル、ダイス、その他。
    【ブラジル】
    ▽自動車生産台数は13年の370万台をピークに16年には220万台にまで減少したが、17年から増加傾向に転じ今年(18年)には300万台の生産が予定されている。
    ▽OSGブラジルの今後の取り組みとして、生産と販売政策については、タップは用途別プレミアムタップへの移行、エンドミル・ドリルはハイスから超硬製品への移行、超硬特殊品の短納期化(20日)への挑戦。
    ▽コーティング内製化および外販開始(15年)、ツールマネージメント初契約(17年)が新しい取り組み。ツールマネージメントはPSA(自動車メーカー)エンジンブロックとヘッドの生産工場にて、工具プリセット、在庫管理、使用状況管理を行っている。
    【ドイツ・スイス】
    ▽ドイツの販売先別売り上げ構成は順に、販売代理店、自動車メーカー、金型ユーザー、機械・部品産業ユーザー、その他。製品別売り上げ実績は順に、タップ、エンドミル、ドリル、再研磨、その他。
    ▽「OSGアカデミー 欧州テクニカルセンター」が16年12月にオープンし、顧客向けセミナーや販売代理店向け講習会、自社社員教育施設として活用している。17年度の実績は811名の顧客が来場。
    ▽日本の切削工具メーカーでは、おそらく初となるドイツ自動車工業会の品質認証システム VDA6.4を取得。
    ▽スイスの販売子会社・フィッシャー アンド ボリ(16年12月よりOSGグループ会社)の製品販売構成は、50%が切削工具、50%がクランピングシステム(設計・製造・販売)。OSGブランドの製品をスイス市場で拡販していく。

  • ユーザー通信194号 DMG森精機 2017年度決算発表

     

    売上収益4,297億円・営業利益294億円
    今期は売上収益4,500億円・営業利益350億円見込む
    「順当にグローバル市場でシェアを拡大」全世界的に進む経営者の世代交代も後押しに

    DMG森精機(本社=名古屋市中村区名駅)は2月13日、同社東京グローバルヘッドクォータと名古屋本社をテレビ会議で結び、2017年12月期(2017年1月1日~同年12月31日)の決算発表を行った。
    連結業績は、売上収益4296億6400万円(対前期増減率14・1%)、営業利益293億9100万円(対前期比14・7倍)、税引前利益248億300万円、当期利益156億7600万円、親会社の所有者に帰属する当期利益152億6300万円、当期包括利益合計額169億7400万円(なお、2016年12月期の税引き前利益以下の項目がすべてマイナスであったため増率の記載はなし)と増収増益となった。
    会見に臨んだ森雅彦社長は、主に次の旨述べた―。
    5軸機、複合加工機、Additive Manufacturing(アディティブマニュファクチャリング/積層造形)等の先端加工技術先行において予定通り完遂し、同業他社に対し先行していることから、日工会におけるシェア、また全世界の工作機械におけるシェアを順当に伸ばしている。
    加工精度の偏差を最小化する商品等、クローズドループに近い制御に対する高精度な製品の開発に努めている。CELOS(新オペレーティングシステム)、DMQP(厳選した品質・性能・保守性に優れた周辺機器)、Technology Cycles(複雑な加工工程を簡単に実現するソフトウェアソリューション)によるFull Turn‐Key展開を行った。
    サービスの強化、スペアパーツの納期短縮等、人的な面でユーザーの機械を保護し続けるということに対しても投資している。
    その結果、グローバル市場でのシェアが拡大した。受注単価の向上により受注粗利益が改善し、収益性が改善した。特に第4四半期では10%以上の利益率が見られた。
    社員教育、人材の多様化と適切な報酬による持続的成長体制の構築を図り、環境変化の対応力をさらに強化していきたい。
    2017年度はAG社とフル連結した最初の年だったので、業績を17年をベースとし今後、理解しやすくなる。
    連結受注について、地域別では、日本=43%増、アジア(中国含む)=34%増、EMEA=27%増、米州=22%増、ドイツ=22%増、S&P=6%増。
    18年度も17年度同様に高原横這いと見ており、4500億円以上の受注が可能と見ている。直近でも「過去最高の1月」受注となった。よほどのことがない限り、達成できる数字だと思っている。
    業種別では、建機、半導体、メディカル、金型、航空・宇宙、中小企業向け等で活発な商談が続いており、下がる要因がない。
    グローバルシェアの拡大については、16年比で17年は全世界的では1・4pt伸び、日本=3・4pt増、ドイツ=2・8pt増、その他米州=1・8pt増、EMEA=1・7pt増、アメリカ合衆国=0・8pt増、中国=0・6pt増、アジア=0・5pt増。
    機械本体の平均単価では、5軸化、システム化、複合化等により5年前に比べれば1千万円ほどのアップ。
    在庫・生産台数では、2500台の受注残のうち、明らかな納期遅れは約200台で、3~4月のピークを乗り越えれば納期遅れは解消できると見る。一方、17年は在庫を大幅に抑制できた。フル連結により経営の意志統一が図れ、無駄な展示品、無駄な在庫を省くことに成功している。
    地域別の受注と売り上げでは、緩やかに成長を遂げている中国マーケットはしっかりと押さえながらも、核となるのはやはり、アメリカ(受注15%/売上16%)、ドイツ(受注19%/売上23%)、日本(受注16%/売上14%)の先進3ヶ国でしっかりと量の半分を獲得できている。
    すべての最新ワーク、材料、加工技術、プログラム等は、基本的にこの3ヶ国で生まれていることから、それらを当社製品に反映していく戦略。
    全世界的に中小企業からの受注が増えている。これは全世界的に経営者の世代交代が進み、後継者のいる、技術のある金属加工業者が明らかになり、買い替え需要が高まっている。
    そのうえで取り組みとして、「EV化、高齢化、AI化」「供給体制強化」「コネクテッドインダストリーズ『ADAMOS』実現」「研究開発強化」「SDGs(持続可能な開発目標)、社員教育強化」を挙げる。
    以上をふまえ、2018年12月期の連結業績を売上収益4500億円、営業利益350億円、親会社の所有者に帰属する当期利益200億を見込む。

PAGE TOP